神社の鳥居の色・形の意味と種類、くぐり方

兵藤 大介【記事監修】
小林憲行

記事監修兵藤 大介

記事を先読み
  • 鳥居は神社へ通じる門や神社のシンボルで、結界の役割がある
  • 鳥居には、さまざまな種類や形があり、赤以外の色も存在する
  • 鳥居の種類は「神明鳥居」と「明神鳥居」の2つに大別される

鳥居とは神社の入り口などにある建造物で、神様の世界と人間世界を分ける境界と考えられています。鳥居の内側は神聖な神域とされ、鳥居をくぐる際には一礼するのが作法となっています。
鳥居の種類はたくさん存在していますが、大別すると神明鳥居と明神鳥居の2種類に分かれます。
鳥居が持つ役割や意味、なぜ赤色なのか?といった鳥居にまつわる素朴な疑問に迫ります。

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神社にある鳥居の意味

神社の入り口にある鳥居は、神社の内側の神聖な場所(神域)と、外側の人間の暮らす場所(俗界)との境界を表しています。鳥居は神社へ通じる門や、神社のシンボルといった役割のほか、神社の中に不浄なものが入ることを防ぐ、結界としての役割もあるといわれます。

一般的に神社に鳥居は一つですが、規模の大きな神社になると複数の鳥居があるところも見られます。本殿からもっとも離れた場所にある鳥居を「一の鳥居」と呼び、本殿まで「二の鳥居」、「三の鳥居」と続きます。鳥居をくぐりながら、神様が祀られている神聖な場所に近づいていくことができるのです。また、本殿を持たずに自然物を祀ってある神社では、鳥居自体が神様の存在を現す建造物としての役割を持っています。

神社の鳥居の起源

鳥居の起源についてはさまざまな説が存在しており、実ははっきりした由来はわかっていません。中でも知られているのが、古事記に登場する天照大神のエピソードではないでしょうか。
天照大神が天岩屋戸にお隠れになった際に、戸を開かせるために神様たちが鳥を木にとまらせて鳴かせたという話が元となっているようです。このとき、鳥がとまっていた木が鳥居の原型だという説です。
ほかにも、日本古来の神話にはたびたび、神様の使いとされる鳥が登場し、神様と鳥の深いつながりを見ることができます。また、日本には城や関所などで使用されていた冠木門(かぶきもん)があり、こちらも鳥居とほぼ同じ構造をしていることで知られています。鳥居のはじまりは、こうしたさまざまな説から成り立っていると考えられています。読み方についても、「通り入る」がなまって「とりい」と呼ばれるようになったとの説もあります。

海外から伝わった説としては、インドのトーラナや朝鮮半島の紅箭門、中国の牌楼などが原型という説がありますが、モンゴルやシベリアなどのユーラシア大陸には鳥居ととてもよく似た形の建造物が存在する事実を見ると、「海外説」も考えられない話ではありません。

神社の鳥居が赤いのはなぜ?

鳥居というと赤い色をイメージする人は多いかもしれませんが、実は赤以外の鳥居も多く存在します。
もともとは、木の素材そのままの鳥居が一般的でしたが、時代が経つにつれて鮮やかな赤色(朱色)で着色されるようになります。赤色の鳥居といえば稲荷神社が有名です。赤色は稲作に必要とされる陽光や温かさを運んでくると稲荷神社では考えられています。また、赤色は魔除けの色と考えられていて、古くから日本では神社仏閣や宮殿などに用いられてきました。そのため、稲荷神社以外でも赤い鳥居を持つ神社はたくさん見られます。特に江戸時代以降、神社建築はだんだんと色彩を帯びてきて、赤色(朱色)の鳥居が見られるようになりました。さらに、赤色の原料となる丹(水銀)は、木材の防腐剤としての役割も担っているのです。

鳥居の種類はさまざま!神明鳥居と明神鳥居

鳥居にはさまざまな種類や形があり、使用される木材の材質や構造も多岐にわたります。一説によると、60以上もの鳥居の種類があるとされていますが、大別すると「神明(しんめい)鳥居」と「明神(みょうじん)鳥居」の2種類に分けられます。

神明鳥居

神明鳥居は歴史的にもっとも古いタイプの鳥居で、伊勢神宮などで見ることができます。2本の柱の上にまっすぐな木材を乗せ、さらに柱と柱の間にもう一本木を渡して強度を増したものです。とてもシンプルな形が特徴となっています。

明神鳥居

一方の明神鳥居は、2本の柱の上に乗った横柱の両端が上に向かって反っているのが特徴です。こちらは稲荷神社をはじめ全国的に多くの神社で見られる形で、八幡宮の鳥居も明神鳥居が変化してできたものとされています。
仏教建築が豪華になるにつれて、鳥居も神明鳥居から明神鳥居へと変化していきました。また、柱を用いずに自然の樹木にしめ縄を渡したものなどもありますが、こちらも役割としては鳥居と同じと考えてよいでしょう。
かつて日本には巨木信仰があり、木そのものが神様の宿る場所だと考えられていました。それが少しずつ進化して、現在の鳥居の形となったようです。

鳥居に注目して神社にお参りしてみよう

神社の鳥居は日本人にとって馴染み深いものですが、その由来にはいろいろあります。日本の文化や伝統を知ることで、日ごろ見慣れていた景色が少し、変わって見えるかもしれません。ライフエンディングの分野にもさまざまなしきたりや文化があります。お葬式など人生の終末ばかりではなく、古くからの民俗や文化を学んでみるのも、ある意味、自分らしい終活につながるのではないでしょうか。

また、神道のお葬式、神葬祭にご興味のある方は「いい葬儀」にお知らせください。

兵藤 大介【記事監修】
兵藤 大介

記事監修兵藤 大介

大学卒業後、広告業界で20年にわたりキャリアを築く。スタートアップの広告代理店立ち上げに参画し、代表取締役を務めた経験も持つ。 2020年、これまでの経験と異なる領域へ挑戦する「キャリアの逆張り」として株式会社鎌倉新書に入社。相続関連の新規事業立ち上げを1年間担当した後、2年間葬祭事業部に従事。その後、事業横断型の営業推進組織の責任者として、広告商品の新規開発や終活領域のデジタル広告運用支援を2年間リードした。 2024年より現職。事業部長として2回目の就任。社内のデータ分析と全国の葬儀社との対話から得られるリアルな現場の声を掛け合わせ、業界が抱える課題の解決に挑んでいる。 主なメディア出演やコメント掲載として、フジテレビ「めざまし8」、テレビ東京「LIFE IS MONEY~世の中お金で見てみよう~」、日本経済新聞がある。

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