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偽経とされる盂蘭盆経は、偽のお経?その内容とお盆との関係について

「盂蘭盆経(うらぼんきょう)」とは、お釈迦様の高弟であった目連が、餓鬼道に堕ちた亡き母を救うために行った供養について説いたものです。毎年7月または8月に行われる仏教行事「盂蘭盆会(うらぼんえ)」やお中元の風習の由来でもありますが、実は正統な仏教の経典とは異なる偽経といわれています。今回は、盂蘭盆経がなぜ偽経とされるのか、盂蘭盆経が説く教え、盂蘭盆会やお中元との関わりになどについてご紹介します。

盂蘭盆経は、なぜ偽経と言われるの?

盂蘭盆経は偽経(ぎきょう)といわれ、擬経、疑似経典と書くこともあります。偽経と聞けば、「ニセモノのお経?」と思う方もいるでしょう。まずは偽経とは何か、なぜ盂蘭盆経は偽経なのかについてご紹介します。

そもそもお経とは「お釈迦様が説かれたことを記録したもの」で、経典とも呼ばれます。膨大な量の経典は、古代インドの文字であるサンスクリットで書かれていました。その経典は、2世紀頃から中国で漢訳され、経蔵(お釈迦様の教え)・律蔵(戒律)・論蔵(教えや戒律についての解釈・注釈)の三蔵に分類され、「大蔵経(だいぞうきょう)」として総集されました。大蔵経は、「一切経(いっさいきょう)」とも呼ばれ、大蔵経に収録されているお経を真経と呼ぶのに対して、大蔵経に収録されていないお経を偽経と呼びます。

つまり、偽経は、サンスクリット語で書かれた原典をそのまま漢訳した経典ではなく、原典から撰述して漢語で記したものや漢語に翻訳された経典から抄出して記された経典のことです。偽経には、中国だけでなく朝鮮や日本において書かれたとされるものもあります。

偽経は大蔵経に収録されているかどうかで真経と区別されていますが、お釈迦様の教えについて説いていることには違いはありません。

盂蘭盆経が説く教え

「盂蘭盆」という言葉の語源は、サンスクリット語で「逆さ吊り」を意味する「ウラバンナ」だといわれます。「逆さ吊り」のような恐ろしい言葉が使われるのは、盂蘭盆経が説いている親孝行についての逸話に由来しています。

お釈様にはたくさんの弟子がおり、「十大弟子」と呼ばれる優れた10人の弟子がいました。この十大弟子の一人である目連は神通力第一と称される能力の持ち主で、あの世まで見通す力を得ました。目連は、その力を使って亡くなった母親の姿を見通したところ、母親が餓鬼道に堕ちてしまい、逆さ吊りにされていたそうです。目連は、自分を懸命に慈しみ育てた母親が、餓鬼道に堕ちていることに驚きます。目連の母親は目連が托鉢(たくはつ)に訪れた際に、我が子にたくさんの食べ物を盛り、他の僧には何も与えないという慳貪(けんどん=物惜しみ)の罪を犯していたのです。

目連は飢えと渇きで苦しむ母親を救おうと食事や飲み物を餓鬼道に送りますが、母親の目の前で灰になったり凶器になったりして、さらに母親を苦しめてしまうことになりました。嘆き悲しんだ目連に相談されたお釈迦様は「自分の力を母親だけのために使うのではなく、母親と同じ飢えに苦しむ人々を救うために使いなさい」と目連を諭しました。

ちょうどその時期は、雨期に僧が修行をする安居(あんご)が行われている時期でした。そこで、目連は修行を終えた僧たちに、食事や寝床を与え、大切にもてなしました。すると、修行僧たちの喜びが餓鬼道にまで伝わり、母親が救われたそうです。

盂蘭盆経は、目連の母親のような慳貪という罪の深さ、自分だけのためでなく困っている人に功徳をする大切さ、ご先祖様をはじめ、両親や家族、友人など縁のある人々を大切に思い、供養することの大切さなどを説いています。

盂蘭盆会とお盆の関係

「盂蘭盆会」は、「お盆」として広く親しまれている夏の仏教行事です。地域によっては、魂祭り、精霊祭りなどとも呼ばれます。東京や一部の地域では7月15日を中心に7月13日から16日の4日間、その他の地域では1月遅れの8月に行われます。

旧暦7月15日は解夏(げげ)と呼ばれる安居が開ける日で、日本では7世紀頃から宮中の行事として盂蘭盆会が始まったとされ、その様子が「日本書記」に記されています。日本における盂蘭盆会は、盂蘭盆経の教えと日本古来の先祖の霊を救うという「祖霊信仰」が融合し、貴族や武士を中心に広まっていきました。現在のような盆棚(精霊棚)を用意し棚経を上げてもらったり、迎え火や送り火をしたり、盆踊りなどの風習が盛んに行われるようになったのは江戸時代の頃からです。

盂蘭盆経とお中元との関係

7月初旬から7月15日にかけては、お中元を贈る時期です。

8月に盂蘭盆会が行われる地域では、8月にお中元を贈ることもあるそうです。お中元の風習は、盂蘭盆経の教えと中国で行われる道教の中元節の教えが習合したものです。旧暦7月15日に、親戚や近所に先祖様にお供えした食べ物や果物などを配ったり、お供え物を届けたりした盆礼または盆供と呼ばれる風習が、江戸時代に入り取引先やお世話になった人に贈り物を送る「中元」となっていきました。今でも、地域によってはお中元ではなく、「盆礼」や「盆供」という言葉を使うそうです。

まとめ

今回は一般的にはお盆と呼ばれる夏の仏教行事「盂蘭盆会」の由来である「盂蘭盆経」についてご紹介しました。盂蘭盆経が説いているのは「親孝行の教え」であり、お盆はお墓参りや仏壇にお供えをして、ご先祖様や父母に感謝する大切な日です。

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