著名人の訃報など、ニュースで見聞きすることも多い「お別れの会(偲ぶ会)」
著名人が亡くなった際に執り行われる印象が強いお別れの会ですが、最近では一般の方が行うケースも増えてきました。
ところで、あなたがもし、お別れの会に参列することになった場合、何を用意して、どのように参列するべきかを知っていますか?
その時が来てから悩むことのないよう、ここでは知っておきたい会費のことや香典のマナーなど、いろいろな疑問についてお答えします。
目次
お別れの会が行われる事例と会費相場を知ろう
近年、ライフスタイルや価値観の多様化から、葬儀・告別式は故人の家族や親族、あるいはごく親しい友人など、近親者のみで行われるケースも増えてきました。
そして、その後に改めて友人や知人、会社関係者などを招いて行われるのが「お別れの会」です。
葬儀と比べて自由な形式で行われることも多く、儀式的なことよりも、生前の故人へ対する関係者の厚情に感謝する「おもてなし」としての開催を重視する遺族や主催者も多くなっています。
お別れの会の費用については、「お香典」または「会費」という2つのパターンがあります。
会費制の場合には香典は不要となります。その場合の会費の相場は、一般的には1~2万円とされています。
お別れの会の開催時期
お別れ会の開催時期として一般的なのは、葬儀後2週間から2カ月程度経ってからです。また、四十九日や一周忌に合わせて行うこともあります。
いつ行うのかは、遺族や関係者と相談して決めましょう。
お別れの会での「お香典」
お別れの会が「会費制」、あるいは「香典辞退」の形で行われる場合以外では、一般的な葬儀と同じく「お香典」を持参することになります。
香典は、通常はお葬式のときと同様に、白黒の水引を結んだ不祝儀袋(香典袋)、または無地の白封筒に「御香典」「御花料」などと記して渡します。ただし、お別れの会は無宗教の形で行われることがほとんどなので、それほど形式にこだわる必要はないともいえます。
そんなお別れの会の香典ですが、実際どのくらいの金額を包むべきかは気になるところ。
お別れの会の規模や、開催にかかる費用などを考慮して決めることとなりますが、一般的な相場としては、会費の場合と同じく1~2万円のようです。
偲ぶ会の案内状に記載すべきこと
故人に関わることなので、あまり砕けた文章では不謹慎にあたります。
また、堅苦しい文語体では気軽さが無くなってしまいます。丁寧な口語体の文体が好ましいでしょう。
案内状の内容と記載する順番
- 案内状のタイトルとして「誰のためのお別れ会(偲ぶ会)であるのか」を記載します。
- 次に、時候のあいさつなどから本文を書き始めます。
- あいさつの後にお別れ会(偲ぶ会)への出席をお願いする文章を書きます。
- 故人の生前からのお付き合いに対しての感謝を述べた後、文章を締めます。
なお、日時や場所については箇条書きの方が分かりやすいです。その上で、後々にも確認しやすいよう、文章の中に織り込まないように注意しましょう。
偲ぶ会の案内状で書くべきではない内容とは
あくまで案内状であって手紙ではないので、文中では故人を偲ぶ思い出話などは書きません。
また、例え故人と親密な関係があった方に対する案内状だったとしても、本文とは別に、あまりにも丁寧な添え書きをするのも考えものです。
案内状は案内状と割り切って、ごく簡潔な分かりやすい内容にするべきです。事務的な内容に徹した方が相手にも伝わりやすいものです。
お別れ会(偲ぶ会)は無宗教で行われる場合がほとんどですので、故人の戒名なども記載しない方が無難でしょう。故人と違う宗教の人も一緒に偲んでいただけるように宗教観は一切出さないようにします。
大切な方を偲び、思い出を語る「お別れ会・偲ぶ会」
お別れ会・偲ぶ会というと、著名人や経営者の方が行うイメージがありますが、実は最近では一般の方が行うケースも少なくありません。新しいお別れのカタチとして「お別れ会・偲ぶ会」が広まってきた反面、何をどのように進めたらいいのかまったく分からない……という方も多く、お別れ会の企画・会場選びから当日の運営まで専門会社に依頼して行う方が増えてきました。
当サイトを運営する鎌倉新書でも、お客様のご要望にお応えするため、お別れ会プロデュース専門サービス「Story」を提供しています。ライフエンディング事業を長年に渡って行ってきた経験から、参加される方々にご満足いただけるお別れ会・偲ぶ会をプロデュースいたします。ご興味のある方はお気軽にご相談ください。