短期入所生活介護(ショートステイ)について

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今回は、短期入所生活介護について話をしたいと思います。
短期入所生活介護(ショートステイ)は、介護のサービスの1つです。
似たサービスに短期入所療養介護がありますが、こちらは医療的なケアが必要な利用者がショートステイをする場合になります。

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ショートステイとは、どんなサービスか?

誰が) 介護職員や、看護師、理学療法士などが、
誰に) 要介護者と要支援者の利用者さんに対して
どこ) 月(もしくは年)の決められた日時に、ショートステイに宿泊していただいて、

内容) 家族(介護者)の病気、冠婚葬祭の出席、身体的・精神的負担の軽減などを理由にして、特別養護老人ホームなどが、短期間の入所を受け入れます(最大30日まで)。
ショートステイでは、入浴、排せつ、食事等の介護やレクリエーション、機能訓練などが提供されます。
* 自宅にこもりきりの利用者の孤立感の解消や心身機能の維持回復なども期待されます。

いつ) ケアプランで決められた日時に行きます(緊急の場合を除き他の日には行かない)

ショートステイに資格は必要?

短期入所生活介護の介護職員は、無資格でも働けます。短期入所生活介護は、通常、特別養護老人ホームに併設されているので、医師、看護師、栄養士、機能訓練指導員、生活相談員、介護職員、調理員などが働いています。
上記の職種は、資格が必要になります。

ショートステイの対象者は?

要介護1~5と認定された利用者です。
要支援1・2と認定された利用者です。

利用日が4日以上になる場合は、短期入所生活介護計画書が必要になります。

なお、ショートステイの予約がなかなか取れない施設もあります。
人気のある施設は、利用したい月の2ヵ月前の1日に予約を入れるようになっています。
例えば10月18日19日を利用したい場合は、8/1から予約開始となりますので、受付開始時間後に、ケアマネさんがFAXを入れることになります。ただし、各施設により、予約ルールが異なりますので、ご確認ください。

ショートステイのサービスの内容は?

利用当日に、スタッフが、自宅まで迎えに来てくれます(帰りも同様)。
入所施設なので、その施設のルールで、お風呂の回数、食事メニューなど決まります(希望に応じてくれると思います)。

日中は、デイサービスなどに参加できる施設や、食堂などで過ごすことになります。
運動メニューや、体操の時間などもあります。

また、最近では、有料老人ホームやグループホームでもショートステイが利用できるようになっています(空きベッドがあれば)。

ショートステイを、本格入所前の、お試しサービスとして、行っている施設もあります。有料老人ホームは、入居にそれなりの金額がかかりますので、お試しを行ったほうが、ご本人もご家族も安心されると思います。

ショートステイの費用やサービスについての詳しい内容はこちらもご覧ください
※姉妹サイト「いい介護」の記事にジャンプします

ショートステイの利用料の目安(1回あたり)

* 1単位=10円と計算、自己負担は1割とする

□ 併設型多床室の料金(1日あたり)

要介護1   584円
要介護2   652円
要介護3   722円
要介護4   790円
要介護5   856円

□ 併設型ユニットの料金(1日あたり)

要介護1   682円
要介護2   749円
要介護3   822円
要介護4   889円
要介護5   956円

※上記が基本単価です(送迎費用含む)。通常は、1泊2日になるので、2日分になります。
この他に、食費・おやつ代、レクリエーション費用、キャンセル代などが掛かります。

※また、サービス提供事業所の所在場所、サービス提供体制(介護福祉士が何人働いているか?)、サービスの内容、加算の有無に応じて利用料が追加されます。

上記は、利用者さんが支払う料金ですので、この料金の×10が事業所に報酬として入ってきます。

だいたい、みなさんの時給は、900円(東京は958円以上))~1200円ぐらいでしょうか。
夜勤があるので、深夜帯の時間は、給与が1.25倍になります。
特養の場合は、他の利用者も入所していますので、そちらの夜勤スタッフと、ショートステイのスタッフが夜勤に入ることになります。

ショートステイの短期入所で働く人達は?

管理者(医師)
看護師/理学療法士/作業療法士/言語聴覚士
介護職員
栄養士、調理員
生活相談員
事務員(レセプト請求業務、総務)
運転手

みなさんが、就職すると、直属の上司は、管理者さんや現場のリーダーさんになります。
この職種の中では、医師、看護師、リハビリ専門職、生活相談員、栄養士は資格が必要になります。

短期入所は、ご本人よりも、ご家族(介護者)よりのサービスかもしれません。
介護者の方は、ずっと介護をしていると、精神的にきつくなりますので、このショートステイを是非、ご活用ください。

今回は、ショートステイについて、お話をしました。

この記事を書いた人

橋谷創(橋谷社会保険労務士事務所代表、株式会社ヴェリタ/社会保険労務士・介護福祉士)

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