木野島光美の「女性のためのお葬式のマナー」


①自宅で行われるお葬式 (一軒家のケース)

シリーズで、お葬式で使われるさまざまな式場空間についてご紹介しています。
20年ほど前から葬儀会社が自社の会館を運営するケースが多くなりご自宅で故人を送ることはたいへん少なくなってきました。
マンションや団地、アパートなどの集合住宅が多くなり、ご近所付き合いが希薄になってきたこと、さらに祭壇の設置やスペースの確保が難しいのも自宅葬減少の一因。
一方で、家族を中心とした小規模な葬儀(家族葬)が増えてきたことで、故人を自宅から送りたいという希望も増えてきています。

そこで、自宅で行うお葬式「自宅葬」を3回に分けて取り上げます。 今回は一軒家の自宅で葬儀を行うケースについて、次回はマンションや団地など集合住宅で行う際の心構えと留意すべき点。
そして、3回目はご自宅に弔問する際のマナーについてご紹介致します。

私は父を送る際、小さいながらも一軒家の自宅で家族葬を行いました。
父は入院中、我が家に帰りたいとずっと言っていました。
その父の遺志通り、居間には白木祭壇ではなく、父が好きだったオンシジウムの花をメインにした小さなフラワー祭壇を葬儀社に設置してもらいました。
自宅で葬儀をするということはあわただしい中、家の片づけなど正直大変ですが故人の遺志や家族の意向が叶ったことで満足度は非常に高くなります。
皆さんが心配されている居間などを式場に設(しつら)える準備は葬儀社が手際よく行ってくれます。父を送った時、設営や進行を含め、改めてプロの仕事ぶりに感嘆したのを今も鮮明に覚えています。

ここで自宅葬をする際のメリットを整理しておきましょう。
1:自宅で行うことで、いわゆる専門会館を使う際の式場使用料の必要がありません。
2:自宅という安心感もあり故人ともゆっくりお別れができる。
3:ご近所でお世話になった方々に弔問頂くことで、感謝の言葉を直接お伝えすることができる。

一方、デメリットは、
1:家族葬といっても近隣への配慮が必要となります。例えば、弔問の方々はじめ人の出入りが一時的に多くなることや、駐車場の確保が必要。
2:(これは父を送った際、私たち家族も経験しましたが)居間に祭壇や葬祭用品などが設置される関係で家具の移動や片付けに時間を要する。
3:葬儀後の後片付けも必要。
ご自宅がある場所や弔問客の数によってはまだまだしなければならないことがあるかと思いますので事前に葬儀社に相談しプロの意見や経験談を聞いておくのが良いでしょう。


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