故人を日常的に偲ぶために大切な仏壇ですが、最近の住宅では仏間がないことも多いようです。このため、購入後「仏壇を置こう」と思ったけれども、サイズや重さについて確認しなかったため、設置できなかったというケースも珍しくはありません。
何回も買い替えをするものでもありませんし、購入前にはきちんと確認しておくことが大切です。
仏壇には決まった規格サイズがある?
仏壇で最も大切なのは「安置するご本尊」であり、この大きさを目安として仏壇を作るというのが基本の考え方ですが、最近の文化や住宅事情においては、「家のサイズにあったものが欲しい」と思う人は少なくありません。
仏壇には日本全国共通の規格サイズというものはありません。
メーカーや地域によって細かい部分が異なりますので、事前に確認しましょう。
仏壇サイズは「代」という単位を使って指定することもあり、その場合、代に含まれているのが戸幅(開閉する扉部分の幅)で、仏壇の全長を示していないことが多いので注意が必要です。
仏壇に使われる素材と重量について
仏壇には様々な種類があり、それに伴って素材は大きく変わってきます。
日本古来の仏壇は「伝統仏壇」と呼ばれ、その中にも金箔と漆によって美しく仕上げられた「金仏壇」と木材の木目を生かした「唐木仏壇」との二種類があります。
前者は関西、後者は関東に多いと言われています。
どちらも仕上がりは大きく異なりますが、基本となる木材についてはケヤキやエンジュ、鉄刀木(たがやさん)・黄王壇(きおうたん)・黒壇(こくたん)といった高級の加工品なども用いられています。
どのような材質を用いるかによって重量は異なりますが、一般的な仏壇のサイズは20号・3尺サイズのもので50~60キロくらいです。
あくまでも目安であり、奥行きや高さによって異なりますので、実際にお店に行って確認するようにしましょう。
仏壇の最新トレンド
最新の住宅は昔ながらの和室は少なく、仏壇の置き場所に困ってしまうことは珍しくありません。
そのような時は、「伝統仏壇」ではなく、「家具調仏壇」がおすすめとされます。
戸を閉めるとタンスのように見え、洋間との相性がぴったりです。
色柄も伝統的な漆ではなく、ウォールナット・オーク・メープルといった、若い人にも好まれる色合いの仕上がりのものが豊富にありますので、リビングなどにも置きやすいでしょう。
祖父母や親の仏壇を相続したけれど仏間が無くて困るような時は、どこにおいても問題はないので、「故人をしのんで安置する場所」を選ぶと良いでしょう。
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