【プロが語る!】モテるのはどんなタイプ?デイサービスの恋愛事情


今回は、デイサービスの恋愛事情について話をしたいと思います。

いくつにもなっても、恋愛というのは、生きる上での原動力になるようです。

 

まずは身だしなみに気を配るところから

デイサービスでも、恋愛がちらほら、見られます。

ただ、若い人のようにべったりイチャイチャというのは、あまりありません。端から見ていて、ほっこりするような感じです(中には、そうではない方もいらっしゃいますが……)。

そもそもデイサービスは、それなりにご本人、ご家族に困った状態が有り、それを解消するために通うところなので(自宅では3食食べられない、入浴ができない、以前に比べて歩きにくいなど)、最初からニコニコしながら通所する方はあまりいません。

デイサービスから、介護保険のサービスが始まる人も多いので、制度に慣れていない、状況に混乱している、その結果精神的にお疲れ気味な方も多いのです。

そんな状況で、1ヶ月、2ヶ月と通ううちに、だんだん慣れてきて、他のことに注意が向けられるようになります。

特に、女性の身だしなみの変化には、驚きます。

最初は、化粧気が全くなかった方が、回を重ねる毎に、数年ぶりにお化粧を再開して、だんだんそのお化粧も上手になって、服装も季節にあったものになっていきます。

一時的にお化粧が派手になったり、シンプルになったりしながら、徐々に落ち着いていきますが、「この感覚、忘れてた……」と話される方もたくさんいらっしゃいます。

 

周囲からどう見られるかを意識すると……

さて、身だしなみに注意を払うようになると、それに比例して、異性、同性からの声かけも増えてきます。

自分が周りから、どのように見られているか?を自覚しはじめると、認知機能が改善したり、社交性が増していきます(というより、「取り戻す」という感じでしょうか?)。

気の合う異性に会うと、プログラムそっちのけで、ずっとお話しをされることもあります。

さらにスキンシップが出てくると、「仲良しさんだなぁ~」と周りから思われます。もちろん、時には冷やかされることもあります。

お一人暮らしが長い方は、必要最小限のことしか話さなくなるので、特に男性は、異性との話し方を忘れている人も居ます。

そのため、最初は異性に対して、おずおずと話し始めますが(「ぼろが出るから逃げてきた」と話される方も……)、そのうちに慣れてきて、女性の話をしっかりと聞きはじめるようになると、徐々に人気が上がってきます。

配偶者と死別されている方は、回を重ねる毎に自然に仲良くなっていきます。

デイサービスで、席を隣同士にして欲しいという希望が聞かれることも多いです。

 

デイサービスでモテる人の特徴は?

デイサービスでモテる男性は、とにかくマメです。

その特徴をまとめると次の3つのポイントがあるようです。

  1.  適度なスキンシップ、ボディータッチ
  2.  頻回に、ポジティブな声かけ(変化を見逃さない)
  3.  相手の話しを聞く、話題を深める適度な質問

モテる男性というのは、モテる前からきちんと種を蒔いているのです(笑)。

とにかく、軽めのスキンシップと、変化を見逃さない声かけでしょうか?

このような男性の声かけは、デイサービスの若手職員も、自分たちの恋愛に参考にさせてもらっているようです。

一方、デイサービスでモテる女性とは、とにかく笑っている方です。

  1.  笑顔がよく見られる、笑い声が大きい
  2.  適度なスキンシップ、ボディータッチ
  3.  相手に自分から話しかける

話をする時に、笑い声の「ある」「なし」で、会話が盛り上がるかどうかが決まります。特に男性は、笑い声があると、よりがんばる傾向があります。

笑顔や笑い声が大きい方は、その方を中心に輪ができます。

認知症があっても、笑っている方は人気者になります。

どの世代もそうだと思いますが、一緒に居て楽しい!かどうかなんでしょうね。

さて、モテる方々の特徴を見ていると、男性、女性ともに「適度のスキンシップ、ボディタッチ」がランクインしています。

実は、年齢を重ねると、耳は聞こえにくく、目は見えにくくなりますので、触覚である「スキンシップ」は、人を見分けたり、認識するための大事な感覚の1つになります。

ここでのスキンシップとは、隣同士に座る時に、体のどこかがくっついている、会話中に腕や膝に軽くタッチ、最後の挨拶で握手(中にはハグする方も)というような感じです。

ただ、セクシャルハラスメントと言われてしまうこともありますので、過剰なスキンシップにはご注意下さい。

 

恋の話。家族には「言う?」「言わない?」

基本は、デイサービス内でのおつきあいになりますが、リハビリ系のデイサービスに通っている場合は、移動に制限がない方が多いので、「デイサービス以外でも会っている」という話を聞きます。

ただ、ご家族に対して、付き合っていることを、内緒にしている人が多いように思います。

息子さんや娘さんに話をしても、あまり良い顔をしないとのことで、お互いのストレス軽減のためにも、黙っているということのようです。

以前、身内に話をしたところ、「反対された……」と寂しそうに話をする方もいらっしゃいました。

また、相続のことで、親族間で大問題になったという話を、利用者さんから聞いたこともあります。このときは、お付き合いする相手の方が、「財産を放棄する」と一筆書いたそうです。

付き合っている相手は、息子さん娘さんからすれば赤の他人です。

万一の場合、自分の親が亡くなった後に、その人の介護をするのかしないのか?という問題を抱えることになるため、なかなか積極的に「うん」とは言いにくいようです。

結婚などに進む場合は、配偶者の死別後の介護をどうするか?というのは重要なテーマになります。

実際には、この手の相続問題などがあるため、事実婚を選ぶ方が多いと言われています。

デイサービスを利用されている方の中にも、多くはありませんが、事実婚を選択されている方もいらっしゃいますが、どちらかというと、デイサービスを利用される前から、事実婚をしているケースの方が多いようです。

最近は、熟年離婚も増えていて、その結果、熟年再婚も少しずつ増えているようです。

というのも、実際に高齢者の独居生活というのは、想像以上に大変ですから、一緒に暮らす相手の有無は、息子さん娘さんにとっても、気に掛るところだと思います。

特に、認知症と診断されると、1人暮らしは難しくなります。

 

職員に恋をするとどうなるの?

また数は多くないのですが、働いている職員さんに好意を持つ、好きになったと告白する、ご利用者さんも居ます。

職員の誕生日や、バレンタインデー、ホワイトデーなどに、プレゼントが飛びかうことも。

ただ、年の差があり、なかなか恋愛に移行することが難しく、また就業規則などで必要以上の付き合いを禁止している会社も多いですから、後日、「高価なプレゼントをご本人にご返却」となることもあります。

この場合は、好意をどのようにとらえるべきなのか?難しいケースになり、ちょっとゴタゴタすることもあるのです。

 

今回は、デイサービスに於ける、恋愛事情をお話ししました。

人を好きになる、というのは、日常生活を送る上で、大きなエネルギーになるのを実感します。

いくつになっても、人は変わらないなぁと思います。

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橋谷創(スクナクリエイト代表/社会保険労務士・介護福祉士)

橋谷創(スクナクリエイト代表/社会保険労務士・介護福祉士)

医療法人で人事・総務・行政対応等、総務人事全般を経験。実地指導や監査対応も場数をこなし、対応策などについては独自の視点も交えながら的確なアドバイスに定評あり。また、ディマティーニ・メソッドの導入により、介護現場のモチベーションアップを後方支援。マネジメント研究に日々取り組んでいる。