突然のご葬儀で葬儀場が遠い場合、参列する方もされる方も大変です。特にご高齢の方がいらっしゃる場合は、移動手段に頭を悩ませてしまうことでしょう。そんなときは、貸切バスを利用してみてはいかがでしょうか。通常は葬儀社に葬儀を依頼する際に、参列される親せきの人数、葬儀式場から火葬場までの距離などによって手配をしてくれます。
ただ、普段の生活ではなかなか貸切バスを利用する機会はないものです。そこで今回はバスを利用するにあたってどのようなメリットがあるのか、バスの大きさ、料金についてご紹介します。
バスを借りるメリット
ご葬儀の時に貸切バスを借りるメリットとして、こんなことが挙げられます。
和装の着崩れの心配がない
参列される方には和装の方もいらっしゃるでしょう。普段着慣れない着物や草履を身につけるため、いつもより行動も遅くなりがちです。そんな時も貸切バスなら、集合場所から目的地までバスで移動なので、着崩れを気にせずに参列していただけます。
乗降場所を自由に設定できる
参列されるご家族やご親せきに、ご高齢の方やお子様がいらっしゃることも多々あるでしょう。また、駅から遠い場所の葬儀場だと現地へ到着するだけでも大変です。
その点、貸切バスだと乗り降りする場所を自由に設定できるので、ご親せきのお宅を回ってから会場へ向かうことも可能です。参列者に余計なご負担をかけず、故人を偲ぶことができます。
プロのドライバーに、安心して運転をお任せできる
献杯でお酒を飲むこともあります。そんなときに運転する方だけ飲めないのは辛いことです。運転をプロのドライバーさんにお願いすれば、気兼ねなく故人を偲んで献杯することもできます。
公共交通機関の運行時刻を気にしないでよい
当日、公共交通機関で参列する場合、運行本数が少なかったり、都合のよい時刻の便がなかったりすることも考えられます。
その点、貸切バスなら、ある程度時間も計画でき、スケジュールに合わせて移動することができます。
バスの大きさ
一口に貸切バスと言っても、さまざまな大きさがあり、大きく5つに分けられます。
ミニバス
ミニバスまたはジャンボハイヤーと言われている車両になります。ミニバスは定員13名、ジャンボハイヤーは9名までとなり、バスを頼むほどではないけれど、タクシーは4人ずつ乗ると窮屈だし、不経済だといった場合に利用されます。特に最近は家族葬も多く需要が高いです。
マイクロバス
法事などの送迎で最もよく使われるのが、マイクロバスです。補助席を含め20人前後乗ることができます。トランクがないので、近距離で荷物が少ないときに適しています。
小型バス
25人前後乗ることができ、観光バス仕様なのが小型バスです。マイクロバスより座席もゆったりとし、補助席はなく小さいトランクルームがついています。
ただし、各バスメーカーとも10年以上前から製造を中止しているため、取り扱っているバス会社が少ないので注意が必要です。
中型バス
定員27名で小型バスよりも大きめのトランクルームがついています。座席と座席の間もゆったりとしているため、長距離の移動に向いています
大型バス
28人以上なら大型バスがおすすめです。大型バスなら、正座席で45名、補助席を含めると53名~55名まで乗れるものが定番です。
また、カラオケ、ボトルクーラー、湯沸器、テレビ、DVD、ラジオ、トランクルームなどの設備も整っていますので、親せき同士の交流の場にも使えます。
費用について
バスの運賃及び料金は、上限から下限まで国土交通省で予め決められており、利用される方々の安全コストを適切に反映したものとなってます。バス事業者はその安全コストを含めて決められた範囲内で運輸局に届け出をしています。そのため各事業所によって料金が違います。
運賃の基準は運行開始(出庫)から運行終了(帰庫)までの走行距離に、1キロあたりの運賃を乗じた「キロ制運賃」と、運行開始から運行終了までの時間に運行前、運行後に行う点検・点呼等に要する時間(2時間)を加えた時間に、時間あたりの運賃を乗じた「時間制運賃」とを合計した額が運賃となります。
事業所やバスの大きさによっても異なるので、まずは見積りを取って比較することをおすすめします。

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バスの予約方法
スケジュールを決める
まずはバス会社に伝えるため、乗車人数、集合場所、目的地、解散場所、時間などを決めます。
見積りを取る
バス会社に、予め決めた
・利用日
・乗車人数
・行き先(出発場所、立ち寄り先、目的地、解散場所など)
を伝え、見積もりを取ります。料金は各事業所によって違いますので、必ず複数の見積りを取ってください。そこで、最適なバスを選びます。
予約する
見積りを取った時点で空いていても、予約の段階で埋まってしまうこともあります。見積りで最適なバスが見つかったら、すぐに電話で予約しましょう。
支払い
国交省が定めた貸切バス標準運送約款によると、利用料金は運送申込書を提出するときに、運賃の2割以上の手付金を支払い、残金は前日までに支払うことになっていますが、バス会社によって異なります。基本的に振り込みで事前支払いです。
予約当日
乗車当日は予め決めていた集合場所に集合時間の15分前を目安に迎えに来てくれます。
心付けは必要?
長距離を安全運転してくださった運転手さんに心付けを渡すものなのでしょうか?
運転手さんに心付けは基本的には不要です。料金に含まれているからです。しかし、心付けは感謝の気持ちの表れです。突然のハプニングにも臨機応変に対応してもらってどうしてもお礼がしたいということなら、一般的な相場として3,000円程度が無難でしょう。
まとめ
葬儀のときの貸切バスの借り方や費用、メリットについてまとめてみました。突然のご不幸は、誰でも気が動転してしまうものです。少しでも葬儀をスムーズに執り行うために、貸切バスを利用してみてはいかがでしょうか。葬儀社に依頼する際に葬儀式場から火葬場までの距離や親せきの人数などにあわせて、提案をお願いしましょう。