新型コロナウイルスへの葬儀社の対応/マスク着用・消毒の徹底は100%

いい葬儀【記事監修】
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新型コロナウイルス感染拡大により、お葬式への関心も高まっているようで、連日、さまざまな情報が発信されています。「いい葬儀」を運営する鎌倉新書でも、葬儀社がどのような対応をしているか、また一般の方々がどのような対応を葬儀社に対して望んでいるか、3月中旬にアンケート調査の結果を発表しました。しかし、状況が刻々と変化する中、最新の葬儀の現状を知るべく、鎌倉新書では 4月27日から30日にかけて、「いい葬儀」の提携葬儀社に改めてアンケート調査を実施。 92社からの回答を得ました。

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マスク着用・消毒の徹底は100%

葬儀社の取り組み

「新型コロナウイルスにおける実態調査」/鎌倉新書/2020年4月/n-92

葬儀社の取り組み

マスク着用徹底	100.0%
消毒殺菌の強化	100.0%
通夜振る舞いの提供形式変更	66.3%
通夜の抑制	34.8%
お別れ会や後日葬の提案強化	28.3%
資料請求・事前電話相談獲得の強化	27.2%
防護服の着用	26.1%
オンライン面談の実施	10.9%
既存の見込み客や会員への追客強化	9.8%
オンライン参列の実施	6.5%
その他	14.1%
「新型コロナウイルスにおける実態調査」/鎌倉新書/2020年4月/n-92

新型コロナウイルスへの対応については、「マスク着用の徹底」「消毒殺菌の強化」については100%、回答したすべての葬儀社で取り組んでいることがわかりました。

「スタッフに対して、マスク着用やアルコール消毒、検温などを行なっている」ということを遺族に伝えて安心感を持ってもらう。「来館者の方に消毒を徹底するとともに、葬儀終了後には換気・除菌を徹底」というように、感染予防のため、スタッフ、参列者共に働きかけを行っているという回答が目立ちます。また、中にはマスクを着用していない参列者にマスクを配布するという声もあります。

料理は折に入れて持ち帰り

また、葬儀を行う際にも会食を避け、お弁当を参列者に持ち帰ってもらうなど 「通夜振る舞いの提供形式変更」が66.3%、さらに通夜そのものを抑制する「通夜の抑制」 が34.8%と、お葬式の簡略化を進める動きがあります。一方で、状況が落ち着いたら改めて、お別れ会や後日葬の開催という提案を強化しているという回答は、28.3%です。

また、折詰めでの料理ではなく、返礼品をカタログギフトにするといった回答もありました。

さらに、インターネットのニュースなどで話題になっているオンラインでのお葬式への参列については、「実施している」という回答は6.5%です。

火葬式の相談・依頼が増加傾向

相談・依頼の割合が増加している葬儀形態

「新型コロナウイルスにおける実態調査」/鎌倉新書/2020年4月/n-92

相談・依頼の割合が増加している葬儀形態

火葬式	70.7%
一日葬	64.1%
小規模な家族葬(参列者10名以下の二日葬)	41.3%
家族葬(参列者10名~30名程度の二日葬)	20.7%
一般葬(参列者30名以上の二日葬)	1.1%
お別れ会	3.3%
特に影響はない	9.8%
その他	1.1%
「新型コロナウイルスにおける実態調査」/鎌倉新書/2020年4月/n-92

新型コロナウイルスの影響で相談や依頼が増加している葬儀の形態については「火葬式」が70.7%となりました。次いで、通夜のない「一日葬」が64.1%。さらに、家族葬でも参列者数が10名以下の小規模な家族葬も41.3%と規模の小さい葬儀についての相談や依頼が増加していることがわかります。

今回のアンケートでは、それぞれの葬儀形態における、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受ける前の件数については質問していないため比較はできませんが、小規模な葬儀への関心が高まっている様子が見て取れます。

このほか、お葬式に関する影響については、「 火葬場併設の葬儀式場などが1日葬を推奨し、会葬者の制限を行なっている 」「 葬儀を行っても遠方の親戚が来ない、地元の会葬も感染を恐れて辞退」「親戚側から会葬を自粛されるケースが多く見受けられ、本当に子供や孫(孫・曾孫が小さい場合は参列させない)のみという形が多い」といった声が寄せられています。

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3割超の葬儀社で、感染が疑われる故人の葬儀に対応

感染が疑われる故人の葬儀の受け入れについて

「新型コロナウイルスにおける実態調査」/鎌倉新書/2020年4月/n-92

感染が疑われる故人の葬儀の受け入れ

対応している	34.8%
会員や自社集客案件など一部条件において対応	19.6%
現在は対応をしていないが受入れに向けて準備中	16.3%
対応していない	21.7%
本設問を回答しない	7.6%
「新型コロナウイルスにおける実態調査」/鎌倉新書/2020年4月/n-92

新型コロナウイルスの感染者や感染が疑われる故人への対応については、「対応する」という方針を打ち出しているのは34.8%となりました。また、自社の会員など「特定の方の葬儀についてのみ対応」しているが19.6%です。

さらに「現在は対応していないが受け入れに向けて準備中」が16.3%と7割以上の葬儀社が対応可能、または受け入れを検討してる状況であることがわかりました。

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海外でも葬儀の簡素化・ネット化が進行している?

参考までに海外の葬儀事情を見てみると、例えば中国の葬儀社にメールで取材したところ、新型コロナウイルスが葬儀に与えた影響については、やはり葬儀の簡素化が進み、通夜や告別式などを停止、祭壇や焼香なども減らしているようです。また参列者も人数をコントロールし、弔問者の来場をお断りすることもあるようです。

一方で葬儀の簡略化が進む中、ネット上で記念館を開設し無料で提供するなど、遺族たちが故人への対しての偲ぶための新しい方法を提案しています。こうしたネットでの供養は一過性のものではなく、今後、定着していくと予想されているようです。

形は変化しても故人を思う気持ちは変わりません。新型コロナウイルスの感染流行によって、葬祭サービスの基準などにも高い要求が求められています。ご遺族へのよりよいケアをするためにも、従業員のプロ意識やサービスの品質を高めていくことが、今後ますます求められていると感じているようです。

まとめ

新型コロナウイルスの影響で、葬儀はこれまでの縮小傾向に拍車がかかっている印象があります。一方で、故人とのお別れがきちんとできないことから、死別の悲嘆が長く続くのではないかと懸念する声もあります。こうした問題に対して 今何ができるのか、インターネットを活用してのお別れや、後日開催するお別れ会の提案など、模索が続いています。

<調査概要>
調査名:「新型コロナウイルスにおける実態調査」(2020年4月)
調査対象:鎌倉新書が運営する「いい葬儀」提携葬儀社
調査期間:2020年4月27日~2020年4月30日
調査方法:インターネット調査
有効回答数:92件
※グラフ等の数値は四捨五入しているため、合計で100%にならない場合がございます。

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