社葬の香典 – 金額相場、香典袋の書き方、税務上のとらえ方

社葬とは、創業者や会長、社長など企業の発展に大きく貢献した人が亡くなった場合に執り行われる葬儀のことです。一般的な葬儀と異なり、企業が施主を務めるのが特徴で、故人を偲ぶ目的以外に、企業を広報する目的も含まれています。

そこで今回は、社葬に参列する際の香典の相場やその他知っておきたいマナーについてご紹介します。

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社葬の香典マナー

社葬の知らせを受けたときには、「香典に関する意向」を必ずチェックしましょう。

社葬の香典は辞退することが多くのため、「香典辞退」の意向を示している場合には、香典を用意しなくても問題ありません。

これは、社葬の費用は、基本的に会社が負担しており、個別で香典を受け取ると税務処理が複雑化してしまうためです。

香典を辞退する代わりに、供花・供物の受け取りに対応していることもあります。供花・供物を用意する場合には、社葬を担当する葬儀社に連絡して手配しましょう。遅くとも葬儀の前日までには届くようにしておくのが安心です。

また、香典・供花・供物の3点すべてを辞退する「3点断り」のケースもあります。いずれの場合も、先方の意向に沿うようにしましょう。

香典の金額相場

「香典辞退」の意向がなければ、準備が必要です。香典の金額は相手との関係性などによって金額が異なりますが、一般的な相場としては3万~5万円ほどになります。

ただし、親交の程度によって5万~10万円、最大20万円程度用意することもあります。

香典の金額をいくらにするか、香典の表書きの名前を部課長名にするのか社長名にするのかは、故人や会社との関係性によります。社内規定のある会社はそれに従い、社内規定がない場合は役員会などで決定します。

また、一般的には香典に新札は用いません。その理由は「葬式を前もって予測しているようだ」とか、「生前一度も役に立っていないことにつながる」からだと言われています。新札を用いる場合は、一度折ってから使うとよいでしょう。

香典袋の書き方

香典の表書きには、さまざまな種類があり、宗旨宗派によっては、使ってはいけない書き方もあります。失礼のないように事前に宗派を確認しておくのが良いでしょう。

表書きは、仏式なら「御香典」またはより丁寧な「御香奠」と記します。「御霊前」も一般的ではありますが、浄土真宗の場合は「御霊前」は使わず「御仏前」とします。

神道では「御玉串料」「御榊料」「御神前」とするのが適切です。また、キリスト教では「御霊前」「御花料」「献花料」を使います。

香典はふくさや小さな風呂敷に包んで持っていき、会場受付で渡します。やむを得ず香典を郵送する際は、不祝儀袋に入れお悔やみの手紙と共に、現金書留で送ります。

香典の税務上のとらえ方

香典についての税務上のとらえ方としては、企業として出す場合は、税務上交際維持費(対社内の場合は福利厚生費)として取り扱われます。香典の金額に税務上の決まりはありませんが、会社の交際接待費の枠を超えれば、課税額は大きくなります。

香典を受け取る側は、これが個人の場合は、社会通念上妥当なものであれば課税の対象にはなりません。ただし、社葬で企業が収受した場合は、雑収入として計上されます。そのためか最近の社葬では香典を辞退する例も多いようです。しかし、自宅への香典については自由としている場合もありますので、そのような時は密葬時などにさしあげます。

社葬の参列マナー

社葬はオフィシャルな葬儀です。そのため、マナーにはより一層気を配りたいところです。以下では、社葬に関するマナーについて順にご紹介します。

参列者の人選は失礼のないように

社葬を行う旨の連絡がきたら、まず参列者を誰にするか決定します。

個人的な付き合いがある会社からの通知なら、関わりを持っていた人が参列しましょう。

取引先など会社同士のつながりがあった場合は、故人と同等以上の役職に就いている人を選びます。故人よりも下の立場の人が参列することは失礼にあたるため、注意してください。

場合によっては代理人を立てて参列するケースも

どうしても故人と同格以上の参列にふさわしい人の都合がつかない場合には、代理人を立てましょう。代理人として参列する際には、名刺を差し出します。預かった名刺なら「弔」、自らの名刺なら「代」と記入したものを渡すようにしましょう。

芳名帳に記帳する際には、代理であることが分かるよう、来られない人の名前の下に「代理」と書きます。代理人での参列をお詫びし、後日欠席した本人から詫び状を送付してください。

その場に相応しい身だしなみをする

社葬を主催する側の社員は正装であるモーニングを着ることが多いですが、参列者は略礼服が基本となります。社葬の案内状に「平服でお越しください」と記載されていることがありますが、平服=普段着ではないので注意してください。

アクセサリーを身に着ける場合は、真珠のものに限定しましょう。光物は避けておくことがマナーのため、腕時計やバッグの金具などの装飾品が光っているものも避けてください。

また、きつい匂いを発する香水なども、使用しないよう注意しましょう。

弔辞を頼まれたなら引き受ける

先方から弔辞を頼まれることもあります。その際には、断らずに引き受けるのが礼儀です。

弔辞の内容には、遺族への哀悼の意を示すとともに故人の人柄や功績を称えるエピソードを盛り込むと良いでしょう。経歴等に誤りがあってはいけないので、念入りに調べて確認しておくことが大切です。1,000文字程度のものを用意し、間延びするのを防ぐため3分以内に読み終えるようにしましょう。

また、弔辞を作成する際には忌み言葉に注意してください。

葬儀の場における忌み言葉とは、「死」など直接的に死を連想させる言葉「ますます」「くれぐれも」など不幸が続くイメージを引き起こさせる繰り返しの表現のことを指します。

忌み言葉を使わないような言い回しを工夫しましょう。

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