今は亡きあの人へ伝えたい言葉

今は亡きあの人へ伝えたい言葉

お父さん、ありがとう

今は亡き父へ お父さん、私はお父さんと、どのくらい一緒にお喋りしたでしょうか。 お父さんの記憶というと、小さい頃おんぶされて見たお月さまがまん丸で、お父さんがほろ酔いで、体が右に左に揺れていたことを思い出します。それから小学生の頃、すいか畑...
今は亡きあの人へ伝えたい言葉

天国へのメッセージ

今は亡き妻へ お喋りが大好きで、皆の笑い声が響く真ん中にいつも貴女の存在があったように思います。 好奇心のままに興味のあることに真っ直ぐ情熱を注いでいましたね。 特に東洋文化や能装束に関心があり、全国各地の美術館や能楽堂に大好きな着物を着て...
今は亡きあの人へ伝えたい言葉

じいちゃんへ

今は亡き祖父へ じいちゃんとお別れしてから、三週間が経ったね。 じいちゃんが、肺炎で意識が無く病院に運ばれた時、 「もう話す事も出来ないんだ」と病院に行ったけれど、 じいちゃんは、奇跡的に意識を取り戻して、私の顔を見て、手をぎゅって握って、...
今は亡きあの人へ伝えたい言葉

お母ちゃんの代行サービス

今は亡き母へ お母ちゃん、私も五十三歳になりました。 お母ちゃんが亡くなった五十七歳まで、あと四年です。 「温泉へ行きたいなあ」 「孫をつれて動物園とか、遊園地に行きたいなあ」 病院のベッドに横たわりながら、いつもお母ちゃんが言っていた言葉...
今は亡きあの人へ伝えたい言葉

千代おばあちゃんへ

今は亡き祖母へ 千代おばあちゃん、お元気ですか。 四世代同居で、古い家に一緒に暮らしていましたね。おばあちゃんは、控えめでシャンとした、かっこいい明治の女でした。よく座っていた、玄関の小さな椅子を思い出すよ。 具合が悪く、北のじめっとした部...
今は亡きあの人へ伝えたい言葉

大好きなパパへ

今は亡き父へ パパとの別れの時は本当に急にやってきたね。 最期の時、ママから「もう会えなくなるからキスしてあげな」って言われて頬にキスしたこと、覚えていますか? まだほんのり温かかったパパ。あれが最後に触れたあなたのぬくもりでした。 あの日...
今は亡きあの人へ伝えたい言葉

孟母三遷の教え

今は亡き祖母へ 私が幼稚園児だった頃、父方の祖母にお供して、奈良の飛鳥寺へよくお参りに行った。 京都から電車に乗って、二時間ほどかかっていたと思う。 祖母はリウマチという病気で、両手が不自由であった。そこで、私がお供して、電車に乗るための切...
今は亡きあの人へ伝えたい言葉

母さんへ

今は亡き母へ 母さんが逝って五ヵ月が経ちました。元気でいるでしょうか。 もう話をすることもできなくなったね。 病院のフロアのテーブルで天井のガラス窓の光、ガラス窓の外からは桜の花がやさしく母さんと私の話を包んでくれていた。 ベッドの側で話し...
今は亡きあの人へ伝えたい言葉

お久しぶりです

今は亡き祖父へ おじいちゃんが亡くなって三年が経ちました。 あの日の前夜におじいちゃんのお見舞いから帰るとき、また来るねと言ったのが最後です。 病院に泊まって行けばよかった。起きてすぐ病院に行けばよかった。そう後悔しています。 私が学校を早...
今は亡きあの人へ伝えたい言葉

あなたと共に六十年

今は亡き夫へ こんなに早くお別れの時が来ようとは考えてもいませんでしたのに。それは蝉しぐれのやかましい八月十日の昼下がりでした。 あれから十ヵ月が経とうとしています。 もう十ヵ月、いやまだ十ヵ月、何も考えられずに、時は過ぎていきました。 今...
今は亡きあの人へ伝えたい言葉

お母さん、披露宴も開けなくて、ゴメンナサイ

今は亡き親戚へ 「娘の晴れ姿を親戚や多くの人に披露したい」母親なら誰もが持つ夢。その夢を私の勝手な理由で潰してしまった。母は子ども四人の中で、私の妻だけが結婚披露宴が開けず、さぞ悔しかっただろう。結婚を機に熊本を離れ、広島、高知、鳴門と遠く...
今は亡きあの人へ伝えたい言葉

母のおまじない

今は亡き母へ 母さん、そちらの景色はどうですか。私は母さんのおまじない忘れたことはないよ。 あの時は、七年前だった。 「いいお母さん顔やなあ」 雨降りの夕暮れ時、帰宅途中のバスの中で、ある女性の横顔を見てそう感じたのである。 前の女性とにこ...
今は亡きあの人へ伝えたい言葉

あなたに

今は亡き夫へ 月並みだけど、月日の経つのは早いものですね。 あなたが逝って独りになって、もう十年になるのですよ。 あなたを失ってから、私がどのように過ごしてきたか――あなたは其処から御覧になってたでしょうからお分かりでしょ? 「俺の分まで楽...
今は亡きあの人へ伝えたい言葉

親愛なる友に「ありがとう」

今は亡き友へ ケアハウスに入居して三ヵ月が過ぎた。 私の無二の親友に、天から「よくぞ決心したね」と褒められそう。 その友とは趣味で知り合った三十年来の仲良し、共に伴侶を亡くして、よく生前の彼たちを語り、のろけたり、時には涙しながら、悲しみを...
今は亡きあの人へ伝えたい言葉

最後の相談

今は亡き友へ 「なあ、先生、ちょっと聞いてや」 君は時々そう言って、放課後に残った。 大阪。通天閣のすぐそばに、君が通い、僕が担任をしている、小さな学校があった。 「何だい?」僕がそう尋ねると、君ははにかみながら言った。 「うん、好きな人が...
今は亡きあの人へ伝えたい言葉

父さん、ありがとう

今は亡き父へ 真冬の夜の重なり合う山々に木霊し合う怪獣の唸りを思わせる風の音。家の周りには二メートル以上の積雪。 父さん、そんな奥羽山脈の奥地の生活も、今想えば味わい深いものでしたね。 そんな夜、母さんが夕食の後片付けをしている時、父さんは...
今は亡きあの人へ伝えたい言葉

亡き母へ伝えたい言葉

今は亡き母へ 「いってらっしゃい」「いってきます」の声で旅行に出かけた母。 その翌日、旅先で亡くなりました。朝の入浴中の事でした。前日まで元気に過ごしておりましたので、とても信じられないものでした。 人の一生でたった一つだけ絶対があります。...
今は亡きあの人へ伝えたい言葉

魂の同行二人旅

今は亡き友へ お久しぶりです、会長。 貴方が亡くなられて、瞬く間に四年の歳月が流れました。その間私は、幾つもの旅をさせてもらいました。 どこへ? もちろん貴方と一緒に取材して回った、あの懐かしい場所たちですよ。 私は貴方からの有難い任命で、...
今は亡きあの人へ伝えたい言葉

パパへ

今は亡き父へ もう十年も会っていないなんて、正直、いまだに実感がわきません。 大学の卒業論文の提出日が間近で、あの日も朝まで論文を書いていました。やっと寝付いた明け方に電話が鳴って、わけもわからず始発の新幹線で帰ったら、パパは見たことのない...
今は亡きあの人へ伝えたい言葉

あなたからの贈り物

今は亡き夫へ 幸治さん、あなたが亡くなって、そろそろ五年になろうとしています。 あまりにも突然の死だったので、私にとっては、まだ昨日の出来事のようです。 私以上にあなた自身が、自分の死を受け入れていないのでは? そんな気がします。 ありふれ...
今は亡きあの人へ伝えたい言葉

爺さんの孫でよかった

今は亡き祖父へ 武士の末裔を誇りとして、常に肩いからしていた爺さん。爺さんこそ、会津人の中の会津人と私は思っています。 他所から来た人に爺さんから話しかけるなどは全くありませんでした。ただ、じいっと見つめるだけ、世間で言う頑固で偏狭者、これ...
今は亡きあの人へ伝えたい言葉

姉に捧げる

今は亡き家族へ 「もしもし、ときちゃん、元気ですか」とよく電話をくれた姉はもうそこにはいない。 姉の月命日には、必ず佛壇に灯りをともし、手を合わせることにしています。白い線香の煙の中に姉の姿を思い浮かべながら。 戦中、戦後、我家は貧乏のどん...
今は亡きあの人へ伝えたい言葉

「ただいま」は、花いちりんと

今は亡き母へ 母さん、母さんの姿が、私の眼には見えなくなってから九年が経ちました。 あの瞬間、母さんは、私を一人置いて、どんどん、どんどん遠くへ行ってしまうのだと思いました。 一年が経ち、二年三年と、時と共に母さんは、遠くへ、遠くへ行ってし...
今は亡きあの人へ伝えたい言葉

お父さんへ

今は亡き父へ 今まで病気一つしたことのない人が、ある日「座ると息ができない」と、寝付くようになり、とうとう二週間の入院で天国へ。 大正、昭和、平成と目まぐるしく世の中が動くなか、家族、兄弟のため、九十歳まで印刷屋をしてきました。 今のように...
今は亡きあの人へ伝えたい言葉

君と冒険した世界で

今は亡き親戚へ ようちゃん、あなたと過ごした時間は私の宝物だよ。 あなたがこの世からいなくなって一年。 あなたと行った場所や、過ごした時間を思うたびに、煌めきのような思い出が蘇るよ。 私のたった四ヵ月前に生まれて、たくさんの同じ時間を過ごし...
今は亡きあの人へ伝えたい言葉

また来るネ、母の日……

今は亡き母へ 拝啓 天国の母ちゃんへ あなたは、四十二歳でこの世を去りました。 私はその時八歳でした。たった八年間しか私は、あなたと暮らしたことがありません。 だから私は、あなたの事は覚えていません。 でも私の中のあなたの存在は大きく、いつ...
今は亡きあの人へ伝えたい言葉

お婆ちゃんへ 叔母からの伝言

今は亡き祖母へ お婆ちゃんが亡くなって、もう三年になりますね。 生前、私が出掛ける時、「行ってきます」「行ってこいや」と優しい口調で言ってくれた声が、私の耳に心地よく残っています。 私は、先日、故郷の新潟を訪れ、お婆ちゃんの娘、叔母に会って...
今は亡きあの人へ伝えたい言葉

三十四回目の結婚記念日に

今は亡き夫へ 春の雨が静かに降っている。今日は私たちの三十四回目の結婚記念日。あの日は夜来の雨が止んで空は青く晴れ渡り、樹々は柔らかな緑を散りばめるかのように息づいていた。 ――どんな時も助け合い慈しみあっていこうと希望に燃えた出立の日だっ...
今は亡きあの人へ伝えたい言葉

【父の日】今は亡きお父さんへ伝えたい言葉

おっとうへ 福岡県 ゆきさん 高校を卒業したら会いに行って、「今までごめんなさい」って言おうと決めてたんだよ。 十四歳の冬、荷物をまとめて、おっとうが仕事に行ってる間に家出しようとした時。 それまで一度もそんなことなかったのに、忘れ物を取り...
今は亡きあの人へ伝えたい言葉

【母の日】今は亡きお母さんに伝えたい言葉

母ちゃんへ 千葉県 Sさん 私がちょうどこの手紙を書くのにペンをとったのは、五月十一日、母の日。 いま、生きていたら……と思うことを、これまで何回してきたかな。 私が生まれたその日に逝ってしまった母ちゃんには、母の日の似顔絵もカーネーション...

葬儀・お葬式を地域から探す