皆さん、こんにちは。葬儀相談員の市川愛です。
“教えてお葬式”ということで、このコンテンツでは皆様からいただいたご質問にお答えしています。
今回いただいたご質問は“葬儀と法要でお布施の値段は違うものですか”というご質問なんですね。
お布施とは昔から遺族を悩ませて来たものだと思います。
お寺というのは商売ではありませんから、当然、お布施にしても定価があるものではありません。
お布施とは、そのお寺の格式や、ご住職のお考え、これまでのお付き合いの深さや、授かった戒名の位、地域差などで
決して一概には言えない。ということを最初にお伝えしたうえで、目安としてお答えしたいと思います。
さて、ご質問の、葬儀と法要でお布施は違うのか、ということですが、
法要にもいろいろな種類があって、四十九日法要や、一周忌、三回忌といった「回忌法要」では、一般的には葬儀でお包みしたお布施の大体1割程度をお包みされる方が多いようです。
金額で言うと、スタンダードな戒名の場合で、だいたい3万円から5万円くらいの幅におさまるようです。
祥月命日やお盆、お彼岸などに営む法要では、だいたい5千円から1万円程度をお包みされる方が多いようです。
加えて、宗派によっては卒塔婆供養などをされる場合は、「お塔婆料」として3千円から5千円程度が別途必要です。
また、お寺で営む法要ではなく、ご自宅や法要会館などへお越しいただくという場合は、5千円から1万円程度の「御車代」をご用意されると丁寧です。
お布施をお渡しするタイミングは、法要が終わり、遺族がおいとまする時や、僧侶がお帰りになる時、お礼の挨拶をする際にお渡しするのが良いでしょう。
白い封筒に「お布施」と表書きしてください。お塔婆料や御車代をお包みする場合は、都度封筒を分けましょう。
お渡しする際のマナーですが、封筒をそのまま手渡しするのは失礼にあたりますので、小ぶりのお盆や、ふくさの上に置いたうえでお渡ししてください。
「本日は父を供養くださり、ありがとうございました」などと一言添えると良いでしょう。