「天台宗のお葬式」の基本知識とマナー

天台宗の葬儀
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爆笑問題さんが司会をつとめるテレビ朝日のお坊さんバラエティー「ぶっちゃけ寺」。
皆さんご覧になりましたか?
深夜枠からついにゴールデンタイムの放映枠へ。それにともない仏教や作法、ご僧侶のライフスタイルに興味を持つ方もたいへん増えているように感じます。

今、日本で行われているご葬儀の約9割は、ご僧侶による「仏教式」で行われています。
日本の歴史や文化にも深いかかわりがある仏教。そこで、今回から各宗派の基本知識やマナーについてシリーズでご紹介致します。

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天台宗とは

第一回目は、「天台宗」についてです。
天台宗は法華経を根本経典とする大乗仏教。575年、隋の智顗(ちぎ)が天台山にこもって大成。
日本へは奈良時代に唐の僧、鑑真(がんじん)が初めて伝え、平安初期に最澄が滋賀県の比叡山に延暦寺を建て開宗となりました。ご本尊は、釈迦族の聖者といわれる「釈迦牟尼如来」(しゃかむににょらい)です。
 

天台宗のお葬式

天台宗におけるご葬儀の特徴は、「授戒」と「引導」を中心に、仏の供養と念仏による功得をもって故人の冥福を祈ります。
「受戒(じゅかい)」とは、仏門に入る者(ご葬儀では故人)に僧侶が戒律を授ける儀式。
「引導(いんどう)」とは、故人が迷わず悟りを開くよう法語を唱えること。
天台宗のお焼香の回数については、回数よりも念じる気持ちを大切にすることから特に定めはないものの、左手にお数珠をかけ、1回または3回。
また、お香を額に頂く作法なども、特にこだわらないとされています。

ご焼香を1回でよいとするのは「一念三千(いちねんさんぜん)」の教えから。
これは、天台宗の教理で、一念の心に三千の諸法が備わっているということ。
一方、3回のご焼香は「仏・法・僧」の三宝からといわれています。
「仏」はお釈迦様。
「法」は仏の教え。
「僧」は僧侶または、その教えを広める僧のこと。
お線香の本数に関しても、本数は問わないという説から3本立てるという説までさまざまです。

ほかの宗派にも言えることですが、ご僧侶によってもお作法に関するお考えはいろいろありますので、菩提寺またはご葬儀にご参列された場合は私たちスタッフにご遠慮なくお問い合わせくださいね。

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