知恩院の歴史やアクセス、見どころなど

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「知恩院」とは、法然上人が「南無阿弥陀仏」の念仏の教えを広め、晩年を過ごした地に立つ浄土宗の総本山です。
正式名称は、「華頂山知恩教院大谷寺」。京都・東山、華頂山を望む壮大な伽藍には、国宝の三門や御影堂、重要文化財の勢至堂や大鐘楼などが建ち並び、風情ある庭園、古くから伝わる七不思議など見どころがいっぱいです。
そこで今回は、知恩院の歴史や見どころ、拝観方法、アクセス方法などをご紹介します。

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知恩院の歴史

知恩院は、1175年に浄土宗の開祖である法然が草庵を結び、念仏の布教をはじめた地です。
1212年に法然が入滅した後に、弟子たちにより廟が建てられました。江戸時代に入ると、浄土宗の門徒であった徳川将軍家の菩提所として、徳川家康・秀忠・家光などにより、現在の本堂や三門などの壮大な伽藍が造営されました。

知恩院の見どころ

徳川将軍家の威勢を示す壮大な伽藍には、国宝や重要文化財に指定されている建造物が点在しています。

国宝・三門

東大路通に面して建つ国宝・三門は、徳川秀忠の命により建立されました。高さ24m、横幅50mで、約7万枚の屋根瓦が使用されている、日本最大級の木造門です。

国宝・御影堂(本堂)

国宝である本堂は、法然の像を安置することから「御影堂」や、知恩院最大の堂宇でもあるため「大殿」と呼ばれています。
現在の建物は、徳川家光により再建されたもので、間口45m、奥行き35m、幅3mの外縁をめぐらす壮大な建物です。法然の教えを継ぐお念仏の根本道場として、広く信仰を集めてきました。

勢至堂

境内東側、かつて法然の住房があった小高い場所にある重要文化財の勢至堂は、1530年に建立された知恩院最古の建造物です。本堂として建立された建物で、現在は法然の本地身(ほんじしん)とされる重要文化財・勢至菩薩像を本尊として祀っています。

大鐘楼

重要文化財の大鐘楼は、1678年に造営されました。1636年に鋳造された釣鐘は、高さ3.3m、直径2.8m、重さ約70トンもある大鐘で、17人の僧侶により、仰向けで身体全体を使ったダイナミックなスタイルで撞く除夜の鐘は、年越しのテレビ番組でしばしば放映されます。

集会堂

1635年に建てられた集会堂は、千畳敷とも呼ばれる広大な堂で、重要文化財に指定されています。渡り廊下で御影堂と結ばれており、1872年の京都博覧会の会場として使用されました。

方丈・方丈庭園

知恩院には、大方丈と小方丈の二つの方丈がありますが、どちらも1641年に建てられたもので、重要文化財に指定されています。
大方丈は狩野派による豪華な襖絵で彩られています。一方、小方丈には水墨画が描かれています。
内部は非公開ですが、周囲には方丈庭園がめぐらされており、春の桜や秋の紅葉など四季折々の風情を楽しめます。

知恩院の七不思議

知恩院には、古くから伝わる七不思議があります。
歩くと鶯の鳴き声に似た音がする「鶯張りの廊下」、三門楼上に安置されている「白木の棺」、御影堂正面の軒裏の「忘れ傘」、襖絵から描かれた雀が飛び立った「抜け雀」、どちらから見ても見ている人をにらんでいる「三方正面真向の猫」、大坂夏の陣のときに兵士のご飯を振る舞った「大杓子」。さまざまな不思議な言い伝えが残る「瓜生石」の七不思議です。

知恩院の仏事スケジュール

知恩院では、1月1日の修正会をはじまりに、2月の涅槃会3月・9月の彼岸会4月の灌仏会12月の御身拭式(おみぬぐいしき)除夜の鐘まで、1年通じてさまざまな仏事が執り行われます。中でも、4月18日から25日に行われる法然上人の忌日法要である御忌大会(ぎょきだいえ)が一番大きくて重要な仏事とされています。
法要期間中には、明け方まで念仏を唱える「ミッドナイト念仏 in 御忌」や「吉水講詠唱奉納大会」など、山内各所でさまざまな行事が行われます。
その他、2月3日に行われる追儺式(ついなしき)は知恩院ならではの珍しい仏事で、年男が「大杓子」を持って諸堂をめぐり、豆をまきます。「福は内」「ごもっとも、ごもっとも」の独特の掛け声を唱和し、参拝客には福豆が振る舞われます。

知恩院の拝観方法

拝観時間・拝観料金

知恩院の拝観時間は、毎日9時から16時です。境内は無料ですが、庭園を拝観する場合には、庭園拝観料が必要です。

参拝手順

まず、三門をくぐる前に一礼します。
最初に御影堂に参拝しますが、2018年度末まで大修理中なので、それ以前に参拝する予定のある方は、武家門をくぐり、御本尊が遷座している集会堂(法然上人御堂)に参拝しましょう。その後、勢至堂や御廟、大鐘楼、方丈庭園などをめぐります。帰る際には三門をくぐり、振り返って一礼します。

御朱印

知恩院の御朱印は、1部300円で阿弥陀堂横にある朱印所で受け付けています。御朱印には、浄土宗宗祖「法然上人」、「御詠歌」、智慧の菩薩「勢至菩薩」の3種類があります。

写経

知恩院では、勢至堂の客殿(山亭)で毎日写経を受け付けています。随時受け付けていますが、人数に限りがあるので、事前予約がおすすめです。10人以上で参加する場合は予約が必要です。

知恩院へのアクセス

JR京都駅から知恩院へアクセスする場合は、京都市バス206系統を利用して約23分。「知恩院前」バス停で下車し、徒歩約5分です。タクシーを利用した場合は、約15分です。
その他、地下鉄・東山駅から徒歩8分、京阪・祇園四条駅から徒歩約10分、阪急・河原町駅から徒歩約15分です。

まとめ

浄土宗の総本山である知恩院の見どころ、拝観方法などについてご紹介しました。ぜひ、知恩院を訪れて、浄土宗の歴史や教えにふれてみてはいかがでしょうか。また、知恩院周辺には、高台寺や青蓮院門跡、建仁寺、八坂神社などの由緒ある寺社、祇園・花見小路や円山公園などの人気の観光スポットが点在しており、京都観光を存分に楽しめます。

また、浄土宗のご葬儀について相談したいという方は、お気軽にお問い合わせください。

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