日本映画の名優、大杉漣さん最後の主演作品『教誨師』

©「教誨師」members

2018年2月21日に急逝した名優、大杉漣さんの初めてのプロデュース作品にして最後の主演映画、『教誨師』が2018年10月6日からロードショーを迎えました。今回は、大杉漣さんの遺作をご紹介します。

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なぜ、生きるのか?を問う映画

主演の大杉漣さんが演じる教誨師は、半年前に着任したばかり。そんな彼が面会する6人の死刑囚との対話でつづる物語です。

自己中心的な若者、陽気でおしゃべりな中年女性、人の良いホームレス、気の弱い父親、無口な男性、気が小さいヤクザというそれぞれ、性格も立場も考え方も全く異なる囚人との会話を通じて、生きる意味について問い続ける作品。舞台のほとんどが拘置所の一室という閉じられた空間でくり広げられる教誨師と囚人の一対一の会話が、濃密なドラマを創り出します。

 

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教誨師とは?

教誨というのは、矯正施設に収容された収容者や受刑者に、精神的なサポートを行うこと。特に宗教者による教誨を宗教教誨と言います。仏教、キリスト教、神道と各宗教団体の宗教者が行っています。

 

2017年末では矯正施設の教誨師は2,000名。うち、仏教系が約66パーセント、キリスト教系が約14パーセント、神道系が約11パーセントという割合になっています。この作品では、大杉漣さん演じる教誨師はキリスト教のプロテスタントの牧師という役柄です。

 

キリスト教のお葬式とは?

キリスト教のお葬式は、カトリックとプロテスタントでその意味合いも異なります。

カトリックでは、通夜の集い、葬儀ミサ、告別式の流れで行います。

一方プロテスタントでは、仏式の葬儀で通夜にあたる前夜式と、翌日の葬儀式があります。葬儀式では葬儀と告別式を区別せずに行うケースが多いようです。

 

>>キリスト教のお葬式についてはこちら

 

『教誨師(きょうかいし)』公開情報

2018年10月6日(土)より、有楽町スバル座、池袋シネマ・ロサ他にて全国順次公開

 

出演:大杉漣  玉置玲  央烏丸せつこ  五頭岳夫  小川登/古舘寛治・光石研

 

エグゼクティブプロデューサー:大杉漣  狩野洋平  押田興将

プロデューサー:松田広子

撮影:山田達也

照明:玉川直人

録音:山本タカアキ

美術:安藤真人

監督・脚本:佐向大

製作:TOEKICK★12ライブラリーガーデンオフィス・シロウズ

2018年/日本/カラー/114分/スタンダード(一部、ヴィスタ)/ステレオ

配給:マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム宣伝:VALERIA、マーメイドフィルム

公式サイト:kyoukaishi-movie.com

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