【プロが教える!】急なお葬式でネイルに困ったときの対処法


お葬式の参列に関するお問い合わせでよく聞くのが、「ネイルはどうすればいいですか?」というご質問。

お葬式は突然起こります。

ちょっと派手なジェルネイルをしてると焦りますよね。しかも施したばかりだったらオフするのもちょっともったいないし……。

今回は六本木のネイルアンドエピサロン ラピスの杉野真木子さんに、人生で一度もネイルをしたことがないという男性にもわかるように説明していただきました。

 

 

上からマットなベージュを塗ってください

――“男性読者”のためにも、ネイルについて簡単に教えていただけないでしょうか?

ジェルネイルというのは、ネイルサロンなどで、ネイリストが爪の上に一層ずつ作っていきます。

固めていくので、基本的には自分では落とせません。普通に生活している限り、3週間から1か月くらいもちます。

施術はシンプルなものだと1時間弱くらい、ちょっと凝ったものだと2時間くらいです。

だいたい皆さん1か月に1回くらい、取ってつけてを繰り返していくお客様が多いですね。

 

 

――せっかく作ったのに、急なお葬式に参列することになったら大変ですね

そういうお客様も、よくいらっしゃいます。

お客様の中には遠方から来てくださっている方もいらっしゃいます。急なことだと時間もないですし。

ですので、お電話やメールなんかで問い合わせをいただいたときは、「上からマットなベージュを塗ってください」ってお伝えしています。

皮膚の色に近いベージュ。

1回塗るだけで、ベタってベージュになるネイルポリッシュが100円ショップなどでも売っているので、そういうのを買って、自分で塗ってくださいと言っています。

本当は2回塗った方がいいのですが、乾くまで時間もかかりますから。

もちろん余裕があれば、来ていただいて、オフするのがベストです。

そのほうがお客様も楽だし、何よりお葬式の場で安心ですし。

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――お葬式が終わったらどうするんですか?

マニキュアを落とすポリッシュリムーバーという専用の液があります。

それを塗って落としていただくのですが、アセトンという成分が入っていないものであれば大丈夫です。

「アセトンフリー」って書いてあるポリッシュリムーバーを選んでください。

 

 

黒の手袋、バンドエイドも使えるアイテム

――上から肌色を塗って、一時的に目立たなくするわけですね!

もうひとつ、「黒の手袋をしてください」ってお伝えすることもあります。

喪服に合う手袋がありますので、それをはめて参列していただきます。

お焼香の時だけちょっと手袋を外すので、その時にネイルをした爪が出ますが、普通のお葬式であれば前にはどなたもいらっしゃいませんし、ほかの参列者からも背中で隠れて見えません。

ただ、お通夜の後のお清めとか、式の後のお食事の時には手袋は外しますが、「爪に何かやってたわねぇ」って、ちょっと陰口をたたかれるぐらいではないでしょうか?それを気にしなければ大丈夫です。

 

 

――ところで、きらきらといろいろなものがついていて、立体的なネイルもありますが…

それはもう、「バンドエイドを貼ってください」と言っています。

ベージュのポリッシュネイルを塗るにしても、そんなにぼこぼこしたのはおかしいので。

キラキラの場合、十本の指、全部にバンドエイドを貼ることになりますが。

一個だけボーン!って乗っている場合はそこだけバンソコ貼って、後はベージュを塗っていただくとか。

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――バンソコより手袋の方が上品そうな気はしますね

一番お客様の財布に優しいのは、ベージュとバンソコ。

手袋はお値段がちょっとしますし、買いに行くという手間もあります。

ただ一つ持っておくと、急なお葬式にも対応できますが。

ざっと、以上が、あまり近しくはない方のお葬式に参列する場合です。

 

 

故人がご自分の親、おじいさんおばあさんくらいまでは、オフする方が多いです

――故人との関係性で違いがあるんですか?

 

お付き合いで参列しなければならないとか、遠いご親せきであるとか、そういった場合は、上からベージュを塗っていただけば目立ちませんし、手袋を使われる方もいらっしゃいます。

でも、お亡くなりになった方がご親族であるとか、より近しい方の場合、ほとんど皆さん、落とされています。

ご自分の親、自分のおじいさん、おばあさんくらいまではオフしにいらっしゃいます。

その線引きが、皆さんあるみたいです。明確にこうしなければならないという決まりとかではなく、なんとなく暗黙のルールです。

もちろん、人それぞれ価値観がありますので、おじいさんおばあさんのお葬式の場合もベージュを塗っていかれる方ももちろんいらっしゃいます。

その辺は個人の意思です。

 

 

――近親者のお葬式の場合はどうすればいいんでしょうか?

近しい方のご葬儀の場合は、間違いなくオフしたほうがいいと思います。

ただひたすら取るだけですので、時間にして30分もかかりません。

お時間を気にされるお客様もいらっしゃいますので「20分から30分くらい」というと「今からお願いします」といらっしゃいます。

そしてお葬式が終わったあと、改めてネイルをしにいらっしゃいます。

 

 

――落とすのにはいくらくらい掛かりますか?

うちのお店は1,000円ですけど、ほかのお店だとちょっと高くなっちゃう場合もあります。新しく付け替えてくれると安くなるんですけど、取るだけになると高くなっちゃうことがあります。お店によって違ってて、一律じゃないんです。

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――ありがとうございました。

 

先日、普段は派手なネイルがお好きなお客様が、「親せきの法事があるから、今回だけはシンプルにしなくちゃ」とサロンを訪れたそうですが、だんだん盛り上がって、「最終めっちゃ派手になりました!」という杉野さん。

最終的にはお客様の考え方によるようです。

 

 

ネイルだけでなく、スカートの丈についても気になった方は、【はずすと怖い、喪服の話】スカート丈は膝からこぶし1つ分を、靴選びに迷った方は、葬儀・葬式にはどんな靴を履いていったらいいの!?【女性編】をご覧ください。

 

 

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