葬儀の手伝いや依頼について

小林憲行【記事監修】
小林憲行

記事監修小林憲行

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葬儀では、どうしても人手が必要になってしまうものです。会場の規模などにもよりますが、親族以外の方にお手伝いを頼むこともあるかと思いますし、頼まれる方も多いはずです。

では葬儀でのお手伝いとは、具体的にどのようなことをすればよいのでしょうか。また、お手伝いを依頼した場合はどのようなことに気をつけるべきなのでしょうか。具体的な役割ごとにご説明いたします。

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葬儀は人手が必要

冠婚葬祭には、どうしてもある程度の人手が必要になってしまいます。

もちろん葬儀の規模にもよりますし、親族の数などにもよって変わりますが、やはりそれなりの人数で役割分担をしなければ葬儀の進行が滞る可能性も出てきてしまいます。もしも親族などでは人手が足りない場合、友人や会社の関係者などに葬儀のお手伝いを依頼しなくてはいけない場合もあります。

そのような場合、誰に何をお願いすればよいのでしょうか。一般的に葬儀のお手伝いをお願いされるのはどのような仕事なのでしょうか。

葬儀で必要になるお手伝い

一般的に葬儀の進行はプロである葬儀社の方が行います。そのため、お願いされる可能性のある仕事は、受付、会計、台所、駐車場などの係などです。葬儀の手伝いを依頼される機会は頻繁にはありません。では、それぞれの係は具体的にどのような仕事を任されるのでしょうか。

受付

葬儀で必要な役割のひとつは受付係です

受付は、弔問に訪れた方と最初に顔をあわせることになる役割です。まさにその葬儀の顔となる重要な務めとなります。弔問客からのお悔やみの言葉や香典を受け取り、芳名録に住所や名前を記帳してもらいます。

お悔やみの言葉への返事としては「本日はお忙しい中お越しいただきありがとうございます」や、雨の日には「本日は足元の悪い中お越しいただきありがとうございます」など、丁寧な言葉を選ぶようにしましょう。その後、返礼品などを手渡したり、会場へ誘導するところまでが受付の仕事です。

受付は遺族側の仕事であるため、笑顔で挨拶するのは控えるようにし、「重ね重ね」「続く」といったようないわゆる「忌み言葉」は使わないように気をつける必要があります。

会計

会計係は受付係と連携して、受け取った香典の金額を正確に記録します

会計係は受付の方と連携して業務をこなします。葬儀が始まる前に必ず受付の方と打ち合わせをしておくことが大切です。葬儀が始まる前やその最中に、受付が受け取った香典を預かり、書いてある金額とその中身が一致しているかをその場で確認します。

その場で確認するのには抵抗感があるという方もいらっしゃるかもしれませんが、もし金額が違った場合はその場ですぐに受付の方に伝え、弔問客に声をかけてもらうようにしなくてはいけません。

また、会計はお金を管理するので、持ち場を離れたりすることがないように注意してください。

台所

自宅などで葬儀を行う場合、弔問客をもてなす台所という係があります

近年では家の中で葬儀が行われることは多くありませんが、自宅などで葬儀を行う場合は台所係という仕事を任されることがあるかもしれません。

これは女性ならではの係で、弔問客にお茶やお菓子、料理をふるまいます。地域によっては葬儀の時の味噌汁には特定の具があるなど、根強く地域の風習が残っている場合がありますので、喪主の方と確認しておくことをおすすめします。

駐車場

弔問客の車を駐車場へ案内する係です。また、駅から会場までの順路を案内することもあります。もし葬儀のために交通に支障をきたす可能性がある場合には、警察に道路使用許可を申請しにいくこともあるなど、その仕事内容は実に多岐に亘ります。

世話役代表

喪主の相談役です。喪主と葬儀社との打ち合わせに同席するなど、葬儀全般を取り仕切るまとめ役です。喪主や遺族は故人に付き添い、弔問の応対をしなければならないので、それ以外の親戚、故人の親友、上司、町内会役員などにお願いします。社会経験が豊富で人望があり、人々をまとめられる人が適任です。

近年の葬儀は、葬儀社を利用することが多いため、世話役代表を立てない葬儀も多くなりました。しかし、社葬などの大規模な葬儀や町内会が中心となる葬儀では、世話役代表を立てるのが一般的です。

手伝いをしてくれる人が足りない場合は?

葬儀の規模が大きかったり、多くの方が参列できず葬儀の進行が身内だけではできないという事態に陥る可能性もあります。親族だけでは手が足りない時は、業者にお願いすることもできます。

多くの場合、葬儀社にお願いすることになると思います。葬儀社のスタッフだけでも足りない場合、また専門性の高い仕事については、葬儀社を通じて専門の業者に依頼することになります。

葬儀のお手伝いをしてくれた方へのお礼

葬儀のお手伝いをしてもらった人には後日お礼として、お金や食事などを振る舞います

会社の方や友人などに葬儀のお手伝いをしてもらった時にはお礼としてお金を渡す場合や、頂戴したフルーツの盛り籠から分けるといった品物、もしくは葬儀後に出す食事で代える場合もあります。

お礼の金額は地域によってさまざまですが、現金で渡す場合は不祝儀袋、もしくは白い封筒にいれて「志」などの表書きをします。

よくあるトラブルとして、お金の入れ忘れがあります。心づけとして渡す場合にそういったことがないように余裕をもって準備しておきましょう。

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