介護職種をお考えの方へ〜面接について〜


今回は、介護の仕事を始めるための関門、面接についてお話ししたいと思います。

書類選考が無事に通過したら、次は、社長・管理者・人事との面接になります。
面接では主に、その人の雰囲気、考え方、価値観などが確認され、質問に対しての応対、返答内容、機転の良さ、度胸などもチェックされます。
書類選考ではわからないことを、お互いに話をしながら、確認していきます。

そもそも、どんな人を面接で採用したいのでしょうか?
介護の仕事は、「1人」ではなく、「チーム」で動いていきます。
そのため「周囲と仲良く仕事が出来て、周りから育ててもらえる人」が望まれています。

「IQ(頭脳の良さ)」より「愛嬌」です。

現スタッフと一緒に仕事が出来るのか?「相性」をチェックされています。
その人の学歴や職歴も、大事な要素になりますが、他の仲間達と馴染めるか?を見られています。そのため、どんなにすごい学歴や職歴を持っていても、馴染めないと判断されれば、お断りされてしまいます。

馴染めないと、チームで動くことが徐々に出来なくなり、トラブルを1人で抱えてしまうことになるかもしれません・・。

また社会人として、
向上心(常に成長しようとする意志)
責任感(やるべきことをやる、約束をきちんと守る)
があるか?について、特に現場では求められます。生死に関わる、介護技術もあるからです。

互いに仲良くなり、一緒に成長したい!と思えて、
あなただったら、私の仕事を任せても大丈夫!という安心感を必要とする職場なのです。

また、他業界から介護業界に入ってくる方は、
周りの仲間達からの注意や助言を、素直に受け入れることが出来るか?
新しいことをチャレンジする勇気があるか?
なども、仕事を継続していく上で、必要になります。

最近は、上司から言われたことしかやらない、失敗を恐れて新しいことにチャレンジしない・・と評される新人さんも多くなり、面接で「勇気がある」か「チャレンジ精神がある」かを、確認されることもあります。

具体的な質問例として、
「最近、新しく初めたことは、どんなことでしたか?」
「新しく初めたことで、具体的な成果は何でした?」
という質問をして、応募者の回答を聴いていきます。

一方、面接の中で、この応募者は「問題を起こしそうな人だ」と思われることもあります。
例えば、自分が大好きで、周りの人を責めすぎる傾向のある人は、周りの人から愛されにくなり、結果孤立してしまいます。

この辺りを、以下の質問で確認していきます。

前職の退職理由は?
仕事が上手く行かない時に、あなたが実際に行ったことを教えてください

要するに、いい意味での「大人の妥協」が出来るか?を確認されているのです。

介護は、サービス業ですから、この妥協が上手く出来ないと、
利用者から、「あのスタッフの対応はなんだ!?」と強いご意見を頂戴することになりますし、利用者との関係が熱くなりすぎて、スタッフが「燃え尽き症候群」になってしまう可能性もあります。

本当に、現場ではいろいろ事情や、介護を受ける理由、状況を聴くことになります。
良い・悪いと単純に判断出来ないことも多く、どちらの立場も理解出来ます、のようなバランス感覚が求められます。ただ、このあたりは、仕事を続けていく中で、徐々に分かってくるところですから、心配しすぎないでください。

面接での注意点

面接は、面接をする前から、始まっています。会社に入った瞬間から、チェックされていますので、ご注意ください。遅刻、礼儀作法、動作、服装、態度、話し方等・・です。

この会社に入りたい!と本気に思っている応募者は、発言内容が具体的です。
入社後に、自分がどう関わっていくのか?関わりたいのか?を発言しましょう。応募者の志望動機はヴィジュアル化、言語化されていますか?

このために、事前の会社見学を、おすすめしています。

どうしても、事前見学が出来なければ、面接の前に、職場の見学時間をとってもらい、その感想を、面接で言いましょう。

合格する人は、応募者自身が、この会社で働いているイメージを湧かせて、それを納得した上で、相手(管理者)に話しをしています。

また、履歴書に書いた内容を、具体的なエピソードを交えて話しましょう。
自己アピールで「○○が出来ます!」と書いてあれば、その能力を、どのようにその会社で活かしていくか?を、具体例を挙げて話しをしましょう。履歴書に書かれていないことを、口頭で説明するのです。

また、相手(面接官)の質問に答える時は、時間をかけすぎないこと。
長くても30秒から60秒以内で答えられる回答にしましょう。
面接でテンパると、全くしゃべらない人がいる一方、しゃべりすぎる人がいます。しゃべりすぎる人は、余計な発言をしてボロが出ます。

特に介護職は、何度も言いますが、サービス業ですので、話す相手と
「会話のキャッチボール」が出来るかどうかが重要です。

相手の質問に適度に答えて、こちらも相手に質問をしたり、話題をふることです。
質問に答えすぎるあまり、面接時間を自分の回答で独占すると、応募者は満足すると思いますが、相手の評価は下がります。
サービス業は、「自分の能力を用いて、サービスして、相手を喜ばせ、お金をいただく商売」ですから、私が、面接中に「お客さん目線」で対応しすぎても、ダメなのです(要所要所で、スタッフ目線が必要になります)。

スタッフとして働くのであれば、相手(利用者、スタッフ)をどうやって喜ばすか?という視点も必要になります。

志望動機について

最後に、確実に確認される、「志望動機」についてです。志望動機は3つあります。

業界志望(介護業界を志望した理由)
職種志望(職種を志望した理由)
会社志望(数ある介護事業所の中からその会社を志望した理由)

求人している職種について、自分に適性がある事を伝え、
特に大事な「会社志望」を、相手に伝えましょう。

また、自己アピール(私の将来役に立ちそうな能力)に関しては、志望動機ほどはアピールしすぎないように。それをアピールしすぎるあまり、あなたは、この会社では無くても良いのでは?と思われては、本末転倒になります。

応募者のみなさんも、私にとって必要な会社かどうかを、面接を通して、見極めましょう。面接は一方的なものではありません。

みなさんの希望の職場が見つかることを祈っています。

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橋谷創(スクナクリエイト代表/社会保険労務士・介護福祉士)

橋谷創(スクナクリエイト代表/社会保険労務士・介護福祉士)

医療法人で人事・総務・行政対応等、総務人事全般を経験。実地指導や監査対応も場数をこなし、対応策などについては独自の視点も交えながら的確なアドバイスに定評あり。また、ディマティーニ・メソッドの導入により、介護現場のモチベーションアップを後方支援。マネジメント研究に日々取り組んでいる。