「浄土真宗のお葬式」の基本知識とマナー

浄土真宗の葬儀
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今回は「浄土真宗」で営まれるお葬式のマナーについてご紹介致します。
浄土真宗の宗祖は親鸞聖人です。

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浄土真宗のお葬式

一般的にあまり知られていませんが、浄土真宗のご葬儀では、お作法で気をつけなければならないことや使ってはいけない言葉が、実はたくさんあります。
浄土真宗の教えでは、阿弥陀如来(あみだにょらい)の本願力により、念仏を唱えれば「即身成仏」(即得往生)するという教えがあります。
こうした教えから、私たちが浄土真宗のご葬儀の司会進行をつとめさせていただく際にも下記のような言葉は使わないよう気をつけています。
例えば、「ご冥福をお祈り致します」、「安からに」。即得往生の考えから浄土真宗では、冥福(死後の幸福)を祈る必要がないとされているためです。

浄土真宗のご葬儀でもしも弔辞を依頼された場合は、「謹(つつ)しんで哀悼(あいとう)の意を表します」という言葉使いの方がいいでしょう。
また、本来であれば御香典の表書きも「御霊前」ではなく、即身成仏の教えから「御仏前」となります。
ただ、こうした詳しい知識をご存知なのは浄土真宗の門徒の方々や葬儀関係者に限られるかもしれません。
喪主様やご遺族の方でご存知ではない方も実は多く、浄土真宗以外の宗派では四十九日が過ぎてから「御仏前」という認識があるため、ほとんどの参列者の表書きは「御霊前」となっているのが実情です。
そして、浄土真宗では、ご焼香、お線香のあげかたにも他宗派にはない独自の作法があります。浄土真宗の代表的な一派に「本願寺派」と「大谷派」があります。
「本願寺派」の場合は、お香を額におしいただかず、そのまま一回だけ香炉にくべます。
「大谷派」の場合は同じ所作で二回、香炉にくべます。
お線香をあげる際には派は関係なく、お線香を香炉の大きさに合わせて2、3本に折り、横に寝かせて供えます。

さて、お坊さんバラエティ「ぶっちゃけ寺」に登場する浄土真宗の僧侶だけ、「なぜ丸坊主ではないのか?」と、番組に問い合わせがあるそうです。
確かにその通り。これは、親鸞聖人が非僧非俗な生活をする者でも念仏を唱えれば救われることを自ら実践し、髪を剃らない「有髪」もその一部で以降、宗風となりました。

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