著名人・芸能人から学ぶ「美マナー」
礼法マナーは追悼の心とその人の品格が表れます。
特に女性の方は身だしなみ・言葉使いや作法についてご質問が多く、礼法マナーへの関心の高さがうかがえます。
今回も著名人・芸能人から学ぶ「美マナー」についてお伝えします。
私どもがこれまで式典サポートさせていただいた中で、相手への気遣いが感じられる「話し方・美マナー」でいらした方は、俳優の椎名桔平(しいなきっぺい)さんであったエピソードはVOL.40でご紹介させていただきました。
今回は、お辞儀の美しさに思わず目がいってしまった「お辞儀・美マナー」の中村玉緒さんのエピソードをお伝えしたいと思います。
思わず見惚れた中村玉緒さんの美マナーとは
葬送儀礼において、参列の際、喪主様やご遺族にお声をかけたくても雰囲気的になかなかできないのが現状。
そうした場合、お悔やみの心を伝えるのに効果的なのが日本古来の所作である「お辞儀」です。
お辞儀は自分の首を差し出して、相手に対して敵意がないことを表現したことに由来するといわれます。
日本人は低頭し、腰を折ることでその時々の気持ちをお辞儀に込めました。
ちなみに、お辞儀には立って行う「立礼〔りつれい〕」と和室などで座って行う「座礼〔ざれい〕」の2種類があります。そして、礼の深さで分類すると前傾45度の「最敬礼」、前傾30度の「敬礼」、前傾15度の「会釈」の3種類があり、さらに「分離礼」「前通り礼」「残心の礼」などもあげられます。中村玉緒さんに感動したのは、「礼三息(れいさんそく)」と「語先後礼」。
相手の心情をよく観察し、相手にアイコンタクトを取ってゆっくりとお悔やみの言葉を添えてからお辞儀をされるという所作です。
中村玉緒さんの美しいお辞儀を拝見してから、所作にはその人の心が表れることを再確認した次第です。
ここで、美しいお辞儀の仕方ワンポイント・アドバイス。
ステップは5つ。
1. 立ち止まり、きれいな姿勢で立つ
2. 相手と目を合わせる(アイコンタクトをしっかり取る)
3. 自然な声のトーンで言葉を添える
4. お辞儀をする
5. ゆったりと頭を上げる
儀礼の場面だけでなく、日常でも心のこもったお辞儀を使いこなせると好感度アップ間違いなしです。