今年も手帳の季節がやってきました。
書店や文房具店をはじめ、いろんなお店に来年の手帳が並んでいます。
毎年のこととは言え、手帳を選ぶときのなんとも言えないわくわく感が、たまりません。
ところで、日々、故人のため、遺族のため文字通り24時間365日奮闘する葬儀社のスタッフのために作られた、葬儀社専用の手帳があるってご存知ですか?
スマートフォンが生活に手放せなくなった今でも、もしもの時のために、この手帳を併用する葬祭ディレクターも大勢いて、販売からすでに10数年たった今でも、エンディング業界の人気のアイテムです。
今回はそんな、セレモニースケジュール手帳をご紹介します。
失敗が許されない、“葬儀”のために生まれた手帳
葬儀は、大切な方を失った遺族のためにも、失敗は許されません。
限られた時間の中で、故人や遺族の心にかなったお葬式を準備するのは、中でも最も難しいことの一つが、スケジュールの調整です。
お葬式にかかわる人々、遺族や親せきだけでなく、宗教者の予定。
さらに葬儀式場や火葬場など施設のスケジュールも把握する必要があります。
一度立てたプランが、親せきの一声で突然変更となったり、また一人の担当者がいくつもの遺族を担当することもあります。
そんな時、その日の一日の動きも、一週間の予定も一目でわかる手帳は重宝されているようです。式中、ご遺族の手前スマホを操ることがはばかられるような状況でも、瞬時に次の予定の確認も可能です。
スマホのバックアップとしても、セレモニースケジュール手帳を愛用している方も多いようです。

「友引」の日にグレーのマークがついていて分かりやすい。
ちなみに、中を開くと、六曜の「友引」の日にグレーがかかっていて、一目でわかるようになっています。
地域にもよりますが、火葬場などの休みも多い友引は、お葬式が行われない場合もあるためこのような色分けがされているそうです。
遺族へ心を込めたサプライズの計画も
セレモニースケジュール手帳を開いてみると、左側には余白がたっぷり。いろんなアイデアを書き込めるレフトタイプになっています。
ふっと浮かんだ祭壇のデザインや、サプライズのアイデアを瞬間的に書き留めるにも便利です。
独創的なサービスで世界に一つだけのお別れが形にできる。その人らしいお葬式を実現するために、この手帳を活用する葬儀スタッフもいるようです。
ちょっと煮詰まったときにも、ただ悩むより手を動かすことで、頭の中をすっきりと整理できるというメリットもあるそうです。
終活にも活用できる?
手帳の後ろの方のページには、遺族との打ち合わせで決定しなければならない内容はもちろん、通夜、葬儀・告別式の式次第、スピーチやご挨拶の文例、さらには各宗旨・宗派ごとの仏壇のまつり方までまとまっています。
葬儀社の新人教育で活用する場合もあれば、中堅社員が知識の詳細についてちょっと確認するといった使い方もされているようです。
さらに、巻末には葬儀記録表もあります。
故人や喪主の基本情報、お通夜や葬儀・告別式の日程、火葬スケジュール、寺院ご連絡先など、葬儀に必要なことが一目でわかるようになっています。

目次です

お焼香の仕方も図入りで説明。

忌日早見表。命日から四十九日、百か日などがすぐにわかります。

スピーチの文例集もとっさのときに便利

金封の表書きや、金額の目安についても記載

各宗派別のお仏壇の祀り方なども記載しています。
この手帳、終活にも役立ちそうです。
エンディングノートのように、「お葬式」のために時間をかけて書き込む必要はなく、あくまでも普通の手帳として使えます。
日常生活の中に、ちょっと自分の人生のゴールについて意識してみることで、より充実した人生が送れるかもしれません。
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