ホテル葬とは―流れ、費用、メリット・デメリット

小林憲行【記事監修】
小林憲行

記事監修小林憲行

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「ホテル葬」とは、身内だけで小規模に葬儀を済ませる密葬(家族葬)の後に、ホテルで行うお別れ会のことを指します。一般的には有名人の利用が多く、テレビでも「お別れ会」という言葉を耳にすることがあると思います。このお別れ会も近年ではさまざまなスタイルが出てきており、有名人以外でも利用する人が増えてきています。

「ホテル葬」について具体的な内容や流れ、費用などについて紹介していきます。

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ホテル葬の流れ

一般的に親族が亡くなった場合、葬儀・通夜のあとに火葬、告別式の順番で行われます。「ホテル葬」は、火葬後に告別式の代わりに「お別れ会」として行う形になります。

「ホテル葬」までの流れとしては以下のようになります。

1.ご臨終

2.葬儀・通夜

3.火葬

4.ホテル葬

ホテル葬の内容

「ホテル葬」は僧侶などを呼んで行うものではなく、どちらかというと宗教的な儀礼を除いて、故人の好きな音楽や映像などを流して、故人との思い出を語らう形で行われることが多いようです。

「ホテル葬」はセレモニー型とパーティー型に分けられます。
セレモニー型は比較的告別式の形に近く、大きな祭壇が飾られて、弔辞や弔電が読まれます。焼香の代わりに1人ずつ献花をして退場するのが一般的です。

パーティー型は、献花後にホテルの会食会場に移動して、立食スタイルで故人を偲びます。この場合、自由解散になることが多いため、少ししか参加できない人でも顔を出すことができます。セレモニー型とパーティー型のどちらも行う場合もあります。

ホテル葬を行うタイミング

ホテル葬を行うタイミングは、火葬の後になります。ほかの利用客や宿泊客もいることから、遺体をホテルに運び入れてのお別れは、まず行われません。

また、火葬直後というよりは、身内でお別れを行った後、後日改めて日取りを決めて執り行うことが一般的です。この場合、四十九日の法要のころなどが、タイミングとしても多いようです。

ホテル葬の費用

「ホテル葬」の費用はどのような形式で行うか、また予想される参列者の人数や葬儀の規模によって大きく変わりますが、100万円以上の金額になることが多いようです。そのため、予算をおさえたい人よりも、予算をかけてでもより多くの人に故人を偲んでほしいと思う人におすすめのスタイルになります。

ホテル葬は誰に依頼するの?

ホテル葬を希望する場合、大きく分けて葬儀社に依頼して会場をその葬儀社が提携しているホテルにするというケースと、ホテルに直接、葬儀を依頼する(どちらかというと、お別れ会や法宴としている場合が多いようです)ケースとがあります。

どちらが窓口になるかといった違いで、内容そのものに大きな違いはなさそうです。いずれも会場がホテルとなるため、料理などはホテルで用意し、式の進行や祭壇の設営などは葬儀社が行うという具合に、それぞれ役割分担をして式を執り行っているのが通例です。

ホテル葬のメリット・デメリット

ここでは、「ホテル葬」のメリットとデメリットを分けて紹介していきます。

「ホテル葬」のメリット

交通の便が良い

ホテルで行われるため、公共交通機関でも比較的アクセスしやすい好立地なことが多いです。また都心の一等地などにも会場となりうるホテルが多く、選択の幅も広がります。より多くの人に参加してほしい場合にはメリットとなります。

駐車場が完備されている

これもホテルの特徴の1つで、車で来る場合にも駐車場に困ることはありません。どんな交通手段でも来やすいのがポイントです。

料理の内容が選べる

普段からさまざまな料理を提供しているホテルだからこそ、料理の内容を相談することができ、故人の好きだった料理などを選ぶこともできます。

宿泊が可能

遠方から参列する親族や友人がいても、「ホテル葬」後にそのまま宿泊ができるのも大きなメリットの1つです。式とは別に宿泊施設を手配するとなると手間も負担もかかりますが、「ホテル葬」であれば式も宿泊も一度にお願いすることが可能です。

設備が充実している

ホテルにはロビーや控室などがあるため、式の前後や途中でも待機する場所の心配がいりません。音響・映像・照明などの設備も整っているので個別に準備する必要もありません。

また、年配者が多い場合でも、ホテルはバリアフリー対応がしっかりされていることが多いのも特徴です。会場(バンケット)も複数あることが多く、人数や行いたい演出によって好きな会場を選ぶことができます。

「ホテル葬」のデメリット

費用が高い

前述にもある通り、規模にもよりますが、費用は比較的高くなってしまいます。

費用に関しては家族や親族と事前にしっかりと話し合う必要があります。

葬儀専門スタッフはいない

ホテルはスタッフ自体の接客技術やサービスの質は高いですが、葬儀専門ではありません。場合によっては葬儀社に入ってもらうなど工夫する必要があります。通常はホテルと、提携している葬儀社とが、協力しあって行ってくれます。

通常葬儀で行えることができない場合がある

ホテルは葬儀場とは異なるため、一般的に行うことの多い焼香・遺体や遺骨の持ちこみ・読経や鳴り物ができない場合があります。それらを希望する場合は事前に確認しておくことをおすすめします。

 

「ホテル葬」では、ここまで紹介してきた通り、ホテルの特徴がそのままメリットに繋がっています。しかし、葬儀は専門的な知識を要することが多かったり、年配者は昔ながらの伝統を大切にすることが多いため、「ホテル葬」を計画する際は、しっかりとデメリットの回避方法を考える必要があります。

また、通夜・葬儀を行なうだけでも手間や費用がかかる上に、その後に「ホテル葬」を行うのは更なる労力と金銭的負担がかかることが予想されます。

メリット・デメリットを理解した上で、葬儀に関わる親族と必要性について十分話し合うことをおすすめします。

まとめ

ここまで「ホテル葬」について紹介してきました。「ホテル葬」については、まだまだ馴染みがない場合がほとんどです。「ホテル葬」を検討されている方は、本当にやる必要があるのか?実際行なう場合どのくらいの手間や費用がかかるのか?ご自分たちでは把握しきれないことも多くあると思います。また、故人の希望でどうしても「ホテル葬」を行ないたいがどのように進めればいいのか不安に思う方もいるかもしれません。まずは相談したい・見積もりを依頼したいなど、お悩みの方はお気軽にお問い合わせください。

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