虎ノ門に冠婚葬祭専門図書室がオープン!


2017年1⽉、東京・港区にある、冠婚葬祭互助会の保証会社である互助会保証株式会社内に、冠婚葬祭専門の図書室がオープンしました。

婚礼やお葬式をはじめ冠婚葬祭に関する文献資料が集められた、日本でも珍しい図書室です。

現時点では、企業の図書室であり受け入れ態勢がまだ整っていないため、入場は関係者に限られていますが、将来的には幅広い方が利用できる図書室を目指しています。

今回は、この冠婚葬祭図書室を運営する、株式会社冠婚葬祭総合研究所の赤田良治企画研究部⻑と、後藤恵理研究員にお話を伺いました。

 

冠婚葬祭の図書室ってどんな本が並んでいるの?

この冠婚葬祭専門図書室があるのはJR新橋駅、都営地下鉄内幸町駅、東京メトロ虎ノ門駅からそれぞれ徒歩で数分のところ。このほど竣工した“COMS虎ノ門”の4階、冠婚葬祭総合研究所の中にあります。

受付の左手にガラスの扉があって、その中に入ると半円形に設置された書棚に、葬儀をはじめ、結婚式や日本の風習・儀礼、宗教、心理学など、さまざまな分野の資料が並んでいます。

その蔵書は現時点で1,400種類以上。

うち、400冊以上がお葬式に関係のある書籍です。

専門的な内容のものすごく分厚い事典などから、最近世に出たわかりやすい終活関連書籍、さらに冠婚葬祭の業界に係るお仕事をされている方向けの専門誌などが並んでいます。

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鎌倉新書の月刊『仏事』も並べていただきました。

冠婚葬祭総合研究所では、海外の冠婚葬祭事情についても研究を行っていますが、それらの資料も含め、研究所が発刊している各種統計資料や会報誌なども閲覧できます。

今後も、資料は充実させていく予定ですが、一般に販売されている書籍だけでなく、冠婚葬祭互助会の社史など、それぞれの企業が作る資料などの収集にも力を入れていきたいそうで、協力を呼び掛けています。

 

どうして今、図書室をつくっているの?

冠婚葬祭専門の図書室設立について、次のように説明してくれました。

「冠婚葬祭互助会の将来的な展望を考えていく中で、文化やビジネスについて研究し、世の中に貢献していくというのが、冠婚葬祭総合研究所の役割です。

その中で、『ここに来れば、過去の文献、あるいはこれから世に出る冠婚葬祭に係る資料は、なんでも手に取って学ぶことができる』。そんな情報集積と情報発信の施設をつくりたいと考えたわけです。

冠婚葬祭に携わる方や研究者、私たち研究所の研究員も、これらの資料を基に研究をする。そういう方々に役立つ図書室を育てていきたいということから、このプロジェクトがスタートしました」

また、葬儀や婚礼の専門家も多数いる中で、資料の保管場所に悩む方もいらっしゃいます。

特に、研究者の高齢化が進むと、そうした事態はさらに深刻化し、貴重な資料が散逸してしまう可能性もあります。

そうしたことを未然に防ぐために、大切な資料を「この図書室でお預かりする」というように、今ある資料を将来につなげていく目的もあるそうです。

 

将来は一般の人も集える図書室を目指す

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日当たりのいいサロンのような雰囲気です。

図書室プロジェクトは、冠婚葬祭総合研究所にとっても初めての経験で、現在、資料の整理と並行して運営体制を整えるなど、試行錯誤を続けています。

公立の図書室ではないので、著作権法などの関係もあって、資料を自由にコピーすることはできません。

また、一般の方の入室や書籍の貸し出しについても、今のところ受け入れ態勢ができていません。

そうした問題を一つひとつクリアしながら、いずれはいろいろな人が冠婚葬祭について、自由に学んだり、交流できるような施設にしたいと、抱負を語ってくださいました。

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(小林憲行)

 

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