【喪主の知識】最近のトレンドは?法事・法要の引き物の相場とマナー

小林憲行【記事監修】
小林憲行

記事監修小林憲行

スマホCTA(電話をかける)

一周忌や三回忌といった年忌の法事(年忌法要)では、参列者に対して「引き物」と呼ばれる手土産をお渡しするのが一般的です。

結婚式のような喜ばしい場面ではないため、手元に残る品物は避け、食べたり使ったりして無くなってしまう消耗品や実用品が望ましいと言われてきました。

そのような文化は、最近でも変わらないトレンドとなっているのでしょうか。

今回は、なかなか人には聞きづらい引き物の相場についても触れながら、最新の法事・法要の引き物事情について説明していきます。

Adsense(SYASOH_PJ-195)

引き物を渡すタイミングと礼儀作法

まずは、法事の引き物を渡すマナーについておさえておきましょう。

一般的には、法要や会食がすべて終わり、参列者が帰宅するタイミングで手渡しとされています。

法要の後で会食先まで移動することも多く、その合間にお渡しすると手荷物となってしまいますので、帰宅時が望ましいのです。

引き物を渡すときに守るべき作法などは特にありませんが、地域や宗旨・宗派の慣習・しきたりがあればそれに合わせた熨斗(のし)紙などで準備し、渡し忘れをしないようにします。

一般的には、「志」や「粗供養」と表書きに記し、それにあった掛け紙の水引の色を選ぶようにします。

白い紙の手提げ袋などに入れてお渡しすると、持ち運びやすいので喜ばれるでしょう。

渡す時には一言「本日はありがとうございました」と声をかけることを忘れずに、参列していただいた世帯ごとに分けて渡すと良いでしょう。

引き物以外に準備すべき物は何?

法事・法要の引き物の相場は、2,000円から5,000円が一般的なところのようです。

あまり高額ではないように感じるかもしれませんが、法要の後の会食費用とも合算して考えるため、食事代と合わせて1万円程度が目安と言われています。

その上で、引き物以外に用意したほうが良いのは、会食を辞退して帰宅される人へお渡しする「御膳料(お膳料)」です。

引き物と会食費用の合計で考えるため、会食費用の分だけお金を包んでお渡しするのがマナーとされています。

また、遠方からの参列者がいる場合や、読経をお願いする僧侶に自宅まで出張していただく場合などは「御車代(お車代)」を準備しましょう。

お車代の金額は、参列者の移動距離によって異なりますが、僧侶へのお車代は一般的に5,000円が相場だと言われています。

喜ばれるものを選ぼう!引き物の選定基準

いざ選ぶ段階になると迷ってしまう法事・法要の引き物ですが、原則として「消費するもの」を選びましょう。

不幸に際して渡す品物のため、残り続けるのは縁起が良くないとされます。

また、消費期限が短いものは相手に失礼になるとされたため、海苔やお茶、乾物などが引き物にはよく見られる品物といえます。

その家の宗旨・宗派に則って、お酒などが選ばれることもあれば、故人が大好きだったお菓子や食べ物をお渡しすることも失礼ではないとされます。

しかし、最近のトレンドでは、もらった相手が困らないものを渡したいと考える人が増え、カタログギフトも人気を得るようになっています。

カタログギフトであれば、かさばらず持ち運びしやすいこともあり、受け取った相手のことをより配慮している選択肢と言えるでしょう。

その他、法事・法要に関するマナーや知識などは、法事・法要の基礎知識で詳しく説明していますので、法事・法要のことを知りたい方はぜひご活用ください。

【関連記事】


日本最大級の葬儀ポータルサイト「いい葬儀」では、さまざまな葬儀に対応したプランや費用から日本全国の信頼できる葬儀社を検索することができるほか、第三者機関という立場から「葬儀・お葬式」に関するご質問にもお答えしています。

お電話での問い合わせも24時間365日対応しており、お急ぎの場合の相談も無料でお受けしています。
また、運営元の株式会社鎌倉新書では、葬儀社紹介だけではなく、霊園・墓地や石材店、仏壇・仏具店、相続に関わる税理士・司法書士・弁護士・行政書士などの専門家を紹介するなど多岐に渡るフォロー体制を持っていますので、幅広い情報を提供しています。

葬儀・お葬式を地域から探す