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【終活映画】ひとりであっても孤独ではない、今一番大切なことを感じられる映画「THE UPSIDE/最強のふたり」

THE UPSIDE/最強のふたり

『最強のふたり』が史上最強になって、ハリウッド版としてリメイクされました。

『最強のふたり』といえば、2011年に公開になったフランス映画で同国で幾つもの映画賞を受賞したほか、日本でも第24回東京国際映画祭で最高賞や主演男優賞を受賞した名作です。今回はハリウッド版『THE UPSIDE/最強のふたり』をご紹介します。

『最強のふたり』の物語

大富豪の雇い主フィリップは、その身を案じてくれるビジネスパートナー、イヴォンヌと共に自由奔放で前科も持った男デルと偶然出会います。フィリップは事故により首から下がマヒした状態で介助が必要な状況でしたが、すでに何人も解雇していたころの出会いです。

体の不自由な自分にも気兼ねすることなく、ごく普通に接してくれるデルをその場で採用というフィリップに対して、イヴォンヌは大反対。採用後もデルの仕事での失敗を数えては解雇を口にするのですが、そのたびにフィリップが助け舟を出すのです。

THE UPSIDE/最強のふたり

映画の見どころ

先ずは主人公の一人ブライアン・クランストンの演技がとても良いのです。本当に障害を抱えた方のように、その動きなどからも本音の言葉が聞こえてくるような演技でした。そしてニコール・キッドマンが大好きな私としては、このドラマに欠かせない存在の様に、彼女の演技にワクワクしながら鑑賞をしてゆくのです。

富豪でもあり障害を抱えた雇い主と、半ば人生を外してしまった黒人ヘルパー、デルの物語なのですが、お互いの足りないところを埋め合うというよりは、デルの自分自身に対する対応に惹かれるフィリップが急激に近寄り、デルもまたフィリップの持つ知識や経済力に驚きながら、興味深く想い、寄り添いながら、二人は互いの足りないところを学び合うのです。

そんなフィリップには、心の中で気になる文通相手がいました。その存在は彼の生きる支えでもあったようで、そんな人からの手紙はイヴォンヌが開封をし、フィリップの期待に応じて代筆をして支えられながら、どこかに育まれた思いがあったのでしょう。彼はそのままでも生きがいとして感じることができていたのですが、デルのお節介により直接会う事になります。その結果、障害を持ったフィリップが相手から貰ったものは労りやねぎらいだとしても、それ以上のものではなく、それを知ったフィリップは自らの支えだったものを無くしたように落胆してしまうのです。

フィリップはデルを解雇し、ふさぎ込むように人を遠ざけます。やがてはイヴォンヌさえ近寄ることを禁じてしまいました。周囲に人を寄せない、関わらせないという事は自らの自由が制限された体のフィリップにおいては、そのまま死をイメージしていることにもなるのです。

一方で解雇されてからのデルは前向きでした。フィリップの為に改造した車いすの知識をもとにしながら車いすを制作する会社を運営しているようにも見え、その様子はいきいきとしていました。デルがフィリップに触発されて書いた絵をフィリップが売ってくれたお金で、デルは家族のための家を整え、前向きに仕事に向き合います、フィリップから得た生き方がこの時すでにデルに変化をもたらしていたようです。

そんな時に介護士のマギーからの連絡で聞いたフィリップの様子に、彼の身を案じたデルが動き出すのです。

THE UPSIDE/最強のふたり

ひとりであっても孤独にならない方法

2015年の4月、高齢化した単身生活者だけの団地の地域支援団体様を受けて、終活セミナーに伺ったことがあります。

その時の依頼は単身生活者に対する終活セミナーでした。当時は固定概念として「終活は誰かに遺すためのもの」という考えが一般的で、どちらの終活団体も大切な人のためにと言われていた頃です。私は「すべての活動はまず、自分のためにあるべき」という持論から、終活意識を強く再定義した考え方を本に記し、それをもとにセミナーを行ったのがこの時だったというのを思い出しました。

遺す人がいないからといって、考えや行動をあきらめるのではないこと。まずは大切な人がいることに気が付くこと……。それは毎日で会うお隣さんかもしれませんし、週に何度か会うヘルパーさんかもしれません。施設で会うカラオケ仲間かもしれません。

その人に会うときの楽しさやワクワク感をきちんと受け止めて、「楽しいね」「嬉しいね」「面白いね」と言える関係を思い出しましょう。と伝えます。「見つけましょう」ではなくて、過去にほんの少しでもそのような気持ちを感じたのなら「その人のことを思って、お話をしましょう」と伝えます。

THE UPSIDE/最強のふたり

長年生きてきた人生の達人ともなると、どうにも言わずもがなと、言葉少なになることを反省して、大いに周囲とかかわるのです。その行動のすべてはやがて自分にむけた幸せとなって返ってくるでしょう。ひとりであっても孤独にならない方法があるのです。

一番大事な人は誰か?ということを考えることの大切さ

デルはフィリップを事故の原因となったパラグライダーに誘い、その時の冒険心や楽しさを思い出させようとします。そこに至るまでの間にフィリップもまた彼と空を飛びたいと感じたのでしょう。二人が大空で叫ぶシーンが爽快であり、フィリップの心が解き放たれた瞬間でもありました。

そして、一番大事な人は誰か?ということを考えることの大切さが終盤にやってきます。

これが大事なんですよね。

空を飛んだ時の余韻に浸るフィリップのところにデルはイヴォンヌを引き合わせました。フィリップの表情が安堵に変わり、イヴォンヌもまた笑顔で本当に大切な人のところに帰ってきたのです。健常者であろうが、障害者であっても、老いも若きも、気がつくべきことは変わらないということでしょう。そんな二人の様子を確認して、デルはその場をゆっくり立ち去るのでした。

今まさに必要な時にリメイクされた映画といえます。

大切な人は誰ですか?

おいしいね。楽しいねと話ができる人の存在を大切と考えられていますか?

私にとっても、自分で再定義した終活を思い出させてくれる映画だっただけでなく、最高に仕上がった映画でした。あなたはこの映画を観た後に、誰と感想を話し合う事になりそうですか?ぜひそんな風に鑑賞してみてください。

THE UPSIDE/最強のふたり

今回ご紹介した映画『THE UPSIDE/最強のふたり』

全国公開中

監督:ニール・バーガー

出演:ケヴィン・ハート、ブライアン・クランストン、ニコール・キッドマン

原作:「最強のふたり」/アメリカ

配給:ショウゲート

配給協力:イオンエンターテイメント

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この記事を書いた人

尾上正幸

(終活映画・ナビゲーター / 自分史活用推進協議会認定自分史アドバイザー / 株式会社東京葬祭取締役部長)

葬儀社に勤務する傍ら、終活ブーム以前よりエンディングノート活用や、後悔をしないための葬儀の知識などの講演を行う。終活の意義を、「自分自身の力になるためのライフデザイン」と再定義し、そのヒントは自分史にありと、終活関連、自分史関連の講演活動を積極的に展開。講演では終活映画・ナビゲーターとして、終活に関連する映画の紹介も必ず行っている。

著書:『実践エンディングノート』(共同通信社 2010年)、『本当に役立つ終活50問50答』(翔泳社 2015)

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