火葬場でのマナーと知識 VOL.1

火葬場のマナー
スマホCTA(電話をかける)

前回までは自宅(一軒家・集合住宅など)で行う葬儀についての心構えや留意すべきこと、弔問する側の配慮やマナーをご紹介してきました。

ところで、東北や北海道の一部エリア等では、葬儀・告別式の前に火葬場に出向き、火葬が行われた後、式場に戻って骨葬が執り行われます。

一方、関東はじめ多くの地域では、葬儀・告別式が終了した後、火葬場に移動、故人は荼毘にふされます。

弊社では、ご遺族の皆さんとご一緒に火葬場へ随行し、火葬の炉前や控室等へのご案内、代金のお支払い代行などもサポートをさせて頂いておりますが、最近は火葬場でのマナーについて首をかしげる場面があります。
多くのご遺族が故人様とともに各式典会場から火葬場にお集まりになります。
大きな声での談笑や携帯電話で話すようなことは慎みましょう。

今回から、知っているようで知らない火葬場での注意点やマナーについてご紹介できればと思います。

Adsense(SYASOH_PJ-195)

火葬場でのマナー

はじめに出棺後、火葬場に到着する際に絶対に忘れてはならないものとして、火葬許可証があります。この許可書がないと火葬はできません
今は、葬儀社または随行する私たち専任スタッフが事前にお預かりし、火葬場の職員に渡すことが多くなってきました。火葬場に到着すると、霊柩車からお棺は炉の前にご移動、安置されます。
火葬場によってですが、火葬炉にお入れする前に職員からの説明があり、炉の前の祭壇用小机に香炉や燭台がセットされています。ご位牌と遺影は職員が受け取り、小机に安置してくれます。
炉に入ることを「納めの儀」とも言われていますが、その直前に棺の小窓を開けて最後のお別れをさせて頂けるところ、対面なしにそのまま炉に収める火葬場などそれぞれですので、最後にもう一度お顔が見たいというときは遠慮することなく、私たちや職員にお声をかけてください。

「納めの儀」を終え、火葬の間、ご家族や随行頂いた皆さんを控室に係りがご案内します。火葬時間は地域により様々。都内の場合は、50分~約1時間前後となります。地方では、火葬時間が1時間半~2時間近くかかる場所もあり、その時間を利用して控室で食事をしたり、納めの儀のあと、一旦、葬儀式場に戻って会食をし、その後、火葬場に再び出向き骨上げする地域もあります。

首都圏と比較し、地方では地域の風習や段取りに違いがあるため、都内から葬儀に参列されると多くの方が「予想以上に時間がかかった」と感じられるようです。ご親族や知人のご葬儀で骨上げまで随行される場合で日帰りの際には、事前にその日の散会時間を確認されたほうがよいでしょう。
現にその土地の火葬の慣習・時間を把握していなかったため、予約していた帰りの飛行機の時間に間に合わなかったという方もいらっしゃいました。

次回は、荼毘にふされた後、お骨になった故人様を骨壷に収める儀式『骨揚げ』について、儀式の意味やマナーをお伝え致します。

葬儀・お葬式を地域から探す