式の中で故人との想い出を語り合ったり、メモリアルコーナーで流したり、そしてお葬式の後には遺族に贈ったり、故人らしいお葬式にはもはや欠かせない“想い出DVD”。その映像を空から撮ろうという提案をするのが、株式会社要(本社:東京都中央区/代表:田中恵次)です。
さまざまな用途に使用される小型の無人航空機、ドローンを利用した空撮サービスによる想い出DVD。一体どんなものなのでしょうか?
故人の生前の姿が映る想い出DVD
従来の想い出DVDは、生前に撮りためた故人の写真をスライドショーのようなかたちで映像にしたり、動画を入れたりといった作り方が主流です。多くの場合、葬儀のオプションのサービスとして、その葬儀社や、もしくはその葬儀社が提携する専門の会社で作成されます。お葬式の準備と並行して、限られた時間で作られるのですが、これがまたクオリティの高いものが多く、故人と親しかった人は生前の姿を見ながら「あのころは……」なんて想い出話に花を咲かせたりします。
故人の愛した風景を空から撮影
この想い出DVDにさらにドローンを用いて、故人が長年住み慣れた家や故人が暮らした地域を空から撮影。故人の愛した風景と合わせて、その人生をより立体的に感じられるという提案です。故人が好んだ散歩コース、孫と遊んだ公園など、いくつもの景色を空からの視点で短時間で撮影できるのも魅力です。
ドローン散骨もあり?
12月10日に「ドローン規制」によって飛行ルールが定められたドローンですが、その利用はこれからも広がりそうです。自分らしいお葬式が増えているライフエンディングにかかわる分野でも、ドローンによる散骨など、アイデア次第でさまざまなサービスが生まれそうです。
(文・構成 小林憲行)