焼香台を自宅で準備するには?種類と置き方、必要なものを解説

小林憲行【記事監修】
小林憲行

記事監修小林憲行

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  • 自宅で葬儀・法要を執り行う場合、香炉を置くための焼香台が必要
  • 焼香台には、脚付きと廻し焼香用の2種類がある
  • お香を焚く香炉は、香炉と香合が一緒か、分かれているかの2種類

自宅で法要を行う際などに、焼香台を自宅に準備するときに知っておくべきことは、焼香台の種類・法要に参列する人数・焼香の準備の3つです。焼香台には、脚付きのものと、お盆にのせるタイプがあります。自宅で執り行う法要では、部屋の広さによって、立ち上がって焼香をする脚付きか、座ったまま焼香を行うお盆タイプのどちらかを選びます。また、焼香台に置く香炉・香合の並びや、香炉に入れる灰、香炭の持続時間など、焼香をスムーズに行うための準備も必要です。

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焼香とは?

焼香は、細かく砕いたお香を炭に落とし、お香を焚く行為のことを指します。香りを立ち上らせることで、ご本尊や故人へよい香りを届けています。さらに、お香の香りは空間や、焼香をあげる方の体と心を清めるためでもあります。このほかには、隅々まで行き渡る煙により、ご本尊の慈しみや哀れみの心を感じられる、との意味も含んでいます。

自宅で葬儀・法要をするなら焼香台が必要

自宅で葬儀・法要を執り行う場合、香炉を置くための、焼香台が必要になります。日常のお参りで用いられるお線香は使われません。お線香は長い時間焚くことができ、扱いも簡単ですが、葬儀や節目となる法要では、故人の死を悼むことが優先されるため、古来からの形式である焼香が用いられます。

焼香台の種類は2つ

用意する焼香台には、どのようなものがあるのでしょうか。自宅で法要を行う方は、次のような焼香台を用意します。

脚付きの焼香台

仏壇の前に置いておく焼香台のことです。焼香台には、2つの仏具・火種を入れる香炉と、細かく砕いたお香を入れる香合をのせて使います。高い位置で焼香をあげられるため、広い仏間があったり、多くの方が参拝に訪れたりする場合に適しています。

これなら参拝者が多くても、お経が続いている間に、焼香をあげられます。

廻し焼香用

お盆のうえに、香炉と香合を置くタイプです。香炉と香合をお盆にのせたまま、参列者の前に回すために使います。これは、廻し焼香と呼ばれています。自宅では法要を行う場所にたくさんの人が集まります。狭い場所では、立ち上がったり、人の間を縫って焼香台まで移動しなくてはいけません。このようなときに、廻し焼香が行われています。

自宅で法要・法事を執り行うときは、仏壇が置いてある部屋の広さや、参列する人数などを考慮して焼香台を選びます。

焼香台に置く香炉の種類は2つ

お香を焚く香炉には、2つの種類があります。ひとつは、香炉と香合が一緒になったタイプです。香炉に使うのは左側の部分で、口が空いているところに火種を入れます。右側の部分が、刻んだお香入れです。ふたを開け、お香を入れておきます。

もうひとつの香炉は、香炉と香合が分かれているタイプです。

香炉には、金香炉や土香炉が用いられます。金香炉は、金属や真鍮でつくられた香炉で、飾りやふたがついています。

土香炉は、陶磁器で作られた香炉です。法事で金香炉を使う場合は、お供えした場所から下して、土香炉と入れ換えます。廻し焼香をする場合は、土香炉を使っても構いません。お盆に土香炉と香合をのせて、参列者に渡します。仏具の並びは、土香炉が左、香合は右になります。

焼香に必要なものと準備の流れ

法要を行う日には、次のような準備が必要です。お経をあげてもらう間に、滞りなく焼香を済ませられるように配慮します。

灰を入れる

香炉には火をつけた炭を直接入れるわけではありません。容器が溶けてしまわないように、先に灰を入れます。こうすると、火がついた炭が容器にあたらず、お経を読み終わるまで、炭の熱に耐えられます。香炉を長く使っている場合は、燃えカスがあったり、灰が固く締まっていたりする事態が考えられます。そのときは、燃えカスを取り除く、灰をふるいにかける、新しい灰に取り換えるなどの方法を取ります。

香炉の位置を整える

香炉に金香炉を用いる場合は、次のような決まりがあります。香炉の足が3本の場合は、後ろに2本の足、正面に残りの1本がくるように置きます。香炉には紋が入っていることがあります。そのような場合は紋を正面に向けて設置します。

また、ふたに乗っている獅子や龍の顔も正面を向くように調整をします。焼香台には、真ん中に金香炉、左に香炉のふた、右側に香合を置きます。廻し焼香を行う場合はお盆のうえに、左から土香炉・香合と並べます。

香炭に火をつける

火種になる香炭は、棒状のものや、平らなブロック型、馬蹄型などがあります。形や大きさによって燃焼する時間が変わるため、短い時間しか燃えない種類なら、香炭をつなげて燃焼時間を延ばしましょう。

法要の長さは、45分前後が目安です。火が消えないように、燃焼時間を調整します。また、お香を焚くタイミングは、法要が始まる15分ほど前です。お香に火をつけて、香りを立ち上らせておく必要があります。そのため、香炭に火をつけるときは、法要が終わる時間と事前に香炭に火をつけておく時間を考慮して、香炭の種類や数を調整する必要があります。

焼香台の準備は余裕をもって

焼香台を自宅で準備するときに、知っておくべき情報をまとめました。焼香台は、仏間・仏壇を置いている部屋の広さ、参拝者の人数などを考慮する必要があります。また、香炉の灰や香炭の持続時間なども、事前に確かめておくと法要をスムーズに進められます。

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