深紅のバラで送る、戸川昌子さんの告別式

2016年4月26日に胃がんのため亡くなった戸川昌子さんの告別式が、5月5日、東京・大田区の臨海斎場で行われました。

シャンソン歌手、江戸川乱歩賞受賞作家、女優、タレントと多岐にわたって活躍した戸川昌子さん。昨年夏には、演出家、蜷川幸雄さんの音楽劇『靑い種子は太陽のなかにある』にも出演していました。

そんな戸川さんに最後のお別れを告げようと、お通夜、告別式合わせて約700人の人々が集る中、大勢の参列者に見守られながら、真っ赤なバラに囲まれて、旅立ちました。

喪主は長男のNEROさん。また、施行は株式会社JA東京中央セレモニーセンターが行なっています。

 

>>株式会社JA東京中央セレモニーセンター 社長インタビュー

 

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花祭壇は深紅のバラ

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祭壇は戸川さんが大好きだったといわれる、真っ赤なバラの生花祭壇。約3,000本のバラの花が使われています。

祭壇だけでなく、記帳台や受付にもバラの花を飾っています。

 

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深紅のバラは、戸川さんが創ったサロン、「青い部屋」の看板にも使われています。

数々の文化人をはじめ各界で活躍する人々が集まったというこのサロン、現在はもうありませんが、その精神は長男のNEROさんが受け継ぎ、全国でイベントなどを開催しています。

会場の入り口には、「青い部屋」の看板が飾られていました。

 

舞台衣装のドレスも

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祭壇の左右には、戸川さんの舞台衣装のドレスも。数あるドレスの中から10点を選んで飾られてます。

 

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グラスには赤ワインを注いで。バラの花と並んでいます。

 

大勢の人に見守られて出棺

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読経とお焼香の後、集まった人々で棺の中にも真っ赤なバラを入れて、お別れをしました。

出棺に際し、喪主のNEROさんは、

「たくさんの文化を生み出してきた母だったと思います。その魂はこうして皆様方の一人ひとりの中に生き続けて、そしてこれからも、花開かせていくんだと思います。

戸川の残した文化、魂は永遠だと信じています。

今日で、青い部屋のマダムとして、戸川昌子は旅立ちますが、どうぞ皆様の中に、戸川昌子、そして青い部屋をこれからも持ち続けていてください」

と挨拶しました。

(文・構成:小林憲行)

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