【行ってきました】機械式納骨堂の裏側はどうなってるのか?


機械式(自動搬送式)納骨堂って何?

納骨堂とは、寺院などのお堂にご遺骨を安置する施設です。多くは骨壷ごとお預かりをしますが、中に一切入れないものから、ロッカー式で直接お参りすることができるものまで、さまざまあります。

機械式納骨堂とは、お参りする方がご自身でご遺骨のところまで行く必要がなく、端末から呼び出すことで、ご遺骨が目の前に自動的に運ばれてくるタイプの納骨堂のことを言います。一般的に、納骨スペースを小さく設計することができ、同じ面積であれば、ゆったりとした礼拝スペースを作ることができるのが特徴です。

その機械式納骨堂の裏側はどうなっているのでしょうか?

今回、機械式納骨堂のメーカーである、株式会社ダイフクの製造工場に見学に行ってきました。

株式会社ダイフク 滋賀事務所(工場棟と入り口)

 

どんなメーカーが作っているのか?

機械式納骨堂の裏側の仕組みを作っている会社はあまり多くありません。株式会社ダイフクは約20年前に日本で最初に機械式の納骨堂を製造したメーカーです。

株式会社ダイフクは東証一部に上場している、工場や倉庫の自動化装置のリーディングカンパニーです。

中でも、自動車の製造ラインについては、国内全メーカーの自動車工場に製造設備を納品しており、海外工場にも工場設備を提供しています。

 

機械式納骨堂の裏側

機械式納骨堂の裏側は、一体どうなっているのでしょうか?

実は、機械式納骨堂は元々物流センターなどで使われる荷物のピッキング装置を元に開発されています。

最新の機器では、最高速度は時速30キロでアームが疾走します。すごい迫力です。

 

素早く複雑な動きに対応したロボットアーム

 

実際の納骨堂に使われるシステムを見せていただきました。

納骨堂に使われるものとほぼ同型のもの。写真の女性の身長は156センチとのこと

 

全体で6メートルほどの高さに数百のご遺骨が収納できます。

斜めヨコから見たところ

 

幅に比べて、奥行きはそれほど距離を取っていないことがわかります。

ご遺骨はこういった厨子に納められます

 

しっかりとネジ止めされ、中身が飛び出さないような工夫がされています

実際のお骨壷はこういった専用設計された厨子に入れて保管・収納されます。厨子の全面にはお名前のプレートを入れることができるようになっており、実際の礼拝場所ではこの部分がご遺族に見えるように移動されます。

納骨堂の搬送機械については、独特の工夫があります。例えば、スピードに関しては、一般の配送システムのような、速達性や、複雑な出し入れ構造は不要です。その代わりに、厨子の中でお骨壷が暴れてしまわないように、ゆっくり丁寧に運ばれます。また、耐震性やメンテナンス性についても十分に安全が確保されています。

もともと工場や物流センターといったホコリや汚れが多い場所で使われる装置なので、納骨堂の内部の環境ではホコリ・汚れが原因で故障するということはほとんど無いそうです。また、地震時に落下しにくい機構になっていますが、仮に落下したとしても厨子の中身のご遺骨がバラバラに出てしまわないように、工夫されているとのことでした。

 

機械式納骨堂のメリット

機械式納骨堂ですが、普通の納骨堂に比べて、どんなメリットが有るのでしょうか?

まず、納骨堂によっては、実際のご遺骨を目にすることなく、ただ全体の墓石に向かってお参りの手を合わせる形になります。ロッカータイプや仏壇タイプでは、個別のご遺骨に対してお参りすることが可能ですが、お参りするためのスペースや通路などを確保する必要があります。それに対して、機械式の方では、同じ面積でも納骨スペースを小さくできるため、礼拝スペースを大きくすることができ、落ち着いてお参りが可能です。

 

吾妻橋 天空陵苑の参拝場所。広々としています

さらに、省スペースで設置できる分、都心の便利な場所にも建設することができます。その場合でも、収蔵数を多くすることで、一区画あたりの価格をお求めやすいものに設定することが可能になります。

また、室内なので、天候に関係することなくお参りできる他、セキュリティも安全に保たれているということもメリットです。

多くの機械式納骨堂では見学会もやっています。交通に便利なところも多いので、気になる方は一度見学に行かれてみてはいかがでしょうか?

 

 

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