お食事・お風呂・お泊り…。デイサービス(通所介護)の種類いろいろ

介護をされていると「自分の時間が欲しいな……」と思うことありませんか?

おじいちゃんやおばあちゃんが外に出なくなって心配とか、急な用事で家を空けなくてはいけないけど留守を頼める人がいないとかいろいろ考えてしまうこともありますよね。

そんな時に利用したいデイサービスの種類についてご説明します。

ちなみに、デイサービスとよく似た言葉でデイケアがあります。なんだか早くもわかりにくいですが、デイケアはデイサービスに比べてリハビリが主になっています。

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デイサービスって何?

通所介護(デイサービス)
通所介護は、利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、自宅にこもりきりの利用者の孤立感の解消や心身機能の維持、家族の介護の負担軽減などを目的として実施します。

(厚生労働省より)

デイサービスは通所介護とも言います。

送迎バスに乗ってデイサービスセンターに通い、そこでさまざまなレクリエーションなどを楽しみます。さらに食事、入浴といったサービスも合わせて受けることができます。

つい閉じこもりがちになってしまう要介護者が外出して、家族以外の人たちと交流する機会としても有効で、介護保険サービスの中でも高い人気があります。

介護保険法が施行され民間の法人が新規に参入したことにより、デイサービスもさまざまな形態の事業所ができました。

定員については次の4つのカテゴリーに分かれます。

  • 小規模通所介護:1ヵ月の定員300人以内
  • 通常規模:300を超え750人以内
  • 大規模Ⅰ:750を超え900人以内
  • 大規模Ⅱ:900人を超える

ちょっとわかりにくいのですが、例えば小規模は一日の定員が10人以内と考えることができます(平成28年4月以降は、一日の定員が18人以内が小規模になります)。

デイサービス(通所介護)とは|サービス内容や利用料金、1日の流れ - 日刊介護新聞 by いい介護
「家族だけでの介護が大変だから、介護サービスを利用してみたい」と思いつつも、介護サービスはたくさんの種類があっ

デイサービスの目的は?

デイサービスの基本は、訓練をすることで日常生活を営む上で必要な動きを維持する、または向上させることです。

この「日常生活を営む上で必要な動き」をADL(Activities of Daily Living)と言います。日本語ではよく「日常生活動作」と訳されていますが、ここでは以下「ADL」と書きます。

つまり、このADLを維持または向上させることによって、在宅介護を維持しましょうというのがデイサービスの目的になります。

お泊り、お風呂までバリエーションいろいろの小規模デイサービス

先ほどあげたデイサービスの4つのカテゴリーの中でも、最もバラエティー豊かなのは、小規模デイサービスです。ここではそのバリエーションをいくつかご紹介します。

リハビリデイサービス

ADLの向上に特化したデイサービス(リハビリデイサービス)

ADLの向上に特化したのが、リハビリデイサービスと呼ばれる施設です。ここでは、体操カリキュラムリハビリマシーンにより機能訓練の向上を目指します。

理学療法士が適切なアドバイスをしてくれます。滞在時間は、3時間から5時間が多いようです。

お泊りデイサービス

お泊りデイサービス(レスパイト)

お泊りデイサービスは、レスパイト(滞在時間)を長くすることで家族介護の負担を減らすことに力を入れています。

民家を利用した施設が多く、落ち着いた空間を提供してくれます。7時間から9時間の滞在プラス介護保険外で宿泊の提供をします。

特別養護老人ホーム有料老人ホームなどへの施設入居はまだ早いけれど、「一週間の半分でも預かってもらえれば……」と考える家族にとても喜ばれています。

そのほか、冠婚葬祭による急な宿泊にも対応していますので「遠くの親せきに急な不幸があって、家を空けなくてはならない」といったときなどには、とても助かります。

お風呂に特化したデイサービス

お風呂に特化したデイサービス

入浴デイサービスは、入浴に特化した施設です。

お風呂屋さんを利用した施設もあり利用者が抵抗なく入浴することにより清潔な身体を保ちます。滞在時間は、3時間から5時間です。

このほか、認知症対応型デイサービスやビュッフェスタイル、コース料理など食事に力を入れているデイサービスもあります。

どんな施設を選ぶ?

小規模なデイサービスについて説明しましたが、一方で中規模大規模のデイサービスは、機械浴やレクリエーション設備などが充実していてお祭りなどのイベントが華やかです。なかにはデイサービスで恋愛をする人も。

どの施設も見学することは可能です。介護の認定を受けると通常ケアマネジャーがアレンジをしてくれます。

ひとつだけでなく、複数のデイサービスを見学し、利用者の様子や職員の様子、掃除が行き届いているか、などをチェックすることが大切です。

もしもの時には利用者、家族の要望をきちんと伝えて、最適な施設を選ばれると良いでしょう。

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