お守りとは、一般的に社寺で販売されている護符やお札が入っている小さい袋型の縁起物で、神様の力が宿っているとされているものです。お守りの上部が紐で結ばれているのは、その力を閉じ込めるという意味もあります。現在では、お守りの種類は細分化されており、願い事に合わせてピンポイントで選べるようになっています。今回は、お守りの正しい持ち方や、お守りの種類別おすすめの身につけ方などについて解説します。
目次
お守りはどこにつける?正しい身に付け方
最も良いといわれている方法は、紐を着けて首から提げて持ち歩くことですが、「常に身につける」ようにしていれば、問題ありません。持ち歩くのが難しい場合は家で保管します。その場合は引き出しなどに収納せず、目につく明るい場所かつなるべく高い位置が良いです。お守りには、神様が宿っています。ご利益を得たいと願うなら、くれぐれも丁寧に扱うことを忘れないようにしましょう。
種類別!効果的なお守りの身に付け方
お守りは、それぞれの願い事に関連するアイテムに着けるなど、種類によっておすすめの身につけ方があります。
恋愛に関するお守り
恋愛に関するお守りは、持ち歩くのが良いと分かっていても目立つ場所は恥ずかしいと感じる人もいるでしょう。カバンの内ポケットや、スケジュール帳であれば、普段人目に触れることがないのでおすすめです。
学業に関するお守り
学業に関するお守りは、普段から使用しているペンケースや教材、ノートを入れるカバンに入れるのが良いでしょう。勉強机など、普段学習する環境に置くだけでもご利益があるといわれています。
金運に関するお守り
お財布の中に入るサイズであればお財布に入れます。ただし、常に神様にとって居心地の良い状態にしておくことが大切です。お尻のポケットには入れないように注意しましょう。
交通安全のお守り
交通安全のお守りは、自身の持ち物に着けるのはもちろん良いですが、車を利用する場合は、ルームミラーのところにぶら下げたり、カギに着けたりするのも効果が期待できます。子どもなら、通学用のカバンに着けるのも良いでしょう。
その他のお守り
その他のお守りについては、普段使いしているバッグや携帯、財布など毎日持ち歩くものに身につけるようにしましょう。
お守りの種類
お守りによって、身につけるのに適した場所があることをご説明しましたが、そもそもお守りにはたくさんの種類があります。主なお守りの意味とそのご利益について見てみましょう。
健康に関するお守り
健康祈願:病気にかかることなく、毎日健康で過ごせることを願います。
病気平癒:現在かかっている病気の治癒、回復を願います。
長寿祈願:健康で長生きができるように願います。
金運に関するお守り
金運上昇:金運が上がるよう願います。
商売繁盛:商売の繁盛と繁栄を願います。
学業に関するお守り
合格祈願:受験生や資格試験に合格することを願います。
学業成就:勉強がはかどり、目標に到達することを願います。
恋愛に関するお守り
恋愛成就:片想いが実るなど恋愛がうまくいくよう願います。
縁結び:良縁があるように、また現在のパートナーとの信頼関係が深まるよう願います。
子宝に関するお守り
子授祈願:子どもを授かることを願います。
安産祈願:安産で、母子ともに無事に出産を終えられることを願います。
厄除けに関するお守り
厄除け:厄を取り払い、開運を願います。
方位除け:凶方位から身を守ります。
開運除災:運勢があまり良くない年に、一年の無事を願います。
安全に関するお守り
交通安全:乗り物による事故がないよう安全運転を祈願します。
家内安全:家族全員が幸せで安全に暮らせるよう願います。
旅行安全:旅行中の無事を願います。
お守りは複数持っても大丈夫?
「お守りを複数持つと神様が喧嘩して効果がなくなる」という話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。しかし、高徳である神様同士が喧嘩し、さらに利益を相殺するようなことはないといわれています。複数のお守りを身につけるときも、感謝の気持ちを忘れずに、けして粗末にしないように心がけましょう。
お札の正しい飾り方
お札もお守りと同じく、神様のご加護を受ける目的がありますが、家に祀るものであることから家全体を守る役割があります。
お札は神棚に飾るのが最も良いですが、神棚が自宅にない人も多いでしょう。その場合は、南向きまたは東向きになるようにし、目線より高いところに置きます。家具の上などに置く際には汚れをきれいに取り除き、白い布を敷いた上に立てかけましょう。背の高い家具などがなければ両面テープで張り付けても差し障りありません。
お札の種類
お札は3種類に大別されます。
伊勢の大神宮さまのお札
神宮大麻と呼ばれる最も有名なお札です。伊勢神宮が発行しているものですが、どこの神社でも手に入ります。
氏神さまのお札
住んでいる地域の守り神である神社や一宮のお札です。一宮とは昔の国割りの中で最も格式が高いとされている神社のことです。
崇敬する神社のお札
願い事を叶えてくれる神社のお札です。
お守り・お札は正しく保管すると効果アップ
お守りを上手に活用するには、お守りを授かったことに満足するのではなく、正しい持ち方・身につけ方を徹底することが大切です。願いが叶ったら、お礼参りも欠かさないようにしましょう。寺社に関する作法やマナーなどは意外と知られてないことも多々あります。調べてみると、意外な由来や意味に気づくかも。そういったことを知るのもひとつの楽しみ方ではないでしょうか?わからないことがあったら、お寺や神社などで尋ねてみるのも面白いかもしれません。