市川愛の「教えて!お葬式」

妻は薔薇が好きだったのですが、お墓参りに持っていく花に決まりごとはありますか?

決まり事ではないのですが、お墓やお仏壇にお供えするお花は、菊やトルコキキョウなどを中心とした仏花のアレンジが一般的です。
 
また、お花をお供えするときのマナーとして、棘のあるお花は避けるというのが通例ではあります。

しかし、このケースでは、ご主人が奥様に対して、好きだったお花を送られるということですから、自由に選ばれても良いのではないでしょうか。

その花がたとえバラであっても、奥様へのお気持ちがこもったものですから、それの気持ちこそが尊いものだと思います。

本来、マナーというものは、人付き合いにおいて、相手が気持ちよく受け取ることができるように、長い年月をかけて成り立ってきたものです。

当然、相手があることに関しては、先方が不愉快に思う可能性のあることには、よく注意して差し控える必要がありますので、マナーに則した作法が大切になります。

しかし、今回のご質問に関しては、奥様の好みを一番わかっていらっしゃるご主人が選ぶのですから、誰も不快に思いませんよね。

また、仏教でバラをお供えしてはいけないという明確な教義はなく、バラを供えることが故人に対して悪い影響があるということはありませんので、ぜひ、心のこもったお好きなお花をお供えしていただければと思います。

というわけですから、他の家へのお供え位に関しては、マナーに則った選択をし、家の中のことに関しては、故人が喜ぶことをよくわかっているご家族のお考えを尊重していただければと思います。

ちなみに、私の家では母の墓前には必ず、その時の新商品のビールをお供えしています。
生前好きだったものを選んでいる時、故人にもきっと喜んでもらえていると思いますし、その気持ちこそが供養をしているということなのだと思います。
 
 
 
 

【市川愛プロフィール】葬儀相談員/市川愛事務所リリーフ代表

1973年10月21日生、神奈川県川崎市出身

服飾メーカーに約7年間勤務し、百貨店との商品企画・販売企画に携わった後、葬儀業界で初めての葬儀エージェント(葬儀社紹介)企業に入社。約300社の葬儀社と提携し、紹介業務を行なう中で、服飾業界の「顧客サービスの常識」がまったく通用しない葬儀業界の状態を知り、あまりに前時代的な考え方の葬儀社が多いことに大きな衝撃を受ける。

葬儀社紹介業で勤務していく中で、『ウェデング業界にはウェディングプランナーがいる。不動産業界には不動産鑑定士がいる。それならば、葬儀業界にもプロのサポート役が必要なはず』との想いが大きくなり、2004年に独立。ウェディングプランナーをヒントに、「葬儀相談員」という新しい形態の葬儀サービスを考案し、消費者からの相談対応・葬儀現場でのサポートサービス等を提供すると同時に、2005年より葬祭事業者へのコンサルティング業務を開始。

現在は日本初の葬儀相談員として、累計3000件を超える消費者からの相談・質問に対応するほか、お葬式の事前準備サポート、各地での講演、執筆、葬儀関連業者へのコンサルティングを行う。

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