突然のお通夜やお葬式への参列。「喪服に合うメガネがない!」と困った経験をした方はいませんか?
メガネはあるけれど、おしゃれすぎちゃって「お葬式にかけてって、浮いたりしないかな?」と不安になることも。
というわけで、お通夜、葬儀告別式に参列するにふさわしいメガネとマナーについてご説明します。
目次
3つのポイントで押さえる。参列にふさわしいフォーマルなメガネとは?
お葬式は冠婚葬祭の大切な儀式の一つです。そのため参列する際の服装には一定のルールがあります。メガネもやはり、参列にふさわしいメガネとそうでないものがあるようです。
特にメガネフレームについてはデザインももちろん大切ですが、さらに金属フレーム、プラスチックフレームなどフレームの素材も、メガネをかけた時の顔の印象を左右します。
お葬式の参列時にふさわしい、フォーマルなメガネについて、日本製 MADE IN JAPANフレームの9割以上のシェアを持つめがねの聖地、福井県鯖江市の“めがねミュージアム”に伺いました。
1. メガネが自己主張しない
まず、大前提として、「メガネが主張しすぎないこと」というのが、大切な判断基準になるようです。もちろん、その人に似合っているというのも大切な要素です。
2. フレームは金属性のものがおすすめ
メガネフレームの素材については、金属のものがよりふさわしいようです。プラスチック素材のフレームは線が太く見えてしまうので、金属フレームのものに比べ、カジュアルっぽい印象があります。
3. 色やデザインは控えめなものを
色は黒、グレー、ブラウン、シルバーなどおさえた感じのものがよいでしょう。
また、デザインも“まんまる”とか、“ましかく”となると、それだけで印象が強くなります。楕円形や角が丸みを帯びた四角が望ましいでしょう。
ちなみに、リムレスメガネ(ふちのないメガネ)は、「フレームがない」=「自然な感じ」になります。
メガネの主張をおさえていますので、フォーマルな場に適していると言えます。
メガネにまつわる参列のマナー
続いて、女性だけの葬儀コーディネート会社、株式会社グランディメモリーの代表で、ご自身もお葬式の司会など一線で活躍する木野島光美さんに、参列の際に押さえておきたいメガネに関するマナーについて伺いました。
まず、選ぶメガネについては、「あまり派手なフレームのメガネは着用する事は控えたほうが宜しいかと思います。落ち着いたメガネを着用するようにしてください」とのこと。リムレス、シルバーまたは黒ぶちのメガネは「葬儀社の担当者もかけている」ので、参考になりそうです。
サングラスは原則NG
メガネのレンズの色については、サングラスは視覚障害があるなどを除き、原則NGです。
一方、芸能人については、サングラスがトレードマーク(タレントとしての体の一部)となっている場合であれば、許容されているようです。
もし、どうしてもふさわしいメガネがなかったら?
理想はTPOに合わせて、フォーマルなメガネも用意しておくこと。でも、突然のお葬式で用意が間に合わないこともあります。
どうしても気になるようであれば、焼香に進む時のみ、事前にはずすとか、配慮があればよいでしょう。
また、目に不自由さがある場合は、開式前に喪主と話す機会があるようなら、お悔やみの言葉とあわせ、フレームが派手なメガネで失礼する旨、一言声がかけられればよいでしょう。
メガネよりも大切なことは?
せっかくふさわしいメガネがあっても、汚れていたりするとちょっと残念です。
大切な、身だしなみ。メガネは曇っていないか、曲がっていないかはきちんとチェックしておくとよいでしょう。「ちょっとしたことかもしれませんが、メガネまで気を付けることで、心遣いが見えますね」と言います。
「メガネがない!」と慌てる前に、ご遺族やほかの参列者への心遣いこそ、大切にしたいですね。
メガネのことだけでなく、お葬式に関する知っておきたいマナーについては、木野島光美の“女性のためのお葬式のマナー”でもご紹介しています。あわせてご覧ください。
(文・構成 小林憲行)