【お葬式Q&A】宗旨・宗派や家紋はどうやって調べるの?

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皆さん、こんにちは。葬儀相談員の市川愛です。
“教えてお葬式”ということで、このコンテンツでは皆様からいただいたご質問にお答えしています。

今回いただいたご質問は“実家の宗旨と家紋はどうやって調べますか?”というご質問なんですね。

まず、宗旨というのは宗教ごとに中心となる教え、教義をさす言葉なんですけれども、よく宗教を表す言葉にも使われていますね。
例えば、あなたの宗旨はなんですか?「うちは仏教です。」とか「うちはキリスト教です。」そういった具合に使われていますね。
そしてその宗旨を解釈ごとに細かく分けてグループになったものが、一言でいえば宗派となります。
「うちの宗派は日蓮宗です。」というふうに使われていますよね。
もう一つの家紋というのは、各家ですとか、出自を表す印なんですね。
古くから使われている紋章の事です。

今回のご質問というのは、この“宗旨”と“家紋”これが分からない場合にどういう風に調べればいいですか?という事なんですけれども、最近ですと御家庭にお仏壇ですとか神棚がないという御家庭、多いですよね。
そうなるとやっぱり宗旨ですとか家紋が日常から切り離されてしまって、いざという時にわからないという事になってしまうのかもしれません。
まず、宗旨なんですけれども、お葬式の形式を決める際には必ずといっていいほど必要な情報ですので、これはあらかじめ確認しておいた方がいいですね。
やっぱり、一番手っ取り早いのは御実家の御両親であるとか御両親がわからないというのであれば、御親戚に確認をするのが一番確実かなと思います。
あわせて、細かな宗派であるとか菩提樹の有無、このへんについてもしっかりと確認をしておくようにしてください。
次に家紋なんですけれども、家紋というのはどこかに登録しておくものというものではなくてですね、代々家が続くと同時に受け継がれていくという性質のものなんですね。
ですからこちらも、お身内の中から探して行くというのが基本的な考え方なんです。
家紋がどういうところにあるか、どういうところにヒントが隠されているかというお話をしますと、一番わかりやすいのは墓石ではないでしょうかね。
多くのお墓には家紋が刻まれています。
その他には仏壇ですとか、お位牌、仏具などに家紋が入れられているという事がよくありますね。
その他にはそうですね、紋付ですとか喪服といった着物にも家紋が染めぬきをされていることが多いでしょうかね。
着物で確認をする時に注意したいのが、例えば嫁がれたお母様のお着物ですと、嫁ぐ前の家の家紋がはいっていることが一般的ですので着物で確認をされる場合には男性のお着物を確認されるのが一番確実ではないかなと思います。
そうですね、御家族ですとか御親戚に聞いても家紋がわからないという場合もあるかもしれません。
その場合は、新たに家紋を設けるというのも一つでしょうし、または緊急、たとえば葬儀の時にどうしても家紋が使いたい、緊急の時には、例えばですけれども、貸衣装等でよく使われている“おさんのきり”という一般的な家紋があるんですけれども、その家紋で応急的に代用する方法もあります。
これをきっかけにですね、御実家の宗旨そして家紋、確認をされておくといいのではないでしょうか。
ということで、今回のご質問“実家の宗旨と家紋はどうやって調べればいいですか?”についてお答えしました。
どうもありがとうございました。

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