JA(農業協同組合・農協)の葬儀とは?特徴・費用・流れ

小林憲行【記事監修】
小林憲行

記事監修小林憲行

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JA(農業協同組合・農協)の葬儀とは、日本で農業を営む人々によって組織された協同組合で行う葬儀です。原則として組合員のために提供する葬儀サービスですが、一定の件数割合を超えていなければ、組合員以外の人でもJAの葬儀サービスを受けることは可能です。
ここでは、JA葬儀の特徴や費用、流れについてまとめました。

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JAの葬儀の特徴

JAの葬儀では、JA直営の葬儀式場を使用できるほか、JAが提携している地域の葬儀社のサービスも利用できます。組合員のための奉仕活動といった意味合いが強いサービスであるため、一般的な葬儀と比較して、通常の葬儀価格よりも安く葬儀ができることが多いのが特徴です。
なお、JAの葬儀はもともとJA組会員のためのサービスですが、葬儀の事前相談を受けて出資金を支払うなど、一定の条件を満たすことで組合員、または準組合員なって、JAのサービスを受けることも可能です。

JAの葬儀の流れ

JA葬儀の一般的な流れは、通常の葬儀の流れと大きな違いはありません。
JAの組合員には農業従事者が多いということから、慣習なども考慮した地域に根差した葬儀が行えるという特徴はあります。
ただし、近年では遺族の希望に合わせて、故人らしい葬儀を行うケースも増えています。
またJAによってはグリーフケアに力を入れ、葬儀だけでなく、葬儀後のアフターケアも含めトータルでサポートするところもあります。

一般的なJAの葬儀の流れ

1.ご臨終
・医師から臨終を告げられたら、近親者に連絡します。
・JAおよび寺院に連絡します。
・遺体を安置します。

2.通夜
・通夜および通夜振る舞いを行います。

3.葬儀・告別式
・宗教・宗派の儀礼に沿った葬儀を行います。

4.出棺・火葬
・棺に思い出の品を入れ、出棺します。
・火葬を行い、収骨します。

5.精進落とし
・葬儀の参列者へ感謝の意を示す意味で、会食を行います。

6.法要
・初七日法要を行います。

*東京近郊のJAの葬儀の一般的な流れです。詳細はそれぞれの地域の習わしや宗旨・宗派によっても異なります。

>JAおおいた プリエール蓮華の杜に聞いた、大分のお葬式ってどんなお葬式?

JAの葬儀のメリット

多くの人がJAの葬儀には専門葬儀社や冠婚葬祭互助会の執り行う葬儀とはまた異なるメリットもあります。
ここでは、JA葬儀のメリットをご紹介します。

葬儀費用が比較的安い

JAの葬儀では、比較的費用をおさえた価格設定となっているケースが多いようです。
もともとが組合員のためのサービスとしてはじまっているものなので、組合員価格の場合、プラン全体が割引になっている場合もあれば、物品ごとに割引価格が設定されている場合もあります。

使用できる式場の数が多い

それぞれの地域で使用できる葬儀式場の数が多いのもJAの葬儀の特徴です。
近隣の式場など場所で選ぶだけでなく、式場の設備などで選ぶなど選択肢も豊富です。
また最近では、葬儀の小規模化に合わせて、安置施設を充実させた専用の式場を用意するなど、大型の式場だけでなく小型の斎場の件数も増えています。

JAのほかのサービスと組み合わせた葬儀の提案ができる

JAバンクなど、JAの金融関連サービスと連動して、葬儀費用を事前に準備するサービスなども登場しています。

JAという全国組織の強みを生かし、葬儀サービスの向上を図る

また、地域のJAがそれぞれ共通のブランドで葬儀を提供している場合もあります。
連携して、サービス共有や質の向上を目指すための取り組みなどを行っているほか、全国のJAが集まって、定期的に勉強会なども行っています。

さまざまな宗教に対応している

日本の葬儀は仏式で行われることがほとんどですが、JA葬儀では神式やキリスト教式の葬儀、さらに無宗教の葬儀をすることも可能です。

また、お葬式の規模も家族葬などの規模の小さいお葬式から、社葬、有名人のお葬式まで対応しています。

>JAが行った有名人のお葬式、「西城秀樹さんの告別式」はこちら

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JA葬儀の注意点

JA葬儀には多くのメリットがありますが、やはりデメリットもあります。

ここでは、JA葬儀の注意点をみていきましょう。

地域によって葬儀サービスに差がある

JAの組織は全国にありますが、実際にはそれぞれの地域によってその運営の内容には大きな差があります。
葬祭サービスに力を入れているJAもあれば、窓口のみをJAとして実際の施行は地域の葬儀社に任せているということもあり、地域によってサービスにはばらつきがあります。

その背景には、ひと昔前まではJAという組織の中で、葬祭サービスは必ずしも中心的な事業ではなかったということが考えられます。そのため、葬儀スタッフの意識やサービスのレベルという点では、地域の専門葬儀社や冠婚葬祭互助会と比較して必ずしも勝っているとは言えない状態が続いていました。

また人事異動などの関係で、管理職をはじめ葬儀に精通している人材が育ちにくい環境があったということもあります。

しかし、近年では葬儀に対する意識も大きく変化し、全体的に、積極的に葬儀サービスの向上を目指す機運も高まっているようです。

希望のプランがない場合がある

メリットの項で挙げたように、JA葬儀は全体的に価格が安いといえます。
しかし、希望のプランがないこともあります。後悔しないためにも、どのような葬儀をしたいかをあらかじめ考えておくといいでしょう。

鎌倉新書で行ったアンケート調査によると、葬儀に関する不安で圧倒的に多いのは「葬儀の価格」です。

冷静に判断するためにも、事前に葬儀の見積りをとっておくことをおすすめします。いい葬儀なら無料で複数見積り可能です。

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JAの葬儀の費用

葬儀の費用はそれぞれのJAによって異なる

JAの葬儀の費用は、地域によっても異なります。
葬儀サービスを提供するJAによって、葬儀に対する考え方や組織の在り方も異なります。

またインターネットなどで葬儀プランや費用を提示しているJAもあれば、組合員のためのサービスという観点から、インターネットなどでは広く開示はせず、問い合わせに応じて資料などを基に、説明するというJAもあります。いずれにしても、JAでの葬儀を検討する際には、通常の葬儀社や冠婚葬祭互助会と同じように、事前に見積もりをとって、比較検討をすることをおすすめします。
具体的に、見積りをとった際には、その見積りの中に何が含まれているのかを必ず確認しましょう。

>葬儀の費用・料金について詳しく見る

まとめ

ここでご説明した通り、一口でJA葬儀といっても地域によってその内容は大きく異なります。まずは、お住まいの地域のJA葬儀について詳しく調べてみてください。

その上で、ほかの葬儀社と比較して決めるといいでしょう。見積りを出してもらってからよく検討することをおすすめします。

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