厚生労働省が、生活保護家庭が2015年10月時点で163万2,321世帯になったと速報値を公表しました。
世帯類型別世帯数(保護停止中を除く)では、高齢者世帯が49.4%と半数近くになっています。
厚生労働省は6日、全国で生活保護を受けている家庭は昨年10月時点で163万2321世帯となり、過去最多を更新したと発表した。前月から2723世帯増えた。受給者数は216万6019人で、前月に比べ2435人増加した。
引用元:生活保護家庭、最多の163万世帯 15年10月時点-日本経済新聞
生活保護とは?
生活保護制度というのは、生活に困っている人に対して、程度に応じて必要な保護を行う制度です。
世帯単位で行い、相談や申請の窓口は、住んでいる地域の福祉事務所(市(区)部では市(区)が、町村部では都道府県が設置)の生活保護担当です。
もしもの時には、お葬式の扶助が受けられる?
生活保護を受けている世帯の方が亡くなり、葬儀費用を出すことができない場合には、生活保護法第18条に基づいて葬儀の費用を受けることができます。
これを葬祭扶助といい、これによって行われる葬儀を「福祉葬(ふくしそう)」、または「生活保護葬(せいかつほごそう)」などといいます。
葬祭扶助で支給されるのは?
葬祭扶助で支給されるのは次の4つにかかる費用です。
- 検案(医師が死亡を確認して、死因などを判断すること)
- 搬送(病院から自宅や安置施設、火葬場などに遺体を運ぶこと)
- 火葬または埋葬
- 納骨
一例をあげると、病院から安置場所、火葬場への移送や棺、骨壺などにかかる費用で、お坊さんの読経や戒名授与など、宗教的な儀式はありません。