負担になってしまうことも… 入院のお見舞い時に気を付けるべきマナー


友人や知人が入院した時は、だれしもお見舞いに行くでしょうが、お見舞いには気を付けるべき点が多々あります。その注意を怠ると、かえってお見舞いが入院している方や家族の迷惑になることもあるでしょう。入院している方は、肉体的にも精神的にも弱っています。したがって、その状況をよく考慮したうえで、お見舞いを行わなければいけません。

これから、お見舞いの基本的マナーやお見舞い品の選定の仕方、お見舞い金の渡し方などについて解説していくので、実際にお見舞いを考えている人は参考にしてください。

 

入院時のお見舞が負担になってしまうことも

友人や同僚が入院したら、すぐにでも飛んでいきたいのが人情です。それはそれでお見舞いを受ける側もうれしいものですが、調子がよくなかったり、体が弱っているときには、お見舞い自体を負担に感じる場合もあります。いろいろと気遣ってくれる気持ちはありがたいにしても、それに十分に応じることができない自分が情けなく感じてしまうのでしょう。肉体的に弱っているときでもそういう状況ですが、精神的にふさぎ込んでいるときは、なおのこと励ましが重みと感じることがあります。頑張っての一言が、逆につらい気持ちを強めてしまうことにもなりかねません。また、普段元気のいい人だと回復も早いと見えるのか、もう大丈夫でしょうなどと声をかける人もいますが、そうとは限りません。まだまだ不安な状態を脱し切れていないときにそのようなことを言われたのでは、たまらないでしょうが、それでも大丈夫と無理に答えるしかないでしょう。大変なのは家族も同様です。本人同様に励ましの言葉にも明るく応じなければなりませんし、気遣われれば、何とか元気に振る舞わなければなりません。本人にしても家族にしてもこのような心の葛藤に苦しんでいることは周囲も理解する必要があります。

 

お見舞いの基本的なマナー

入院した友人のお見舞いは早ければ早いほどいいように思う人もいますが、そうとは限りません。病気で入院していることを他人に知られたくない人もいます。病状によっては、お見舞い自体が歓迎されないこともあります。お見舞いすべきかどうかは、相手の置かれた状態をよく見極めて、判断するようにしてください。仮にお見舞いをすることになっても、いきなり訪れると驚かれてしまうこともあるし、面会時間に合わないこともあります。できれば、前もって家族に連絡をして、いつごろお見舞いに行くのか伝えておくといいでしょう。お見舞いに行くとなっても、多人数で訪れてはいけません。本人にとってとても負担になってしまいます。せいぜい2~3人くらいにしておくことです。面会時間にも気をつけましょう。あまり長い時間そばにいて、会話をしたのでは、体がきつくなってしまいますから、15分くらいで退席しましょう。もし入院している方が眠っていたら、無理に起こしてはいけません。お見舞いに来たことだけを家族に言って、そのまま帰るのがマナーです。話ができる場合でも、本人の状態をよく観察して、話の内容にも注意しましょう。あまり難しい話題は取り上げずに、気楽な話だけにしておくことです。最後に、どんな言葉をかけてあげるかですが、さりげなくいたわりの気持ちを表明しましょう。強い言葉で励ましても、症状によっては気分を害することもあるので、安心できるような言葉を使いましょう。

 

お見舞い品はどんなものが良い?

お見舞い品としてふさわしいのは、お花やパジャマ、寝具、フルーツなどです。ただ、それぞれに注意点もあるので解説してみましょう。まず、お花では、生け花を贈ることがありますが、病院によっては歓迎されない場合があります。そのほか、マイナスなイメージを連想させるお花は避けましょう。逆に、お見舞い品として好ましいお花は、淡い色のガーベラやバラ、カーネーションなどいろいろありますが、フラワーアレンジメントやプリザーブドフラワーがおすすめです。入院には欠かせないパジャマや寝具もお見舞い品として贈ることができますが、病床生活を連想させる部分もあるので、慎重に選ぶ必要があります。フルーツもお見舞い品の定番ですが、よくあるかご盛りフルーツは、保存が大変であり、食べるときにも皮をむかなければならないので、必ずしもいいお見舞い品とは言えません。それよりも、保存が簡単でそのまま食べられる加工品のほうが喜ばれます。具体的には、フルーツゼリー、100%果汁ジュース、病状が許し冷凍庫が使えるのなら果物アイスなどもいいでしょう。

 

お見舞金を渡す際の注意点

どうしてもいい見舞い品が思いつかないときは、現金を渡してもいいでしょう。入院時には何かと出費があるので、現金をお見舞い品として贈れば感謝されます。ただ、現金を贈る場合には、注意すべき点があり、それを守らないとかえって無礼になります。まず、現金を入れる袋ですが、熨斗のついたもので、水引を紅白の「結び切り」にします。結び切りは一度だけを意味し、二度と入院しないで済むようにとの願いが込められているからです。金額をいくらにすべきかは、大体相場が決まっています。相手によって違ってきますが、3,000~10,000円くらいです。ただし、4、6、9などの縁起が悪い数字は避けることになっています。それから、気を付けたいのが入院している人が目上の場合です。その場合には、現金を見舞い品として贈るのは失礼になります。また、付添いの人がいなかったり、現金をしまうロッカーがない時は、保管に苦労することになるので、かえって迷惑でしょう。

 

入院している人のことを1番に考えよう

ただお見舞いがしたいという気持ちにはやって、相手や家族の事情も考えずに実行してはいけません。入院日数、病状、相手の精神的な状態などを総合的に判断して、お見舞いをするかどうか決めてください。仮にお見舞いをするにしても、日にち、時間、話の内容、お見舞い品の選定などに十分気を使ってから病院を訪問する必要があります。それができないと、かえって迷惑になるばかりか、無礼になることもあります。要は、入院している方の気持ちや病状をよく考えてあげることが重要です。

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