【お葬式Q&A】家族が亡くなって初めてのお彼岸。準備しなければならないことはありますか?

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皆さん、こんにちは。葬儀相談員の市川愛です。
“教えてお葬式”ということで、このコンテンツでは皆様からいただいたご質問にお答えしています。
 
今回いただいたご質問は“家族が亡くなって初めてのお彼岸、準備しなければならないことはありますか?”ということなんですね。
 
お盆ですと、初盆ですとか新盆と呼ばれる、亡くなってから初めてのお盆特有の迎え方がありますけれども、お彼岸には、実際のところ、初めてだから特別な迎え方をするといったことは特にありません。
 
とはいえ、ご家族が亡くなって初めてのお彼岸ということですから、仏様との良い語らいの時間にもなるかと思いますので、今年のお彼岸は普段よりも丁寧に、伝統にのっとった正式な迎え方をしてみてはいかがでしょうか。
 
もちろん地域によっては、お供えの内容などがかわりますので、細かい部分は各地域の習慣に合わせていただけば良いと思います。
お彼岸の共通するポイントは3つあるんですね。
 
まず1つめはお仏壇の掃除です。
お仏壇の奥を見ると、結構ホコリがたまりやすいんですよね。ですから、お彼岸の入りまでには、お仏壇をきれいにしておきましょう。仏具などもあわせてきれいに掃除してくださいね。
そして、さっぱりとしたところで、お供え物ですとか、お花、故人の好物などをお供えしましょう。
 
2つめはお墓参りです。
暑さ寒さも彼岸までと言われているように、お彼岸にはこの猛暑も少しは和らいでいるのではないかなと思います。いい時期でもありますから、お墓参りをして、お墓をきれいに掃除して、お参りとお供えをしましょう。
納骨堂ですとか合同の墓地に眠っている場合は、お掃除は必要ないかと思いますけれども、お供えを持って行って、手を合わせるだけでも、仏様は喜ばれると思いますよ。
 
3つめがお寺の彼岸会です。
お彼岸の期間中のどこかでは、お寺で「彼岸会」という法要が営まれますので、お墓参りの機会に、お寺の行事にも参加してください。
彼岸会は六波羅蜜という6つの修行を会得するために営まれますが、参加することで故人への供養にもなりますので、是非是非、参加してみてください。
 
お彼岸というのは、古くは『日本後紀』にも記されていて、実に1200年以上も続いている古い古い仏教行事なんですね。
この機会に亡くなったご家族に思いを馳せて、先祖代々のご縁に感謝する良い機会にしていただければと思います。
 
ということで、今回のご質問“家族が亡くなって初めてのお彼岸、準備しなければならないことはありますか?”についてお答えしました。
ありがとうございました。

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