通所介護は、介護のサービスの1つです。現在、介護サービスの中で、一番多いサービスと言われています。
通所介護サービスとは?
要介護者(要支援者)の利用者さんに対して入浴、排せつ、食事等の介護や機能訓練、レクリエーションや、本人、家族の相談、助言を日帰りで行うサービスです。
送り迎えは、通常、デイサービスが行います。近隣の方は徒歩で通所される人も居ます。デイサービスに通う日は、ケアプランで決められた日時です。
通所介護サービスの対象者は?
通所介護サービスの対象となるのは、要介護1~5と認定された利用者です。
要支援1・2・事業対象者は、総合事業に移行しましたので、各区市町村によって、サービス内容が異なります。
通常、通所介護事業所は、要介護者と総合事業対象者(要支援1・2、事業対象者)を対象者にしています。ただ、総合事業は、区市町村によって、サービス内容、報酬が異なります(とはいえ、以前の要支援のサービスに相当する、「通所介護相当サービス」を行っている区市町村も多いです)。
ちなみに、デイサービスは定員数によって、以下のように呼び名が変わります。
定員数 | 名称 |
19人以上 | 通所介護 |
19人未満 | 地域密着型通所介護 |
地域密着型通所介護は、通常、その事業所のある市区町村にお住まいの利用者のみにサービスを行います。他の市区町村の利用者は利用できません(事業所がA市にある場合は、A市に住む利用者のみ)。
一方、通所介護は、そのような制限はありません(事業所がA市にある場合は、A市、B市どこの利用者も可能です)。
また、デイサービスの中で、認知症利用者のみのデイサービス(認知症対応型通所介護)や看護師による観察を必要とする難病や重度要介護者又はがん末期患者を対象にしているデイサービス(療養通所介護)もあります。
サービスの内容は?
通所介護サービスは、入浴、排せつ、食事等の介護や機能訓練、レクリエーション、本人、家族の相談、助言、送迎などを日帰りで行うサービスです。
基本的に、複数の職員が働いているので、スタッフと利用者が、1対1になるところはトイレ介助くらいで、それ以外は、誰か他の職員と一緒に行っていきます。
今は、どこのデイサービスでも、「機能訓練」を提供するようになっていますが、デイサービスの中には、3-4時間で(1日午前と午後)、機能訓練のみを行う所もあります(スポーツジムのよう)。
また7-8時間、食事、お風呂、レクリエーションなどを提供する所もあります。最近は付加価値を付けているデイサービスも増えました。ペットと一緒に行けるデイサービスや、お食事、お風呂にこだわったところ、カジノ系のゲームを取り入れたところもあります。
利用料の目安(1回あたり)
*1単位=10円と計算、自己負担は1割とする
3時間以上4時間未満のデイサービス(通所介護) | |
要介護1 | 362円 |
要介護2 | 415円 |
要介護3 | 470円 |
要介護4 | 522円 |
要介護5 | 522円 |
3時間以上4時間未満のデイサービス(通所介護) | |
要介護1 | 362円 |
要介護2 | 415円 |
要介護3 | 470円 |
要介護4 | 522円 |
要介護5 | 522円 |
※上記が基本単価です(送迎費用含む)。この他に、食費・おやつ代、オムツ代、レクリエーション費用、キャンセル代などが掛かります。
※また、サービス提供事業所の所在場所、サービス提供体制(介護福祉士が何人働いているか?)、サービスの内容、加算の有無に応じて利用料が追加されます。
上記は、利用者さんが支払う料金ですので、この料金の×10が事業所に報酬として入ってきます。
この記事を書いた人
橋谷創(橋谷社会保険労務士事務所代表、株式会社ヴェリタ/社会保険労務士・介護福祉士)