葬儀の費用相場

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葬儀費用の総額や内訳は、実際にお葬式を経験しないとわからないもの。突然訃報があったとき、葬儀費用の相場がわからなかったり、費用を捻出できなかったりして困る方は少なくありません。

このページでは、全国的な葬儀費用の相場や内訳、家族葬・寺院葬にかかる金額などをご紹介。補助金や葬祭費、埋葬料など、葬式費用がない場合の対処法や料金をおさえる方法も解説します。

▶葬儀費用の記事一覧はこちら

目次

そもそも葬儀費用は誰が払う?

葬儀費用は、葬儀を取り仕切る立場である「喪主」が負担するのが一般的です。

喪主は、故人の配偶者や子どもが担当することがほとんど。子どもが喪主になる場合は、兄弟・姉妹間で費用を分担したり、故人の遺産で賄ったりするケースもあります。また配偶者や子どもだけで葬儀費用を準備するのが難しいときは、親類を頼らなければなりません。

いずれにせよ、喪主を誰にするのか、葬儀費用をどう負担するのかは、身内でしっかり話し合うのが重要。全員が納得して葬儀をあげることで、トラブルの防止につながります。

葬儀費用の支払い方法は現金・クレジットカード・葬儀ローン

葬儀費用は、お葬式が終わったあと1週間〜10日間ほどで支払うのが通例。短い場合は即日、長い場合は1か月以内と、支払い期限は葬儀社によって違います。また葬儀費用の支払いは現金が一般的でしたが、最近はクレジットカード葬儀ローン払いが可能な葬儀社が増えています。

クレジットカード払いは、通常のお買い物と同じように使えて、ポイントが貯められるからお得。ただ、お葬式は100万円前後かかることも珍しくないので、利用限度額に注意が必要です。葬儀ローンでは、葬儀社と提携している信販会社や金融機関からお金を借りられます。一時的にお金を用意できますが、審査時間や利息がかかることを考慮しなければなりません。

現金一括で支払うのが難しい場合は、メリット・デメリットを理解したうえで、クレジットカードや葬儀ローンの利用を検討してみましょう。

葬儀費用の相場金額

2024年基本料金飲食費返礼品費総額
全体75.7万円20.7万円22.0万円118.5万円
出典:第6回お葬式に関する全国調査(2024年/鎌倉新書)
  • 基本料金:斎場利用料・火葬料・祭壇・棺・遺影・搬送費など、葬儀を行うための一式
  • 飲食費:通夜振る舞い・精進落としなどの飲食*
  • 返礼品費:香典に対するお礼の品物*
  • 葬儀費用の総額:基本料金・飲食費・返礼品費の合計金額(お布施は含まない)

*飲食費・返礼品費はひとり当たりにかかる費用のため、参列人数に比例して変動します

全国の葬儀費用の平均相場は118.5万円。(第6回お葬式に関する全国調査調べ)
内訳は、葬儀一式にかかる基本料金が75.7万円、会食やおもてなしの飲食費が20.7万円、会葬者へお渡しする返礼品費が22.0万円です。

形式(種類)別の葬儀費用

葬儀種類別の葬儀費用
葬儀種類葬儀費用の総額最も多い価格帯
直葬・火葬式42.8万円20万円以上~40万円未満
一日葬87.5万円20万円以上~40万円未満
家族葬105.7万円60万円以上~80万円未満
一般葬161.3万円120万円以上~140万円未満
出典:第6回お葬式に関する全国調査(2024年/鎌倉新書)

葬儀の形式(種類)は、大きく一般葬、家族葬、一日葬直葬・火葬式の4つにわけられ、それぞれ葬儀費用が違います。

一般葬は、故人と関係のあった方々が参列する、いわゆる一般的なお葬式。参列者50名〜300名ほどと規模が大きいぶん、相場金額がもっとも高いです。続く家族葬は、親しい身内だけで行う小規模な葬儀で、参列者は30名前後。規模が小さくなるため、葬儀費用もやや下がります。

通夜を行わない一日葬や、火葬のみで故人を見送る直葬・火葬式は、葬儀費用をおさえやすいです。

都道府県別の葬儀費用

都道府県回答数葬儀費用平均
(総額)
基本料金
平均
飲食費
平均
返礼品費
平均
全国2000118.5万円75.7万円20.7万円22.0万円
北海道74102.4万円69.2万円16.5万円16.6万円
青森県40126.9万円72.8万円26.6万円27.4万円
岩手県34105.9万円60.6万円22.8万円22.5万円
宮城県39137.9万円85.6万円23.2万円29.0万円
秋田県4196.8万円59.8万円16.5万円20.6万円
山形県58102.0万円64.4万円16.5万円21.1万円
福島県40142.4万円74.9万円29.8万円37.8万円
茨城県33141.7万円79.2万円30.2万円32.4万円
栃木県34179.5万円99.6万円41.0万円38.9万円
群馬県34116.1万円68.5万円22.1万円25.4万円
埼玉県61104.4万円66.2万円20.2万円18.1万円
千葉県39130.8万円91.5万円23.5万円15.8万円
東京都61127.6万円76.7万円23.2万円27.7万円
神奈川県53108.7万円69.3万円17.2万円22.2万円
新潟県49110.8万円67.9万円23.4万円19.6万円
富山県37146.6万円87.8万円26.0万円32.7万円
石川県49148.7万円102.8万円20.5万円25.4万円
福井県38170.5万円97.6万円38.3万円34.6万円
山梨県32166.1万円92.2万円35.6万円38.4万円
長野県39103.4万円59.0万円22.0万円22.4万円
岐阜県47102.7万円72.1万円15.1万円15.5万円
静岡県57130.4万円87.0万円20.5万円22.9万円
愛知県32167.9万円98.3万円36.1万円33.5万円
三重県3990.3万円63.4万円12.7万円14.2万円
滋賀県31136.5万円87.0万円25.9万円23.6万円
京都府30118.8万円91.8万円14.7万円12.3万円
大阪府63125.6万円88.1万円21.0万円16.5万円
兵庫県4098.9万円70.4万円13.3万円15.1万円
奈良県33102.6万円73.6万円16.1万円12.9万円
和歌山県3586.9万円65.2万円12.4万円9.4万円
鳥取県33115.1万円80.6万円11.8万円22.7万円
島根県35107.1万円67.1万円18.8万円21.3万円
岡山県33109.6万円80.0万円15.9万円13.6万円
広島県11393.2万円64.2万円14.1万円14.9万円
山口県6395.9万円65.0万円15.8万円15.0万円
徳島県31133.3万円88.8万円20.0万円24.5万円
香川県3477.0万円47.1万円15.3万円14.6万円
愛媛県34133.5万円86.5万円23.7万円23.3万円
高知県32125.4万円84.8万円19.3万円21.3万円
福岡県46109.7万円71.3万円19.2万円19.1万円
佐賀県39128.9万円72.1万円21.7万円35.1万円
長崎県34149.0万円90.7万円25.9万円32.4万円
熊本県4198.7万円69.5万円12.9万円16.3万円
大分県3599.1万円67.9万円14.9万円16.3万円
宮崎県35102.6万円64.1万円21.5万円17.0万円
鹿児島県31149.8万円93.4万円27.3万円29.1万円
沖縄県39124.0万円74.4万円22.1万円27.4万円
出典:第6回お葬式に関する全国調査(2024年/鎌倉新書)

葬儀は地域によって慣習が違うため、都道府県によっても葬儀費用が変わります。

東京都の葬儀費用平均は127.6万円基本料金は76.7万円飲食費は23.2万円返礼品費は27.7万円の内訳になっています。

また全国でもっとも葬儀費用が高額なのは、約179.5万円の栃木県です。対してもっとも費用をおさえている都道府県は香川県で、2倍以上の金額差が生じています。

都道府県回答数葬儀費用平均
(総額)
基本料金
平均
飲食費
平均
返礼品費
平均
全国2000118.5万円75.7万円20.7万円22.0万円
北海道74102.4万円69.2万円16.5万円16.6万円
青森県40126.9万円72.8万円26.6万円27.4万円
岩手県34105.9万円60.6万円22.8万円22.5万円
宮城県39137.9万円85.6万円23.2万円29.0万円
秋田県4196.8万円59.8万円16.5万円20.6万円
山形県58102.0万円64.4万円16.5万円21.1万円
福島県40142.4万円74.9万円29.8万円37.8万円
茨城県33141.7万円79.2万円30.2万円32.4万円
栃木県34179.5万円99.6万円41.0万円38.9万円
群馬県34116.1万円68.5万円22.1万円25.4万円
埼玉県61104.4万円66.2万円20.2万円18.1万円
千葉県39130.8万円91.5万円23.5万円15.8万円
東京都61127.6万円76.7万円23.2万円27.7万円
神奈川県53108.7万円69.3万円17.2万円22.2万円
新潟県49110.8万円67.9万円23.4万円19.6万円
富山県37146.6万円87.8万円26.0万円32.7万円
石川県49148.7万円102.8万円20.5万円25.4万円
福井県38170.5万円97.6万円38.3万円34.6万円
山梨県32166.1万円92.2万円35.6万円38.4万円
長野県39103.4万円59.0万円22.0万円22.4万円
岐阜県47102.7万円72.1万円15.1万円15.5万円
静岡県57130.4万円87.0万円20.5万円22.9万円
愛知県32167.9万円98.3万円36.1万円33.5万円
三重県3990.3万円63.4万円12.7万円14.2万円
滋賀県31136.5万円87.0万円25.9万円23.6万円
京都府30118.8万円91.8万円14.7万円12.3万円
大阪府63125.6万円88.1万円21.0万円16.5万円
兵庫県4098.9万円70.4万円13.3万円15.1万円
奈良県33102.6万円73.6万円16.1万円12.9万円
和歌山県3586.9万円65.2万円12.4万円9.4万円
鳥取県33115.1万円80.6万円11.8万円22.7万円
島根県35107.1万円67.1万円18.8万円21.3万円
岡山県33109.6万円80.0万円15.9万円13.6万円
広島県11393.2万円64.2万円14.1万円14.9万円
山口県6395.9万円65.0万円15.8万円15.0万円
徳島県31133.3万円88.8万円20.0万円24.5万円
香川県3477.0万円47.1万円15.3万円14.6万円
愛媛県34133.5万円86.5万円23.7万円23.3万円
高知県32125.4万円84.8万円19.3万円21.3万円
福岡県46109.7万円71.3万円19.2万円19.1万円
佐賀県39128.9万円72.1万円21.7万円35.1万円
長崎県34149.0万円90.7万円25.9万円32.4万円
熊本県4198.7万円69.5万円12.9万円16.3万円
大分県3599.1万円67.9万円14.9万円16.3万円
宮崎県35102.6万円64.1万円21.5万円17.0万円
鹿児島県31149.8万円93.4万円27.3万円29.1万円
沖縄県39124.0万円74.4万円22.1万円27.4万円
出典:第6回お葬式に関する全国調査(2024年/鎌倉新書)

葬儀費用の内訳とオプション料金

葬儀費用の内訳は大きく3つにわけられる

葬儀費用の内訳は、葬儀そのものにかかる費用、接待にかかる費用、宗教者にかかる費用の3つ

葬儀費用の内訳は、葬儀そのものにかかる費用、接待にかかる費用、宗教者にかかる費用の3つに分類できます。

葬儀そのものにかかる費用は、お通夜と葬儀を執り行うために必要な代金。遺体の搬送費、斎場や火葬場の利用料金、祭壇・棺・遺影など、儀式にかかる費用一式を指しています。

接待にかかる費用は、通夜振る舞い・精進落としなどの飲食費と、香典返し・当日返しなどの返礼品代。また宗教者にかかる費用は、お坊さんへのお布施や寺院の利用料です。

この3つを合計した金額が、葬儀費用の総額になります。

葬儀にかかる主な追加料金

葬儀にかかる主な追加料金は2パターン

葬儀の追加料金には、大きく2つのパターンがあります。

1つ目のパターンは、オプションの追加や内容のグレードアップによって追加される料金。棺や祭壇の質をあげたり、湯灌やエンバーミングをお願いしたりすると発生します。こちらは見積もりの段階でわかる料金なので、葬儀前の打ち合わせで必ず確認しておきましょう。

2つ目のパターンは、参列者の人数や状況に応じた対応によって追加される料金。参列者が多くて料理や返礼品を発注したり、遺体の安置期間が長くてドライアイスを増やしたりすると発生します。

こちらのパターンは葬儀を進めていく中で必要になる料金なので、事前に把握するのは難しいです。都度スタッフに聞いたり、請求書で不明瞭な金額を確認したりすることで、納得いく費用で葬儀をあげられるでしょう。

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葬儀費用を安くする方法

葬儀費用を安くする7つの方法

  • 複数社の見積もりをとって比較検討する
  • 葬儀の規模(人数)を減らす
  • 葬儀プランを見直す
  • 市民葬・区民葬を利用する
  • 福祉葬を利用する
  • 補助金制度を利用する
  • 葬儀保険に加入しておく

数十〜数百万円かかる葬儀費用は、決して簡単に支払える金額ではありません。予算に限りがあったり、突然のご逝去で費用を捻出できなかったりする方は少なくないでしょう。

葬儀費用をおさえたい方にオススメなのが、複数社の見積もりをとって比較検討すること。相場感をつかみやすいうえに、ご自身の希望にあわせたプランで費用を算出してもらえます。ご逝去直後だと時間がないため、できるだけ早い段階で準備しておくと安心。また、葬儀の規模を減らしたり、プランを見直したりすることで、葬儀費用をおさえることも可能です。

その他、自治体が行う市民葬・区民葬、福祉葬を利用したり、補助金制度や葬儀保険を活用したりするのもひとつの方法。ご自身の予算や状況にあわせて、葬儀費用を安くする方法を試してみてはいかがでしょうか。

葬儀の補助金制度とは

葬儀から2年以内に自治体へ申請すると、葬祭費や埋葬料(埋葬費)などの補助金を受け取れます。故人が加入していた保険によって受け取れる補助金が異なるため、確認しておきましょう。

国民健康保険・後期高齢者医療保険に加入:葬祭費

故人が国民健康保険または後期高齢者医療保険に加入していた場合は、葬祭費が支給されます。

お住まいの市区町村によって違いますが、葬祭費の金額は1万円〜7万円。死亡届を提出したあと、必要な書類をそろえて各自治体の窓口や郵送で申し込んでください。

健康保険(社会保険)に加入:埋葬料

故人が健康保険(社会保険)に加入していた場合は、埋葬料(埋葬費)が支給されます。

埋葬料の金額は5万円で、全国健康保険協会(協会けんぽ)か健康保険組合に申請。葬祭費と同様に、申請に必要な書類をそろえてから申し込みましょう。

葬儀社の互助会制度と会員制度とは

葬儀社には、互助会制度や会員制度と呼ばれるシステムがあります。葬儀費用をおさえたり、質の高いサービスを受けたりできる制度なので、把握しておきましょう。

互助会:冠婚葬祭費を前払いで積み立てる制度

互助会制度は、「冠婚葬祭互助会」の略称で、経済産業省の認可がおりた葬儀社だけが運営できる制度。いずれ迎える葬式や結婚式のために、毎月一定の金額を前払いで積み立てるシステムを指しています。

葬儀費用の一部を補填できるのはもちろん、安価で提携施設やオプションを利用できたり、家族全員の儀式に使えたりするのがメリット。ただ選べる葬儀社やプランが限定されたり、解約に手数料がかかったりと、デメリットもあるので注意が必要です。

会員制度:入会金を支払って会員特典を受ける制度

互助会は経済産業省の認可が必要ですが、会員制度には必要ありません。互助会制度と違って積み立て制度がなく、入会金を一度支払うだけで特典を受けられます

会員特典の内容は葬儀社によってさまざまですが、葬儀プランや式場使用料、葬祭用品などの割引が多いです。よく利用している葬儀社や、葬儀をお願いしたい葬儀社があるなら、会員になっておいて損はないでしょう。

葬式・葬儀をお考えの方はいい葬儀へ

お葬式は、故人様とお別れする最期の時間。大切な儀式だからこそ、後悔のない選択をしたいものです。葬儀費用をおさえて納得のいくお葬式をするためには、葬儀社選びが重要。予算におさまるのはもちろん、故人や遺族の希望を実現してくれる葬儀社を選べば、納得いくお葬式をあげられます。

いい葬儀では、24時間365日いつでも電話・メールで葬儀のご相談を受付中。予算や希望にあわせて、最適な葬儀社をご紹介いたします。葬儀の準備を考えている方や葬儀費用に悩まれている方は、ぜひいい葬儀にご相談ください。

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