藤村俊二さん「献花の会」。かすみ草とローズマリーで彩られた俳優人生

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愛称は「おヒョイさん」。ちょっとトボけてるけど、すこぶるお洒落でダンディ。

ほかの誰にもまねできない、独特のユーモアとペーソスを感じさせる演技・語り口で人々を楽しませた俳優・藤村俊二さんの献花の会が、2017年2月14日(火)、原宿駅からほど近い渋谷区・長泉寺で行われました。

祭壇の施行は株式会社フジテンです。

 

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愛してやまなかったかすみ草でお別れ

風は冷たいけれどよく晴れ、少しだけ早春の香りが漂う日。会場に飾られた花は白一色。この「献花の会」の花はかすみ草です。かすみ草は藤村さんが愛してやまなかったという花で、祭壇のボードに自作のかすみ草の詩が。

 

自作のかすみ草の詩

かすみ草がいい 名前もいい

それだけ居てもいいし

誰かと交わっていても目立とうとしないし

誰かを華やかにしながら どこか淋しそうだ。

そう、

キラキラしていて ギラギラしていないのが

なによりいいんだ。

 

まるで藤村さん自身の俳優人生を表現しているかのような言葉が、なんともチャーミングな雰囲気を醸し出しています。

喪主である長男・亜実さんも「かすみ草の花言葉は、感謝・夢心地。父はかすみ草に自分の姿を重ねていたのだと思います」とコメントしていました。

 

かすみ草とローズマリーで飾られた生花祭壇

表と寺院内に設えられた祭壇ももちろんかすみ草で飾られています。内の祭壇はそれに加えて、これまた藤村さんの好きだったローズマリーの鉢植えもたくさん飾られました。

献花用のかすみ草

 

戒名にも藤村さんらしさが

戒名は「愉楽院喜演俊慈居士」

遺影は2009年の雑誌の対談時に撮影したもので、柔和な笑顔で映っており、戒名は「愉楽院喜演俊慈居士(ゆらくいんきえんしゅんじこじ)」と、これまた藤村さんらしいもの。

そして、その横には青山で開いていたワインバー「Ohyoi‘s」の看板も。さらに大好きなワインや愛用していたメガネ、帽子、万年筆などの遺品も。その一つ一つが俳優・藤村俊二の香りを漂わせていました。

青山で開いていたワインバー「Ohyoi‘s」の看板

 

大好きなワインや、メガネなど愛用の品々が飾られた

 

参列した俳優仲間からのコメント

ダンスやパントマイムを学び、振付家として1960年代半ばから芸能界で活動するようになった藤村さんは、その後、俳優として活躍するようになりました。交友範囲も広く、この日も多くの俳優仲間、関係者ら約600人が参列しました。

 

石丸謙二郎さん

「番組で共演して勇気の出る言葉をいただきました。おヒョイさんといっしょに旅をしているような気持ちで番組をやっていました。最後までシャイでダンディでカッコいい人でした」

 

うつみ宮土里さん

「弟みたいなかわいい人でした。一番仲のいい友達でした」

 

田山涼成さん

「あの自然なセリフ回し。どれだけマネしようと思ってもなかなかついていけなかった。大変、影響を与えてもらいました。

 

小堺一機さん

「駆け出しだった頃、藤村さんに演技を褒めてもらって自信がつきました。

お洒落の極致みたいな人でした。お店では全部テーブルを回られて、お客さんが感激していました」

小堺一機さん

 

中村メイコさん

「血のつながらない双子のように気が合いました。

飲み友だちのおヒョイがいなくなって全然さびしさがちがいます」

中村メイコさん

 

福嶋誠一郎

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