過去帳とはどんな意味?使い方と書き方、種類別の値段を解説

兵藤 大介【記事監修】
小林憲行

記事監修兵藤 大介

過去帳の御布施の相場
記事を先読み
  • 過去帳とは、故人についての情報が記された帳面
  • 過去帳には供養における覚書や、自身のルーツを子孫に残す役割がある
  • 一般的に過去帳への記入は、故人の位牌を菩提寺に納めるタイミングで行う

過去帳とは、故人についての情報が記された帳面で、仏式の供養で使用する覚書であると同時に、先祖代々の家の歴史を知る上でも重要な役割を果たす仏具です。過去帳には、故人の生前の名前である「俗名」、死後いただく「戒名」、亡くなった日を表す「没年月日」、亡くなった年齢の「享年」が記され、代々書き足されていきます。

この記事では、過去帳の役割や値段、住職に記入を依頼する際のお布施などについてご紹介します。

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過去帳の意味と役割

過去帳には二つの重要な役割があります。

一つ目は、没年月日や戒名が記されていることから、供養の際の覚書としての役割です。命日や法要の際には、普段は仏壇の引き出しなどに保管されている過去帳を見台にのせ、供養する人のページを開いて手を合わせます。

二つ目は、自身のルーツを知るすべを子孫に残していくという役割です。過去帳はいわば、その家の家系図のようなものであり、代々受け継がれてきた過去帳の記載をたどることで、先祖から連綿と続く縁故関係の歴史を知ることができる道具です。

最近は、生活環境や死生観の変化から、お墓を受け継がずに墓じまいする家が増えているといわれます。こうした状況の中、過去帳は、先祖から子孫に続く血縁の流れを未来に伝えていくという意味合いが、以前よりも増しているといえるでしょう。

過去帳を作るタイミングと必要性

過去帳を新たに作る場合には、いくつかのパターンが考えられます。

まず、元々あった過去帳が古くなり、記載内容を判読しにくい、傷みが激しいなどの理由で新調したい場合です。この場合は、古い内容をそのまま書き写すだけなので、あまり手間はかかりません。

次に、過去帳自体を紛失してしまった場合です。手元に古い過去帳がない場合は、住職に頼んで、お寺が保管している記録を探してもらわなければなりません。

過去帳へ記入するタイミングは、三十三回忌や五十回忌などの節目に、故人の位牌を菩提寺に納めるときです。

一般的に過去帳への記入は、三十三回忌や五十回忌の節目に故人の位牌を菩提寺に納めるタイミングで行います。なぜなら、先祖代々の位牌をずっと引き継いでいくと、やがて仏壇に位牌を置く場所がなくなってしまうからです。位牌を安置するために大きな仏壇を用意するのは、昨今の住宅事情では難しいことからも、位牌の内容を過去帳にまとめる意味があるのです。

ただし、浄土真宗の多くの宗派では、故人は亡くなるとすぐに極楽浄土へ行き仏となると考えられているため、位牌を必要としません。代わりに四十九日までに過去帳と、法名軸という法名の書かれた小さな掛け軸を用意して法要を行います。

過去帳の種類と値段

過去帳は、大きく二つのタイプに分けることができます。記帳面が蛇腹に折りたたまれた折本タイプと、縦に綴じられた冊子型のタイプです。
表紙の素材は、色や柄が多彩な布地、落ち着いた印象の木材、豪華な蒔絵が施されたものなど種類が豊富です。

中の紙は、和紙を用いたものと洋紙を用いたものがあります。長期保管の耐久性という観点からは、和紙の方が洋紙よりも少し厚手の紙が使われていることが多く、優れている可能性が高いです。

こうしたタイプや素材の違いによって、過去帳は数千円のものから、二万円以上するものまで幅広く販売されています。長期間使用することを考えれば、品質や材質にこだわって選ぶのがよいでしょう。また自宅に仏壇がある場合は、仏壇に合った大きさやデザインのものを選ぶことも重要です。

過去帳の記入者と記入方法

記入する人は菩提寺の住職に限られているわけではありません。故人と親しかった人や、親族が記入する場合もありますが、この時、筆記具はボールペンや筆ペンではなく、硯で墨をすって筆で書くのがよいとされています。退色しにくいため、過去帳は後世に引き継いでいく過去帳を記入するのにふさわしいといった理由があります。

過去帳を販売している仏具店でも、お店によっては無料で文字入れしてくれるところがあります。宗派によって記入の順番や内容が異なりますので、それぞれのやり方に従って記入が必要です。

過去帳のお布施(お礼)

菩提寺の住職へ記入を依頼する場合は、四十九日の法要や、戒名・法名をつけてもらうときにお願いすることが多くあります。この場合の代理記入の料金は、法要のお布施の中に記入のお礼分を含むと考えるのが一般的です。お布施の相場は三万円から五万円程度とされています。
また、古い過去帳の内容をまとめて書き写してもらう場合や、過去帳を紛失してしまいお寺にある記録を照合してもらわないといけない場合は、法要一回あたりと同じ金額の三万円から五万円のお布施を渡すこともあります。

法要を行わずに過去帳を写すだけの場合は、五千円から一万円が一般的な相場です。料金について不明な場合は、お寺に目安を教えていただいても問題ありません。

過去帳の記入は宗派によって異なる

過去帳の記入方法は、宗派によって異なります。浄土真宗については、故人の情報を過去帳へ追記するタイミングも異なる場合があるので、菩提寺などに相談しつつ作成すれば間違いがないでしょう。

いい葬儀では、仏具や葬儀についてのご質問やご相談を受け付けております。ご不明点があり相談されたいという方は、いつでも気軽にお問い合わせください。

兵藤 大介【記事監修】
兵藤 大介

記事監修兵藤 大介

大学卒業後、広告業界で20年にわたりキャリアを築く。スタートアップの広告代理店立ち上げに参画し、代表取締役を務めた経験も持つ。 2020年、これまでの経験と異なる領域へ挑戦する「キャリアの逆張り」として株式会社鎌倉新書に入社。相続関連の新規事業立ち上げを1年間担当した後、2年間葬祭事業部に従事。その後、事業横断型の営業推進組織の責任者として、広告商品の新規開発や終活領域のデジタル広告運用支援を2年間リードした。 2024年より現職。事業部長として2回目の就任。社内のデータ分析と全国の葬儀社との対話から得られるリアルな現場の声を掛け合わせ、業界が抱える課題の解決に挑んでいる。 主なメディア出演やコメント掲載として、フジテレビ「めざまし8」、テレビ東京「LIFE IS MONEY~世の中お金で見てみよう~」、日本経済新聞がある。

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