木野島光美の「女性のためのお葬式のマナー」


お葬式での帽子着用はOK? NG?

礼法マナーには、送る側の追悼の心とその人自身の品格が表れます。
シリーズでご紹介してきた著名人・芸能人から学ぶ【美マナー】はご覧いただけましたでしょうか。

ところで、芸能人・タレントさん、著名人の中には、その方のトレードマークともいえる帽子を葬儀の際にもあえて着用し参列される方も少なくはありません。 そこで、今回のテーマは、【お葬式に参列する際、帽子着用はOK?それともNG?】

今年1月に青山葬儀所で営まれた水木しげる先生のお別れの会には、魚類学者でタレントのさかなクンがトレードマークの帽子をかぶり参列されました。
その映像を見た多くの方が葬儀での帽子着用について次々とネットに書き込み話題となりました。

「さかなクンの帽子は彼の身体の一部だからいいじゃないか」、「いつもの青い帽子ではなく、頭部の部分は特別に黒バージョンだったから彼なりに気を使ったのでは?」という容認派から「一般常識として、葬儀の式場内では帽子を取るべき。葬儀の主役は故人なのだから参列する側が目立ってはいけない」、「水木先生の祭壇前での献花の時だけでも帽子を取ってほしかった・・・」など賛否両論。皆さんは、どのように感じられましたか?

ひとつ忘れてはならないことは、ご葬儀は故人を悼む場所であること。ご遺族にお悔みの心をお伝えする場であるということ。
葬送の場においての基本マナーとしては、男性の場合、帽子は式場に入る前にとったほうがよいですね。例えば、帽子が故人との思い出の品だった場合でも献花または焼香の際にはとったほうが良いと思います。

欧州から伝わった帽子には多くのルールがあり、葬送の席では男性は帽子を取ることがマナーとされていました。一方、女性には(海外の映画のシーンで見られるような) 黒レースやリボンで装飾された葬送儀礼用の「トーク帽」があり、式中も帽子をとる必要はありません。また、こうした帽子をかぶる場合は黒の手袋も必ずつけました。日本では皇室の方々が喪の場面でお使いになっていますよね。
ただし、トーク帽は基本、遺族・親族の装いであり、参列の立場では着用できませんのでご注意ください。余談ですが、キリスト教(カトリック)の葬儀では頭からすっぽりと覆う「モーニングベール」があります。故人の妻がかぶるベールが一番大きく、縁が遠くなるほど小さいものをかぶると言われています。

次回は、葬儀に参列する場合のメガネに関するマナーについて触れてみたいと思います。

著名人・芸能人から学ぶ【著名人の美マナー・シリーズ1】
著名人・芸能人から学ぶ【著名人の美マナー・シリーズ2】
著名人・芸能人から学ぶ【著名人の美マナー・シリーズ3】


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