木野島光美の「女性のためのお葬式のマナー」


ホテルでのお葬式

「お葬式」と一言でいっても使用される式場も今は多様化しています。
希望する式の形態や参列される人数によって式場空間・場所も私たちが自由に選べる時代になりました。
お葬式を営む場所として、20年近く前は都内でもご自宅、団地の場合は集会所などが使われることが一般的で、葬儀専門会館、公営斎場、民営斎場、寺院の本堂なども使用されていました。
今では、葬儀に対する価値観もずいぶん変化し、葬儀専門会館、公営斎場、民営斎場を事前相談の時点で希望される方が多くなってきました。

中でも大きな変化としては、密葬(近親者だけで営む通夜・葬儀、火葬)のあと、ホテルの会食スペースを利用し、改めて追悼式典や立食パーティスタイルでお別れの会や偲ぶ会など行われるケースも東京や大阪では珍しくなくなりました。私たちも司会進行や誘導案内等でホテルに出向かせていただくケースが5~6年でずいぶん多くなっています。

ワイドショーでも芸能人や著名人などのお別れの会の模様が放映され、ホテルで行われるお別れの会のイメージも定着した感があります。
ホテルで葬儀をする際の大きな特徴としては、仏式などのスタイルで密葬を近親者ですでに済まされているため、無宗教(宗教者をよばす、音楽が流れる中、献花する)形式が多く、祭壇はお花がメインで時にはご遺骨安置もなく、祭壇には遺影のみという設(しつら)えが目立ちます。
ここで改めてホテルで行うお別れの会についてのメリット・デメリットをご紹介しておきましょう。

≪メリット≫
・天候に左右されず、早めに到着しても喫茶やレストランなどの飲食スペースがある
・参会者へのおもてなしが充実している(接客対応・宿泊可能・食事内容の充実)
・映像放映などの演出が充実している

≪デメリット≫
・会場使用料など費用面が高くなってしまいがち
・焼香が不可のホテルが多く、ご遺骨安置も不可のところも

お別れの会についてご興味がある方はホテル独自で「お別れの会セミナー」などを定期的に開催しているところもあり、私も年に数回、こうしたセミナーで実例などをご紹介しながら模擬式典を行っています。
HPでも積極的にお別れの会や偲ぶ会について情報公開しているホテルが増えています。


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