遺体に触れても大丈夫!?エンバーミング技術がすごい!


元気なころと同じような姿の故人とお別れをする……そんな願いを叶えてくれるのが、エンバーミングです。

見た目が変わらないだけでなく、遺体は長期間、そのままの姿で変化しません。

今回はそんな不思議な技術、エンバーミングについてご説明します。

 

エンバーミングって何?

エンバーミングとは、「遺体衛生保全」の総称で、遺体を衛生的に保全できる施術のことを言います。

具体的には、ご遺体を殺菌消毒し、血液を抜き防腐溶液を入れ、長期間保存する技術で、専門の資格を持ったエンバーマーが消毒、防腐、修復、化粧といった処置を施します。

施術は湯灌(ゆかん)のように立ち会うことはできず、施術にかかる時間は2~3時間程度となっています。

北米では一般的で、エンバーマーもアメリカ人がほとんどでしたが、近年、日本でも施術者が増えてきています(ちなみに、タレントの壇蜜さんは、エンバーマーの資格を持っています)。

 

エンバーミングをすることで、大きく分けると以下の2つのことができるようになります。

 

ひとつは、遺体を一定の期間、衛生的に保全できるようになります。

通常、遺体は時間の経過とともに腐敗が進みます。

しかしエンバーミングをすることで、薬剤の濃度や量などの条件にもよりますが、数日から数週間程度、ドライアイスを使ったり冷蔵施設に入れることなく、室温でそのままの姿を保つことができます。

遺体からの病気の感染という危険もなくなるので、故人の体に触れても問題はありません。感染症により亡くなった方の場合でも一定の効果があります。

なお、日本国内で死亡した外国人を本国に送る際には、遺体にエンバーミングを施すことが義務付けられていることもあります。エンバーミングを施し、納棺をしたうえで空輸しますが、その際、当該国の大使館職員が立ち合うこともあります。

 

もう一つは、生前と同じような姿の故人とお別れができることです。

長い闘病生活でやつれてしまっていたり、また事故や災害などで亡くなった場合、遺体が損傷していることもあります。

このような時には、故人の生前の写真などを参考に、傷の修復も行うなど、エンバーミングをすることで、元気だったころの故人の姿に近づけることができます。

また、ドライアイスを必要としない場合が多いため極端に冷たくなることもなく、死後硬直でお体が硬くなることもないので、生前と変わらない様子を保つことができます。

お顔についても生前の写真をもとに修復化粧するので見違える状態になります。

 

エンバーミングの歴史

死者を生前のままの姿で保存したいという願いは古くからあり、その起源は古代エジプトといわれていますが、今日のエンバーミングの歴史は、アメリカで南北戦争時代に始まりました。

南北戦争での戦死者を故郷に送るためにエンバーミングを行ったことで、その技術が広まったのです。

第16代大統領のリンカーンや、第35代大統領のジョン・F・ケネディをはじめ、マリリン・モンローやマイケル・ジャクソンなどアメリカを代表する著名人もエンバーミングを行っています。

一方、日本では1988年に導入されて以来、まだ一般的には知られていませんが、少しずつ利用者は増えています。

メディアなどで取り上げられることも多くなり、施術場所も増えてきてはいますが、まだまだ少ない状況です。なお、料金に関しては、導入初期と比べるとかなり安くなってきています。

最近では、お葬式のプランの中に取り入れている葬儀社もあるようです。

 

エンバーミングをするとお葬式はどうなるの?

エンバーミングを施すことにより長期間の保全ができるため、火葬炉の都合で葬儀の日程が延びた場合や、参加する遺族を長期間待たなければならない場合などにエンバーミングは効果的といえます。

お体に損傷があった場合でも限りなく生前の姿に近づけられるので、元気な姿の故人と、時間をかけて心ゆくまでゆっくりお別れでき、ご遺族の悲しみを和らげる効果もあるようです。

また、遺体が長時間変化しないうえ、触れたりしたときの衛生的な問題もなくなりますので、お別れの形についても、より自由度が増すといえます。

希望があれば、「故人と一緒のお布団に寝ても大丈夫」とも言われています。

 

海外では、オートバイにまたがった故人の姿を葬儀式場で飾ったり、故人がテーブルに腰かけて参列者を迎える、といったようなお葬式も行われていて、インターネット上でも話題になっているようです。

 


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