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【プロが語る!】年間約10万人が離職!介護離職の落とし穴

今回は、新聞を賑わせている、介護離職について話をしたいと思います。

介護離職とは、以前は、「介護の仕事に就いている人が、ドンドン離職すること」を指していたのですが、最近では、「家族などの看護・介護を理由に、働き盛りの社員が会社を辞めること」の意味で使われています。

安倍首相の演説で聴いたことがあるかもしれません。

特に、これからピークを迎える、団塊世代の高齢者が75歳を迎えはじめると、介護保険の認定者も3人のうち1人になって、どんどん認定者も増えていきます。

それに比例するように、親の介護に直面する子ども世代のビジネスパーソンも急増するでしょう。

一方、高齢化と少子化で、職業人口が減っていることも有り、大事な働き手が、どんどん介護離職してしまうことで、企業経営が傾くことも考えられますから、社内での支援制度の整備を進めたり、職場環境の改善を始めている企業が多くなってきています。

48.7万人が過去5年間で介護・看護のために離職

「平成24年就業構造基本調査結果」(総務省統計局)のデータ(http://www.stat.go.jp/data/shugyou/2012/index.htm)を見ると、「過去5年間(平成19年10月~24年9月)に介護・看護のために前職を離職した者」は48.7万人。

このうち女性は38.9万人で、約8割を占めています。

直近のデータでは、平成23年10月から平成24年9月の1年間に、10.1万人の方が介護離職されています(男性2万人、女性8.1万人)。

そしてこのデータには、この5年間の退職者が、現在仕事に就いているか(有業者)、仕事に就いていないか(無業者)も載っており、有業者が9.8万人、無業者が38.9万人となっています。

「平成27年度 生命保険に関する全国実態調査」(生命保険文化センター http://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/nursing/4.html)によると、介護をした人の、平均介護期間は59.1ヶ月(4年11ヶ月)とあります。

介護離職をするというのは、介護状態が重い状態になりますので、先ほどの無業者38.9万人の方の中には、この平均期間中という方も多いと思います。

また、ここが大問題なのですが、40、50代で介護離職した場合、5年間の介護生活という経験は、新しい会社に勤めることのマイナスになることが多く、介護が終わった後の就職先がなかなか決まらないという事実があります。

そのような方を、前職ではよく面接をしました、手に職があっても、泣く泣く介護業界しか働き場所がないという方もいらっしゃいました。

一時期、新聞に大きく載っていた、亡くなった親の年金が、死亡届を役所に届けないことで、その子どもさんに支払われていた事実などは、このように就職先が見つからないという事実も影響していると思います

もしあなたが、実際に、介護離職をしそうになったら・・・・・・。

まずは周囲を頼ってみよう。介護は1人ではできません!

最近は、国をあげての取り組みになっていますから、昔に比べると「介護離職」についての本や雑誌も出版されています。

介護離職を防止するヒントの詰まったホームページなどもあります。

そこに共通しているアドバイスは、「退職の決断は慌てずに!まずは周囲に頼ってみよう」だと思います。

以前に比べて、企業も大切な社員を、介護離職させないように、知恵を絞っていますので、まずは各種制度を活用して下さい。

実際に、しばらくの期間、手続き等でいろいろと動くことになりますから、会社を辞めずに、お休みができるのか?を上司や総務人事に相談しましょう。

先ほどの就業構造基本調査には、介護をしている雇用者は239.9万人!とあり(多いですね)、そのうち「介護休業等制度の利用あり」の者37.8万人(「介護休業」の利用者は7.6万人、「短時間勤務」は5.6万人、「介護休暇」は5.5万人、「その他」19.6万人とあります)となっています。

24年度の古いデータなので、今ではもうちょっと活用している人が増えているとは思いますが、人事総務にどんな制度が会社に用意されているのか?を聴くことも、介護離職を防ぐ大切な一歩になります。

また、家族の誰かが、介護状態になったら、とにかく1人で悩まないことです。
本屋に行けば、「介護に困ったときに読む」本などが様々出版されていますので、深呼吸をして、本をぱらぱら読みましょう。気になったところから、少しずつです。

介護保険はなかなかわかりにくい制度ですから、はじめて読んで、なかなか理解できなくても大丈夫です。みなさん同じような感想を持っています。

そして、親族に1人くらい、介護関係の仕事に就いている人がいますから、その人に助けて!と電話してみると良いと思います。

これから、それなりの期間、関わることになりますから、ブレーンが必要です。友人でも近所の人でも、頼りになる人がいないか?を探してみましょう。

何度も言いますが、1人で対応しないことです。そもそも介護というのは、1人で全部を対応したくても、実際にできません。協力してみんなで、一緒に乗り越えましょう。

介護に困ったら、「地域包括支援センター」へ

ほとんどの方が、家族の誰かが、病院へ入院したところから、この介護体験がスタートします。

病気や怪我の治療、後遺症のことで悩むかもしれません。その時は病院のお客様相談窓口に、費用のこと、自宅に戻った後の生活のイメージ、その準備について(家の改造?)を相談をしましょう。

そして具体的に、いつ頃退院して、自宅復帰になるのか?を確認します。

その入院期間に、継続的に、他の家族と今後の方針が話せると良いと思います。

そして退院が決まり、自宅復帰の段階になると、介護の悩みに移ります。

ただ、しばらくは病院への通院も必要ですから、その時の送り迎えをどうするのか?というのも考えましょう。

介護のことで困ったら、相談に行くのが「地域包括支援センター」です。

入院期間が長くなる場合は、入院中に相談に行くと、具体的な復帰のイメージが考えられるようになります。

介護保険を使うような状態であれば(介護認定が認められそう:この辺りの判断は、入院中の医師に確認しましょう)、早めにケアマネージャーを紹介してもらうと、頼もしい相談相手が増えて、今後のことについて具体的な方法が聴けるので、決定がしやすくなります。

地域包括支援センター(行政により、施設名称が異なります)は、介護保険に限らず、様々な相談にのってくれます。

ただ、はじめて相談に行く場合は、何を相談したら良いのか分からないと心配されるかもしれません。

ケアラーズ・コンシェルというサイトに、「介護者便利シート ダウンロード」というページがあります。

こちらに、便利シートとして

  • 「地域包括支援センター訪問シート(センターに行く前に、記入すると話がスムーズに)」
  • 「働く介護者アセスメントシート(ケアマネジャーと話をする前に、記入すると頭が整理されます)」
  • 「主な社会資源リサーチシート(行政の窓口に相談に行くときに重宝します)」

の3種類があります。

このシート、本当によくできていますので、おすすめします。

この便利シートは、専門家にどんなことを伝えたら良いのか?

どんな悩みを話せば良いのか?がよくまとめられています。

段取りよく相談できるツールです。是非ご活用下さい。

今回は、介護離職についてお話ししました。

次回も、このテーマでお話しします。

何かご意見がございましたら、お気軽におしらせください。

この記事を書いた人

橋谷創(橋谷社会保険労務士事務所代表、株式会社ヴェリタ/社会保険労務士・介護福祉士)

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