遺品整理とは?行う時期と費用、優良業者の選び方を解説

小林憲行【記事監修】
小林憲行

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  • 遺品整理とは故人の残した品物を整理し、住居をきれいにすること
  • 遺品整理の時期は故人が最後に住んでいた住居や家庭によって違う
  • 遺品整理の費用は部屋の広さ・人員・時間が大きいほど高額になる

遺品整理とは、故人が残した品物を整理し、故人の暮らしていた家や部屋をきれいにすること。遺品整理は遺族が行うのが一般的ですが、最近は専門業者に依頼する場合もあります。

この記事では、遺品整理の時期や費用、注意点、優良業者の選び方を解説します。

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遺品整理とは?故人の残した品物を整理すること

家族を亡くしたあと、遺族はお葬式や死後手続きのほかに、遺品整理を行います。

遺品整理とは、故人の生活用品や住居を片づける作業です。

人が生きていると、身の回りの品はある程度まとまった量になります。遺品として残すか処分するか、また処分するにしても、買い取ってもらうか廃棄するか…。遺族が判断しなければなりません。

大切な家族を亡くしたばかりで、なかなか遺品整理に手がつけられないご遺族もいらっしゃいます。一方で、遺品を整理することで故人との別れを実感し、区切りがつくご遺族も多いです。

デジタル遺品の整理も忘れずに

デジタル遺品とは、パソコン・スマートフォンなどのデジタル機器や、ブログ・SNS・ネット銀行口座などインターネット上にある故人のページを指します。

デジタル遺品は、本人しか存在を知らなかったり、パスワードがわからなかったりするため、うっかり見落としてしまいがち。また他の遺品と違って、他者から検索できるので注意してください。

「パスワードでロックされた端末内にデータが残っている」「故人が遺したブログが荒れて困っている」などの事態に陥った際は、専門業者を呼ぶのがよいでしょう。

遺品整理はいつから?行う時期・タイミング

  • 葬儀後すぐ
  • 葬儀後の手続きのあと
  • 法要とあわせて
  • 遺族の心の整理とあわせて

遺品整理のタイミング①葬儀後すぐ

遺品整理を行うタイミングでもっとも早いのは、葬儀後すぐ

故人が賃貸住宅に住んでいた場合、退去が遅くなると家賃が発生します。また老人ホームや介護施設で亡くなった場合、退所の期限が決まっていることが多いです。最初に契約内容を確認して、なるべく早めに遺品整理をはじめましょう。

遺品整理のタイミング①葬儀後の手続きのあと

故人の死後手続きを終えたあと、遺品整理するご遺族は比較的多い様子。

葬儀後は、銀行や保険、行政関係など、期限のある手続きが多数発生するため、遺品整理は後回しになりがちです。葬儀後の手続きを優先的に行ったあと、落ち着いて遺品整理をはじめます。

遺品整理のタイミング②法要とあわせて

四十九日や新盆、一周忌、三周忌などの法要を目安に、遺品整理するご遺族は多いです。一般的に仕事や子育て、介護などで忙しかったり、遠方に住んでいたりして、遺族は頻繁に集まれません。

法要の場は遺族が集まりやすいため、あわせて遺品整理を行うケースが多いようです。遺族全員で相談しながら遺品整理をし、形見分けもできるので、トラブル回避にもつながります。

遺品整理のタイミング③遺族の心の整理とあわせて

持ち家の場合は急ぐ必要がないため、遺族の気持ちが落ち着いてから遺品整理することも可能です。

気持ちの切り替えができていない状態で、急いで義務的に片づけるより、故人の遺志を尊重したり思い出を振り返ったりしながら、丁寧に遺品整理するのもよいでしょう。

遺品整理の費用はいくら?料金相場

遺品整理の相場は荷物の量や種類によっても異なりますが、目安としては作業員2名で3~8万円です。

遺品整理の費用は、部屋の間取りや荷物の量、種類などによって大きく異なります。基本的には、部屋が広いほど時間や人員が必要になるため、高額になりやすいです。

目安としては、1ルーム・作業員2名で3万円〜8万円
4LDK以上となると20万円以上をみておいた方がよさそうです。

ただし、部屋が狭くても荷物が多い場合は、費用が高くなります。その他、梱包・搬出・清掃・車両・処分・家電リサイクル・オプション作業・消費税など、さまざまな項目がありますので、事前に見積りをとって確認しておくのが安心です。

遺品整理の方法・進め方は?

  • 遺族で行う
  • リサイクル・買い取り業者に依頼する
  • 遺品整理専門の業者に依頼する

遺品整理の方法①遺族で行う

遺品整理は、遺族が行うのが一般的です。遺族が片づければ、思い出を振り返りながら故人が大切にしていた品物を分類できます。費用もおさえられるため、時間や体力に余裕があるなら、遺族で遺品整理するのがおすすめです。

ただなかには、遠方に住んでいたり、仕事や子育てで忙しかったり、高齢で体力的に難しかったりする家庭もあるかもしれません。また、故人への思い入れが強くて思い出の品を捨てられず、遺品整理が進まないご遺族もいらっしゃいます。実際に、亡くなったあと何年経っても、生前と変わらない状態で故人の部屋を残しているご遺族も。

遺族だけで遺品整理するのが難しい場合は、第三者に依頼するのもひとつの方法です。

遺品整理の方法②リサイクル・買い取り業者に依頼する

リサイクル・買い取り業者は、冷蔵庫や洗濯機、テレビといった家電はもちろん、家具や日用品まで幅広く取り扱っています。業者によって取扱商品が限定されますが、品物によっては高値で買い取ってもらえる可能性も。

さらに最近は買い取り比較サイトが多くあり、どこのお店が一番高値で買い取ってくれるかわかります。出張や宅配買い取りサービスも利用でき、店舗に持ち込まなくて済むので便利です。早く片づけを済ませたい、少しでも現金化したいという方は、リサイクル・買い取り業者に依頼してもよいでしょう。

また、故人が乗っていた車の買い取りも、遺品整理の一環として行われているようです。車の買い取りは中古車買取業者に依頼し、車の保存状態によって査定が変わります。自宅のガレージにあった車を整理することで、空いた空間を利用して他の遺品整理を進められたというご遺族もいるようです。

遺品整理の方法③遺品整理専門の業者に依頼する

遺品整理の専門サービスを利用する方法もあります。

遺品整理に特化しているぶん、一般的なリサイクル・買い取り業者より知識や経験が豊富。具体的なサービス内容や遺品の取扱いは企業によって異なるため、複数社を比較してみるのがおすすめです。

孤独死・孤立死のあった部屋の原状回復はどうする?

孤独死・孤立死など、独居世帯で人が亡くなると、死後遺体の発見が遅れてしまいます。賃貸物件で孤独死・孤立死があり、遺体が長い間発見されなかった場合、遺体の腐敗で部屋が汚れたり、異臭が残ったりするかもしれません。

このような場合、遺品整理だけでなく部屋の原状回復も必要です。遺品整理業者によっては、部屋の原状回復まで対応してくれるので探してみましょう。

遺品整理を業者に依頼するときの注意点

遺品整理は遺族がやる方法と業者に依頼する方法があります。

遺品整理業者は、不用品処分や買い取りを同時に行ってくれるとは限りません。遺品整理とは別に、不用品処分代として料金が請求される業者も。依頼する前に必ず見積りをとり、見積りに何が含まれているのか確認しておきましょう。

また、遺品整理業者に買い取りもお願いする場合は、さらに注意が必要。

専門知識があったり査定士が在籍していたりする業者なら安心ですが、価値のわからない業者に依頼すると正確な査定をしてもらえないかもしれません。依頼する前に最低限の遺品整理を行い、買い取りを考えている品物は目安を考えておいた方がトラブルを避けられます。

遺品整理の優良業者を見つけるには?業者選びのポイント

  • 遺品整理の専門業者とそれ以外の違いを理解する
  • 複数の遺品整理業者から見積りをとる
  • 整理した遺品の供養方法を調べる

遺品整理の専門業者とそれ以外の違いを理解する

リサイクルショップや買い取り店、廃品回収、引っ越し業者など、遺品整理にはさまざまな業者・サービスが参入しています。

専門知識のない業者に、ゴミ処分や宝探しのように作業されるのは、遺族にとって不快です。また大切な遺品を処分されたり、雑に扱われたり盗まれたりといったトラブルに巻き込まれる可能性もないとは言い切れません。

その点、遺品整理専門業者であれば、知識・経験の面で遺族に配慮した対応が期待できます。処分の判断に迷う場合などにアドバイスしてくれる人がいるのは大きなメリット。故人の思い出や遺族の気持ちに寄り添った後悔のない遺品整理をしてもらえば、納得ゆく供養にもなるでしょう。

複数の遺品整理業者から見積りをとる

依頼する前に、遺品整理業者の公式ホームページで、料金や作業内容、口コミを確認しましょう。気になる店を見つけても、必ず複数社に見積りを依頼するのがおすすめです。

見積りでは、遺品整理と不用品処分、買い取りは一緒に対応してもらえるか?追加料金が発生するのはどのような場合か?なども確認し、メールや書面で残しておきます。また、トラブル回避のため、料金後払いの業者を選ぶのもコツです。

整理した遺品の供養方法を調べる

故人の遺品によっては、神社仏閣で供養したい物も出てくるかもしれません。遺品整理専門業者のなかには、お焚き上げや読経などのサービスを提供している会社もあります。

処分先やリサイクル先が明確だと信頼感も増しますので、確認ポイントのひとつとしてください。

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