大橋巨泉さんを偲ぶ会。北野武さんが「全盛期のテレビの一番のスターだった」と追悼

7月12日に逝去したタレント、司会者の大橋巨泉さんを偲ぶ会が、2016年9月5日、東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪 国際館パミール 崑崙にて開かれました。
午後5時から始まった式典では王貞治さんや関口宏さんら関係者600人、ファンの人々200人が集まり、献花をして大橋巨泉さんとのお別れをしました。

6時30分からは、『大橋巨泉を偲ぶ会パーティー』も開催。小倉智昭さんの司会で、ジャズと料理で楽しく故人を送る催しとなりました。北野武さんも登場し、大橋巨泉さんとの想い出を語りました。

また、会場の隣室には、大橋巨泉さんの仕事や趣味など想い出のパネルの展示や、大橋巨泉さんが司会を務めた番組のセットも設営されていました。

 

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骨壺を愛おしそうになでてお別れ

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喪主を務めた妻の大橋寿々子さんは、「主人は大変わがままで皆様にも知られておりましたけれど、わがままを補うほどのやさしさにあふれていました」と挨拶。「47年間一緒にいられましたこと、大変幸せに思っております」と語りました。

「とても丈夫な人で、一番大きな骨壺に骨が入りきらないようでした」と、献花の後、祭壇に飾られた位牌と骨壺を撫でて、最後のお別れをしました。

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祭壇には中央に笑顔の大橋巨泉さん、その左右にはゴルフや釣りの写真と、遺影は3枚飾られました。祭壇の花はオレンジやピンク、黄色と鮮やかな色が並びますが、全体を俯瞰してみると秋らしさを感じさせるデザインです。

 

ジャズの生演奏とおいしい料理で送る「偲ぶ会パーティー」

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午後6時30分からは、『大橋巨泉を偲ぶ会パーティー』も開催されました。

司会の小倉智昭さんは、湿っぽいのが大嫌いだったという大橋巨泉さんが、「80歳の傘寿の会は、巨泉さん自身、『これは俺の生前葬だから』とおっしゃっていました」と挨拶。「2度も葬儀をする必要もないので、今日は巨泉さんを温かく送り出してやろうかなと思います」と会がスタートしました。

大橋巨泉さんの長女で、ジャズボーカリストの大橋美加さんが、大橋巨泉さんへの思いを込めて歌います。

 

 

北野武さんのコメント

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『世界まるごとHOWマッチ』で、当時、大橋巨泉さんに抜擢されたという北野武さんは、「偲ぶ会で湿った雰囲気は似合わない。悲しいというよりは寂しくなるな」とコメント。

「最初にテレビを身近なものにして、なおかつエンターテイメントとしてのテレビを作るために、その中でゴルフとか、釣りとか、ボーリングとか、まあ、昔の人にとっては不謹慎なというようなことをエンターテイメントと娯楽を知らなくては人間の生活、特に先進国の文化としてはダメだという感じで。『11PM』なんてその最たる例で、やっぱり素晴らしいですよね。そういう番組を創り上げて。なおかつ実行できちゃったのもすごいし、クイズ、バラエティーの先駆者だし」と、その業績を讃え、「全盛期のテレビの一番のスターだったし、野球が全盛期だとしたら、長嶋さん、王さん。テレビは巨泉さんとか、そういう時代の人でした」と語りました。

また「ずいぶんわがままだったと言われますが、そんなにわがままでしたか?」という質問に対しては、「これがまた、こたえないわがままで。ずいぶん懲らしめてやろうと思ったんだけど、失敗ばっかりしてたんですよ」と、石坂浩二さんと一緒に大橋巨泉さんに仕掛けたいたずらの話など、楽しそうにお話ししてくれました。

 

懐かしのテレビ番組のセットも登場

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隣室には、『大橋巨泉の思い出コーナー』を設置。大橋巨泉さんの業績を偲ぶ展示が並びました。
『世界まるごとHOWマッチ』や『クイズダービー』『11PM』など、大橋巨泉さんが司会を務めた人気番組のセットも展示され、訪れた人々は故人の業績を偲びました。

 

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また、大橋巨泉さんを偲んで司会者やタレント、俳優、コメディアンなど多くのアーティストが集いました。

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(小林憲行)

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