京都 東本願寺の歴史やアクセス、見どころなど

いい葬儀【記事監修】
いい葬儀

記事監修いい葬儀

スマホCTA(電話をかける)

「東本願寺」とは、浄土真宗の宗派の1つである真宗大谷派の本山です。東本願寺の名称は西本願寺に対する通称で、正式名称は「真宗本廟」といいます。京都駅からほど近い場所にある広大な境内には、世界最大級の木造建築である「御影堂」や「阿弥陀堂」などが建ち並びます。この記事では、東本願寺の歴史や見どころ、仏事スケジュール、拝観方法、アクセスなどをご紹介します。

Adsense(SYASOH_PJ-195)

東本願寺の歴史と西本願寺との違い

真宗大谷派は、浄土真宗本願寺派に次ぐ大きな浄土真宗の宗派です。親鸞聖人を開祖とする浄土真宗は、戦国時代末期から江戸時代初期にかけて、浄土真宗本願寺派と真宗大谷派に分裂しました。東本願寺は、1602年に徳川家康から土地の寄進を受けて、教如上人により創建されました。浄土真宗本願寺派の本山である西本願寺(正式名称は本願寺)の東にあることから、東本願寺の通称で呼ばれています。
東本願寺と西本願寺は、教えに大きな違いはありませんが、念仏の唱え方や焼香の方法などが異なります。「南無阿弥陀仏」を、東本願寺では「なむあみだぶつ」、西本願寺では「なもあみだぶつ」と唱えます。加えて、焼香で抹香をつまむ回数が、東本願寺では2回、西本願寺では1回です。

東本願寺の見どころ

東本願寺は、禁門の変を発端とする「どんどん焼け」により、伽藍の大部分を焼失しました。現在の堂宇は明治期に再建されたものですが、建築・障壁画など、当時の技術の粋を集めた近代和風建築は見応えがあります。

御影堂

「御影堂」には、親鸞聖人の坐像である「御真影」が安置されています。間口76m・奥行き58mもあり、堂内の畳は927枚という広さです。世界最大級の木造建築(建築面積)といわれています。

阿弥陀堂

御影堂と渡り廊下で結ばれた「阿弥陀堂」には、御本尊である阿弥陀如来像が安置されています。間口52m・奥行き47mの大きさは、隣にある御影堂と比べると小さく見えますが、仏堂としては全国7位の大きさです。

御影堂門

御影堂の正面に立つ「御影堂門」の高さは28m。東福寺と知恩院の山門とともに、京都三大門の1つに数えられます。秋になると、烏丸通沿いの黄色いイチョウとのコントラストが素晴らしい光景を見ることができます。

渉成園

「渉成園」は、東本願寺から徒歩5分の飛地境内で、国の名勝に指定されています。池泉回遊式庭園で、中央の印月池の周りには、梅や桜、菖蒲などの花々が植えられ、四季折々に美しい景観を楽しめます。

東本願寺の仏事スケジュール

東本願寺では、1月の修正会をはじまりに、4月の春の法要、蓮如上人御影道中3月・9月の彼岸会7月の盂蘭盆会11月の報恩講12月のお煤払いなど、1年を通じてさまざまな仏事が執り行われます。4月1日から4月3日にかけては、親鸞聖人の誕生を慶ぶ「親鸞聖人御誕生会」や、聖徳太子など先師の遺徳を偲ぶ「師徳奉讃法要」、非戦・平和を誓う「全戦没者追弔法会」などの法要が営まれます。
11月21日から、親鸞聖人の祥月命日である28日まで勤める「報恩講」は、東本願寺で最も重要な仏事とされています。28日の御満座では、僧侶が上体を揺らしながら、独特の節回しで念仏や和讃を唱える「坂東曲(ばんどうぶし)」が営まれます。

東本願寺の拝観方法

拝観時間・拝観料金

東本願寺の拝観時間は時期によって異なり、3月~10月にかけては午前5時50分から午後5時30分まで、11月~2月にかけては午前6時20分から午後4時30分までとなっています。拝観は無料です。
渉成園の開園時間は、午前9時から午後5時まで(11月~2月は午後4時まで)で、入園受付は30分前までです。庭園の維持・保全のため、参観者一人当たり500円(高校生以下は250円)以上の寄付が必要です。

参拝手順

帰敬(ききょう)式や読経などを申し込む場合は、参拝の総合窓口である「参拝接待所」で手続きをします。
参拝手順は、最初に御影堂に参拝し、その後に阿弥陀堂を参拝します。参拝の後は、参拝接待所地下の視聴覚ホールで、毎日2回(午前10時10分および午後1時10分から)行われる「真宗本廟法話」を聞いたり、展示ギャラリーを見学したりすることもできます。

御朱印・記念スタンプ

東本願寺では、参拝寺院数や回数を重視することよりも、「教えを聞き続けることが大事」という考えに基づき、御朱印を行っていません。しかし、御影堂や阿弥陀堂、参拝接待所などには、記念スタンプが置かれており、スタンプラリーの台紙や御朱印帳などに押すことができます。

東本願寺へのアクセス

東本願寺へは、JR京都駅から徒歩7分、地下鉄・五条駅からは徒歩5分でアクセスできます。バスを利用する場合は、JR京都駅から市営バスで3分、烏丸七条バス停で下車して徒歩1分です。

まとめ

真宗大谷派の本山である東本願寺の歴史や見どころ、拝観方法、仏事スケジュールなどについてご紹介しました。ぜひ、東本願寺を訪れて、浄土真宗の教えや歴史、壮大な伽藍に触れてみてください。また、徒歩で約20分の場所に位置する西本願寺も、合わせて拝観してみてはいかがでしょうか。
東本願寺だけでなく、真宗大谷派の葬儀などについてのご相談は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

 

葬儀・お葬式を地域から探す